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ラッセル(指数提供会社)がギリシャを新興国に格下げへ


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

不定期に見ているETFの情報サイト
「IndexUniverse」に、

「ラッセルがギリシャを新興国へ格下げ」という
記事が載っていました(6月に実施予定)
Russell Demotes Greece To Emerging

これは(わたしにとっては)大きなニュースです。

少し脱線します・・。

私たちは、ポートフォリオを構築する際、
個々の資産の「配分割合の決定」に苦慮します。

たとえば、インデックス・ファンドを用いた場合、
株式に投資が出来る地域的な区分は、
「日本」「先進国(日本除く)」「新興国」となりますね。

仮に、100の原資があるとしましょう。
今、あなたの目の前に、
「日本」「先進国(日本除く)」「新興国」という
3つの区分が並んでいるとします。

あなたなら、
100の原資をどんなふうに振り分けますか?
(それがすなわち、資産配分を決定するということ・・)

1.現在の株式市場の大きさに沿って、
  加重平均しますか?

2.それとも、未来の変化を予想して、
その「変化分」も今、取り込んでしまいますか?
(たとえば、新興国を50%にするなど・・)

1、2いずれを選ぶ場合も、
私たちは無意識に、

「日本」「先進国(日本除く)」「新興国」
という区分の、
中身は変わっていないよね】と思っています。

つまり、「先進国」「新興国」の、
今の構成国のイメージで、
「先進国」「新興国」を語っているのです。

また、少し脱線です・・。

相談業務の中で、これはとても
リスク許容度の高いお客様なのですが、

「カンさん。
新興国の潜在成長力がいちばん高いと思うんです。
なので、株式は100%新興国でいいのではないですか?」
という質問を受けたことが何度かあります。

この場合も、お客様は今現在の
「新興国」の組み入れ国をイメージされ、
上記の発言になっているのだと思います。

そして、
「カンさん。先進国ですが、
これから経済成長するイメージがまったく持てません」
と言われるお客様もいます。

この場合、お客様は今現在の
「先進国」の組み入れ国をイメージされているのでしょう。

しかし、です。

〇 実際のところ、
【組み入れ国】は変遷します。
【組み入れ銘柄】も変遷します。

変わらないのは、
「日本」「先進国(日本除く)」「新興国」という
区分のみです。

【組み入れ国】、【組み入れ銘柄】が変わるのが、
いわばインデックス(指数)の宿命であり、
また、その「変化」こそが、
経済が成長している証しでもあります。

もう一度、頭の中を真っ白にしてみましょう。

(フロンティアマーケットを加えて)
「先進国」「新興国」「フロンティア」という
区分にしてみましょう。

【各区分】は、互いに影響を与えながら、
国の入れ換えを行います。
(指数提供会社のモニタリングを通じて・・)

ある国は、格上げされ、
またある国は、格下げされます。

MSCI指数でいうと、
韓国、台湾が
先進国へ格上げされるのは時間の問題でしょう。

(今、フロンティアにいる)クウェートやカタールが
新興国に格上げされるのも、そう遠くないと思います。

アルゼンチンはかつて新興国に居ましたが、
今はフロンティアマーケットです。
(パキスタンやレバノンもそう・・)

また、これまで、
新興国 ⇒ 先進国というケースはありましたが、
わたしは、
先進国 ⇒ 新興国というケースを見るのは
実は初めてです。

指数提供会社は、たった今の、
世界経済の「勢力図」を把握し、

アップデイトな
指数の「組み入れ国」「組み入れ銘柄」を
反映させることを求められます。

○ なぜなら、
  指数とは【生き物】だからです。

冒頭のIndexUniverseの記事に戻りましょう。
記事内ではポルトガルについても触れられています。

実はポルトガルは、
ラッセルの(組み入れ変更)3年レビューの
初年にあたっており、

もしかすると、
数年後、新興国に格下げの可能性もあります・・。

さて、国・地域の「区分」を跨ぐ
【国の入れ換え】ですが、
今後、しばしば行われる可能性があります。

時代の趨勢で申し上げると、
トップが君臨する、というよりは、
今は「下克上の時代」ですね・・。

サッカーのJリーグでたとえると、
J3、J2の実力がどんどん上がって、
J1を突き上げているような状態・・。

J2の有力チームのほうが、
J1の古参チームより
実力は上というケースが出てきて、
しばしば入れ換えが起こる可能性があります。

(これはサッカー業界にとっては
【活性化】に繋がりますが、
もちろん、世界経済にとっても同じです)

あなたが保有する
「先進国株式インデックスファンド」と、
あなたのお孫さんが30歳のときに保有する
「先進国株式インデックスファンド」は、
まったく違う【組み入れ国】になっているでしょう・・。

※ ラッセル・インベストメンツは
運用会社であるとともに、指数提供会社でもあります。
指数にRussell 2000、Russell/Nomura 日本株インデックス
などがあります。

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