FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

基本に戻ろう! 投資信託の口数、基準価格、分配金について


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託の基本のところって、
なかなか人には聞きづらいものです。

わたくしは職業柄、
セミナーやコンサルティングの中で
しばしば『質問』をいただきます。

以下、その中のひとつです。

○ カンさん、投資信託って、
価格はいくらからスタートするのですか?

はい、これはもう、明快です。

投資信託の価格(基準価格)は、
10,000円からスタートします


より正確にいいますと、
投資信託の「基準価格」とは、
1万口あたりの値段のことですから、

投資信託は、最初は、
1口 = 1円 からスタートするわけです。

その後、
投資信託の価値が下がってしまう、

すなわち、基準価格が
8,500円とかになってしまうと、

(これが1万口あたりの値段ですから)
1口の値段が1円以下に落ち込む、
ということになります・・。

逆に基準価格が
12,000円とかになると、
1口の値段が1円以上になるわけです。

⇒ よく、分配金が
80円出たとか言いますが、

あれってすべて、
1万口当たり(= 基準価格当たり)の分配金です。


それから、
以下の『質問』もたまに聞かれることです。

○ 投資信託の基準価格は、
分配金を引いた後の値段のことですか?

これはズバリ、「YES」です。
ちょっと噛み砕いて説明してみましょう。

投資信託の
「基準価格」と「分配金」は、

預金の
「残高」と「引き出し額」でたとえると
わかりやすいです。


たとえば今、
自分の預金が9,000円あるよ。

それが、
利息でお金が増えて9,200円になった。

でも、ATMで
お金を100円引き出したので、
9,100円になった・・。
(ここまで大丈夫ですね??)

これを「投資信託」に
置き換えるとこうなります。

寺田さんが
基準価格9,000円のとき、
投信を買いました。

運用が順調に行き、
基準価格が9,200円になった。

このとき分配金が
100円分支払われることになった。

そうすると、
基準価格は9,100円になります。
「えっ、カンさん、なぜ?」


単純です・・。

○ 分配金は、
投資信託の資産の中から
支払われますから、

分配金を出した分だけ、
基準価格は下がるのです・・。
(ここ、重要!)

これって自分の預金から、
「お金を引き出す」のと同じ感覚ですね



ただし、今の例では、
運用で得た利益 200円の中から、
100円が支払われるため、

元本を取り崩して、
「分配金」を払っているわけではありません。

この場合、
この分配金のことを、
普通分配金】といいます・・。 

利益200円 の中から
出される分配金ですから、
当然「課税」されますね。

(2014年以降は、
課税が20.315%となります・・)

繰り返しになりますが、
これは、自分の預金から
「お金を引き出す」のと同じですよ。


さて、もうひとつのパターンは・・・。
たとえば今、
自分の預金が9,000円あるよ。

お金がまったく増えていない状態、
すなわち9,000円のまま、

ATMでお金を100円引き出したので、
残高が8,900円になった。

atm-malware-threat-grows-worldwide-showcase_image-2-a-8788.jpg

これを「投資信託」に
置き換えるとこうなります。


橋本さんが基準価格
9,000円のとき、投信を買いました。
価格は変わらず、9,000円のままです。

このとき、
分配金が100円分
支払われることになった。

そうすると、
基準価格は8,900円になります。

この分配金の100円は、
自分が投資した9,000円の中から
支払われていますね・・。

= これは、自分の元本を取り崩して
もらっているものなので、
もはや「分配金」という言い方をしません。

元本払戻金】という言い方をします。

(少し前まで「特別分配金」という
言い方をしていました・・)


このときも先ほどと同様、
「元本払戻金」を出した分だけ、
基準価格は下がります。

繰り返しになりますが、
これも、自分の預金から
「お金を引き出す」のと同じですね・・。

さて、冒頭、
投資信託の基準価格って、
1万口あたりのファンドの値段のことです。

と申し上げました。

相談業務の中でお話を伺うと、

基準価格の上がり下がりそのものが、
ファンドの「成績」(リターン)であると
思っている人がけっこう多いのです・・。

(実は)そうではないのですよ!


× 基準価格の上がり下がりが、
ファンドの「成績」(リターン)を表す。

 基準価格の上がり下がりが、
【基本的には】ファンドの「成績」(リターン)を表す。

「えっ、カンさん。
基本的には】ってどういうこと??」

はい、ここはとても重要ですので、
噛み砕いてご説明しましょう。


最初に「結論」を言いますと、
基準価格の上がり下がりだけで、
ファンドの「成績」(リターン)は計りきれません。


○ なぜなら、ファンドでは
「分配金」や「元本払戻金」が
出されてしまうからです。

『具体例』を挙げてみましょう。

これまで5年間運用を行ってきた、
ABCファンドがあります。
現在の基準価格は 8,100円 です。

「なんだか、パッとしない成績だな・・」
とあなたは思われるかもしれません。

しかし実は、
ABCファンドはこの5年の間に、

(1万口あたり)計6,800円もの
「分配金」「元本払戻金」を出しているのです。


つまり、
これら「分配金」「元本払戻金」を、
自動的に再投資せず、
受け取っている人にとっては、

これらのお金も含めて、
ファンドのリターンを算出する必要があるわけですね。

実は、ABCファンドの
現在の基準価格は 8,100円 は、

ファンドの実際のリターンとは
【かけ離れて】いるわけです・・。

じゃあ、ファンドの
「トータルリターン」を知るためには、
どうすればいいの?


はい、運用レポートで
投資信託の【騰落率の表】を見るのです。

この騰落率は、
ファンドの本当のリターンに比べて
若干「よく見えて」しまいますが、

ファンドの実力を知る上では
もっとも重視するべき物差しとなります・・。

つまり、こういうことです。
⇒ 投資信託の基準価格だけを見て、
ファンドの良し悪しを決めてはいけない。


そして、最後になりますが、
私たちが継続的に支払う手数料、
【運用管理費用】(信託報酬)について・・。

この【運用管理費用】は
365日で割って、
毎日ファンド資産から差し引かれており、

その日のファンドの値段「基準価格」は、
その日分の「運用管理費用」を
差し引かれたあとに出されるのです。

ファンド1万口あたりの名目価格
- ファンドの運用管理費用÷365日
= その日のファンドの基準価格
なのですね..。

投資信託に関するどんなお悩みごとも、
弊所のセミナー、コンサルティング等で
お尋ねくださいませ。

似顔絵




関連記事

| 投資信託をディープに理解する | 17:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/1844-7dd8fc28

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT