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メディアはマーケットが冷え込んでいるときこそ「株式投資の特集」を組むべきでは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

皆さん、たった1年前ですが、
こんな【景色】を見ていたのを覚えていますか?

ロイター 2012年 06月 18日
ギリシャ再選挙、緊縮派が過半数確保へ:識者はこうみる

(・・季節は、いや、マーケットは移り変わるもの)

この6か月、株式市場をめぐる状況は一変し、
今や、テレビでも
投資の特集が組まれるようになりました。

たとえば、
5月21日放送分の「ガイアの夜明け」がそうです。
ニッポン買いは続くのか!?】

ホームページ上の
「放送概要」の一部を引用してみましょう。


―「デフレ、株安、円高」で長いこと低迷していた
ニッポン市場。大胆な金融緩和を促す

安倍政権の経済政策「アベノミクス」で、
「インフレ、株高、円安」へと流れが変わった。

「バスに乗り遅れるな!」とばかりに、
熱狂する投資家たち。
銀行や証券会社、不動産業界はビジネス拡大に動く。ー

バスに乗り遅れるな?
あれ?

皆さん、何か違和感を覚えますか・・?

「バスに乗り遅れるな!」と、
投資家を熱狂させている張本人とは、
いったい誰なのでしょうか


私たちはこの6か月で
とても重要な「レッスン」を実は受けています。

その「レッスン」、教訓とは何か?

〇 今、投資で利益を得ている人は、
マーケットが冷え込んでいるときに、
マーケットの中に居た(運用を行っていた)人です。

バスに乗る人が少数派だったときに、
リスクを取って、

黙々と「バスに乗っていた」人が、
今、メリットを享受しているのです。

わたしはいつも思うのですが、


〇 ほんらいメディアは、
マーケットが冷え込んでいるときにこそ、
「株式投資の特集」を組むべきではないでしょうか?

なぜなら、投資家の【立場】に立てば、
同じ資産がより安く買えるのですから・・。

(そういう類の情報が極端に少ない?)

昨今のように急騰するマーケットでは、
メディアは逆に、

「慎重さと高値づかみのリスク」を
説くべきではないのでしょうか・・。


マスメディアは
投資というフィールドにおいて、

消費者のほんとうの利益、また、
消費者にとってのリスクの部分を
軽んじているように思えます。

直近の現象(良いもの・悪いもの)を
ひたすら拡大投影して、

後追いするような情報発信に
偏っているのではないでしょうか・・。

(この、後追いというところがポイントで、
メディア情報は「遅行指数」になりやすいのです)

先ほど引用した、

ー「バスに乗り遅れるな!」とばかりに、
熱狂する投資家たち。
銀行や証券会社、不動産業界はビジネス拡大に動く。ー

ですが、

果たして今の世の中、

投資家の利益があって、
その結果、金融機関の利益になる、
という「構図」になっていますでしょうか?

現実には、投資家が「動く」ことが
金融機関の利益の源泉になっており、

ここでも、
投資家にとってのリスクの部分が
軽んじられているように思えます・・。

そういう意味では、
週刊ダイヤモンド5月25日特大号

創刊100周年記念 第2弾
経済ニュースを疑え! 報道現場の裏側を明かす」は
面白かったです。

⇒ よく言われることですが、
資産運用という業界の関係者内では、

「経済誌が株特集を発売した時には
相場がピークを迎えている」
という言い伝えがあります。

(わたしなど、
お昼の情報番組で株式投資のことを言い出したら、
マーケットのピークであると思ってしまいます)

上記、週刊ダイヤモンドの特集記事では、
(なんと)自分たちが過去に組んだ特集を
検証しているのです。

たとえば、2007年9月8日号特集
資源株投資入門 年金に頼らない老後資産づくり!」は、

新興国の発展によって、
これから資源株がどんどん上がる、

という主張が為されており、記事内では
具体的に個別銘柄も紹介されていました。

しかし、実際はどうなったか?
まるで違う景色となってしまいました・・。

「退職金をつぎこんで大損した」という読者からの
クレームの電話もあったそうです。

(もちろん、このような記事のみを鵜呑みにして、
安易に退職金をつぎ込んだしまった人にも「責任」はあり)


ところで、
「暴騰する」「急騰」「太鼓判」という言葉を
雑誌が並べるのは何のためでしょうか?

そもそも、メディアの利益の源泉は、
新聞や本が売れること、
あるいは視聴率が上がり広告収入が増えることです。

このあたりの事情は
いわば「オトナのたしなみ」として、
一消費者としてはきちんと知っておくべきでしょうね。

そういえば、米国の有名な雑誌
「ビジネスウイーク」が

「The Death of Equities」(株式の死)という
特集記事を掲載したのは、

アメリカ株式市場が底に沈んでいた
1979年のことです。

(その後、米国市場は上昇に転じたのです・・)
やれやれ・・・。

似顔絵




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COMMENT

Re: タイトルなし

大衆というマスに対して情報発信するので、マス・メディアなのでしょうね。
(これから真に求められるのは、カテゴライズ・メディアなのでは・・)

| カン・チュンド | 2013/06/04 12:35 | URL |

全く同感です。
バスに乗り遅れるな!と煽れば煽る程「あぁ、天井なんだな」と感じてならないです。
今回、それを感じ予め株式から債券側へシフトしたのですが、見事に当たりました。
まぐれ100%ですが。
これが毎回できたら宮殿に住んでますよね(笑)

メディアは本来の投資するべきときにこそ投資を推奨しても良いのではないかと思うのですが、やはり「大衆の代弁」をしてしまうのですかね。

| アフロ | 2013/06/04 09:17 | URL |














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