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セゾンバンガードGBFと世界経済インデックスFを比較しよう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

バランス型ファンドにおいて、
債券50%、株式50%の基本設計を考えた人は
偉いと思います。

このリスク・リターンのバランス度合いは、
多くの日本人の「リスク許容度」に近いのだと
わたしは感じています。

債券50%、株式50%の
【基本配分割合】を堅持する投資信託として、
ふたつの
「バランス型・インデックスファンド」が挙げられます。

ひとつは、セゾンバンガードGBF、
つまり、
セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」です。

もうひとつが、
世界経済インデックスF
つまり、「世界経済インデックスファンド」です。


このふたり、
外見も中身もよく【似ています。】

はっきり言えば、
2009年に運用をスタートした
世界経済インデックスファンドは、

2007年に運用を始めた
セゾンバンガード・グローバルバランスファンドを、
十二分に意識して作られたはず・・。

ふたつのファンドの【共通項】は、
1.インデックス運用 という点と、
2.「債券50%、株式50%」という基本比率です。


セゾンバンガードGBFは設定当初は
運用環境がよかったものの、

2008年秋からのリーマン・ショックを受け、
大きな波を経験します。

当該ファンドは最安値で6700円台まで
基準価格が下落しますが、
1月31日現在で、
9,452円まで価格が回復しています。

(経験則ですが、当該ファンドは、
最悪の1年に遭遇した際、

最大30%程度下落する可能性を内包している
と思っておいたほうがよいでしょう・・)


一方、
世界経済インデックスFは、
リーマン・ショックの只中、
2009年1月に運用を開始しています。

こちらのファンドは、
最悪の1年に遭遇した際、
最大35%程度下落する可能性を内包している
と考えるべきでしょう。

それでは、
セゾンバンガードGBFと
世界経済インデックスFの最大の違いは【何か?】

それは、ズバリ、
新興国の資産の組み入れ割合」の違いです。


ふたつのファンドとも、
【ミドルリターン】を求めていくという、
商品特性は同じですが、

世界経済インデックスFは、
セゾンバンガードGBFより、
「よりリスクを取っています。」

セゾンバンガードGBFは、
債券部分では(そもそも)新興国債券を
組み入れていません。

また、株式部分でも、
(トータル50%のうち)
新興国株式は 6.7% です・・。

(2013 年1月31 日現在)


これに対して世界経済インデックスFは、
債券部分で17.5%、
株式部分でも17.5%、
「新興国株式」を組み入れています。

そもそも両ファンドは、
基本組み入れ割合を決定する
【運用哲学】の部分に
大きな【違い】があります。


「セゾンバンガードGBF」は、
世界の株式市場の
「時価総額の大きさ」に比例して、

国、地域の配分割合を決めるという
【基本方針】です。

一方、「世界経済インデックスF」は、
世界の「GDPの大きさ」に比例して、
国、地域の配分割合を決定しています。

これってどういうこと??

要するに、
セゾンバンガードGBFのほうは、
世界の株式市場の大きさを50とし、

それぞれの国や地域の
「株式市場の大きさ」に応じて、
【組み入れ割合】を決めているのです。


たとえば、
世界の株式市場の中で、

相対的に
新興国株式市場の「比率」が
大きくなれば、(自然と)
新興国株式の「組み入れ」が増えます・・。

逆の場合も然り、ですね。

世界経済インデックスFでは、
世界のGDPの中で、

相対的に
新興国市場の「GDP比率」が
大きくなれば、(自然と)
新興国株式の「組み入れ」が増えます・・。

逆の場合も然り、です・・。

crisis-management.png


では、「株式市場の比率」と
「GDPの比率」の違いとは・・?


現在の、
各国・地域の経済の
パワー・オブ・バランスから見ると、

★「株式市場の比率」は、
遅行指数】として見ることができます。

それに比べて「GDPの比率」は、
やや【先行指数】的な要素を
持っていると思われます・・。


つまり、
イメージとして申し上げますと、

セゾンバンガードGBFは、
あなた自身が、
世界の株式市場、債券市場の「現状」と
【同じ位置】に立ち、

まったくリアル・タイムで、
世界市場の「変化」と
同速度で歩んでいくイメージです。

一方、
世界経済インデックスFは、
「株式市場の比率」よりも前に立ち、

世界の経済状況を
リアル・タイムで取り込みながら、
【変化していく】イメージです・・。


実際、世界経済インデックスFの
組み入れ割合の【変化】のほうが、
セゾンバンガードGBFのそれより、
ドラスティックです。

参照記事)
世界経済インデックス・ファンドが「基本組入比率」を見直し

もちろん、
セゾンバンガードGBFのほうも、
その組み入れ割合を変遷させてきています。

(たとえば、新興国株式の割合は、
2007年3月末当時は、
3.7%しかありませんでした・・)

二つのファンドを比べると、
価格がアップダウンする「振れ幅」は、
セゾンバンガードGBFより、
世界経済インデックスFのほうがより大きくなります。

しかし、
意外なふたつの投資信託の【共通点】は、

運用会社の予想によって、株式、債券の
【組み入れ割合を変える】ことをしない点 です。

つまり、
運用会社の恣意性、主観が、
【排除されている】ということ・・。



両ファンドはあくまで、
時間の経過と共に現れる
株式市場やGDPの「変化」に、

粛々と【従うだけ】・・。
(⇒ そこには主観を排した、合理性があります)

世界経済の刻々とした変化に伴って、
⇒日本・先進国、新興国の株式市場の大きさ、
あるいはGDP比率が変わっていく。

⇒ 両ファンドの組入れ割合も変化する。
ただ、それだけなのです。

そして(結果として)、
世界経済全体の変化に伴う「伸びしろ」を、
リターンという形で享受する・・。

そこにはある種のシンプルさと、
透明性が隠されています・・。


163861447.jpg


続いて、
「純資産額」を見てみましょう。

セゾンバンガードGBFは
579.7億円(1月31日現在)となっており、
十分手厚いです。

一方、世界経済インデックスFは
約28億円(1月31日現在)ですが、

実は当該ファンドの「マザーファンド」は
SMTインデックスファンドシリーズと【共通】です。

(つまり、マザーファンドベースで見た場合、
純資産額は潤沢であり問題ないといえます)


次に継続コストである「信託報酬」ですが、
セゾンバンガードGBFが
0.74%±0.03%であるのに対し、
世界経済インデックスFは0.525%となっています。

(そもそもセゾンバンガードは
バンガードのファンド群を組み入れた
「ファンド・オブ・ファンズ形式」であるため、

仮に信託報酬を引き下げることがあるとしても、
その余地が限られてしまう可能性があります)

また、世界経済インデックスFは先日
はじめて「分配金」を出しましたが、

セゾンバンガードGBFは運用開始以来、
「分配金」は出していません・・。

無題


次に露出度、PRについてですが、
世界経済インデックスFは
(共通のマザーファンドを持つにも関わらず)

SMTインデックスファンドシリーズには含まれておらず、
十分なPRが為されているとはいえません
(正直に申し上げて、埋もれている感が強い・・)

高いポテンシャルを持つファンドなのに、
適切なマーケティングがされていないのは、
なんとももったいないと思います。


一方、セゾンバンガードGBFは
これまで運用業界が取りこぼしてきた
未知の顧客層を取り込み、

アンチ・既存投信という「立ち位置」をつくり、
一定のブランドを構築している感があります。

世界経済インデックスFは
現在4大ネット証券をはじめ、
ソニー銀行、北海道銀行が販売窓口となっています。

今後、販売チャネルの拡大も必須でしょう。
(たとえば、無印良品のファンド、という形で
商品が提供されてもよいのではないでしょうか・・)


一方、セゾンバンガードGBFは
セゾン投信という運用会社が販売する「直販」です。

今後、純資産額を伸ばしていくためには、
ネット証券で販売する道を
模索するのもアリだと思います。

なお、世界経済インデックスFの運用会社は
三井住友トラストアセットマネジメントであり、

その親会社は
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社です。
(三井住友信託銀行等の持ち株会社です)

一方、セゾン投信の親会社は
株式会社クレディセゾンです。


最後に、
rennyさんのシリーズ記事も要チェックですよ。

【世界経済インデックスファンド】と
【セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド】を
比較する/2012年11月


【追記。2016.09.23】
rennyさんのシリーズ記事を追記します。

【世界経済インデックスファンド】と
【セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド】を
比較する/2016年8月


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