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正しい決断をする難しさ・・(バンガードの事例に学ぶ)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ちょうどファイナンシャルプランナーになりたての頃、
インデックス・ファンドを
たくさん作っている会社があることを何かの記事で読み、

はじめて
バンガードという運用会社を知りました。

バンガードは、
ビジネスの理想とするところを、

毎日のルーチンのように
軽々とこなしてしまっている会社です。

ビジネスの理想とは?
【はじめにお客様ありき!】

(わたしは堅くそう信じています・・)

しかも、上記の理想を
「私たちはすごいことやってますよ!」

と、肩ひじ張ってギラギラしながら
実践するのではなく、

なんとなく自然に、タンタンと
こなしてしまっているのです..(ホント驚き!)


ふつう、会社が小さく若いときは
創業者の強烈なDNAが社内に浸透し、

会社の理念を皆が共有して、
一丸となって前に進む!

みたいなことは出来ると思いますが、

会社の年が30歳、40歳になり、
従業員が5,000人、1万人になってくると、
多くの社員は「寄らば大樹」的になって

どうしても、
会社のDNAが薄まってしまうもの・・。

そういう意味でも
バンガードは特異であり、不思議な団体?です。


そんなバンガードの若き債券アナリストが
登場するのが
ジャッジメントコール 決断をめぐる12の物語
という書籍の第8章です。

バンガードの債券アナリスト、
メイベル・ユーは、バンガード社で
サブプライムローン債券のリスク評価を担当している際に、

格付け会社が最上級の「AAA」の格付けを与え、
売り手の投資銀行が

「洗練された数学モデルが裏付けとなっている商品ですよ」
と勧めてくる現実に「??」を抱き、

その商品性そのものに懸念を持ち始めたのです。

ユー氏が抱いた懸念は(本文から引用すると)
ズバリこうなります。


―銀行がサブプライムローン債権を細かく分割して、
複雑な証券に含めることでサブプライムローンを
「カモフラージュ」しているのではないかと疑った。-

どんな組織でもそうだと思いますが、
個人が異端の意見を持つ、

あるいは(少数派として)
正論を主張しようとするとき、

その過程でより大きな部署に否定される、
あるいは組織のトップにそれが届いたとしても

主張の色が薄まり(結局)霧散してしまう、
ということが多々あります・・。

ビジネスの理想が
なんとなく自然に実現されてしまっている
バンガードでは、

結局、メイベル・ユーの主張を尊重して、
サブプライムローン債券を
自社の商品に組み入れなかったのです。

・・当たり前のことを、
  当たり前にこなす。・・


【はじめにお客様ありき!】とは、

ビジネスの現場にいる者にとって、
古くて新しい「課題」なのですね。

ジャッジメントコール 決断をめぐる12の物語
第8章の中には、
バンガードの【文化と価値観】が
次のように紹介されています。


短期間で儲かる投資計画は
けっしてうまくいかないのだから、

投資家とバンガード自身は
長期的な戦略を追求するべきであるという信念。

つねに一般投資家に心を注ぐ。
顧客の資産運用の希望と夢が
我々に託されていることは

特権であるとともに、たいへんな責任であると
バンガードの社員は教育されている。

・バンガードの「乗組員」(この会社では
船舶関連の比喩が非常に多く使われる。
シンボルマークは快速帆船だ)

一人ひとりが、
組織とその顧客に貢献をできるという考え方。

・バンガードのアナリストと
ポートフォリオマネージャーは、

自分たちが完全に理解していない金融商品に
投資するべきでないと強く言われていること。


・顧客のために投資を評価する際に、
ハードワーク、独自の視点、及び適切な注意が

最終的にすべての人々にとっての
よい結果につながるという確信。

(※ 太字はカンによる編集)


独自の文化と価値観を持つことそのものが
容易でない日常の澱の中で、
私たちは日々生活しています。

バンガードはそれ(独自の文化と価値観)を
細く長く、まるで

地中に根を張る巨大な生き物のように
張り巡らせているのです..。

(※ バンガード本社探訪記にご興味がある方は、
こちら】からどうぞ)

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| 金融機関にモノ申す | 16:15 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

良い商品というのは、シンプルさと一貫性を兼ね備えていると思います。。

| カン・チュンド | 2013/06/16 12:46 | URL |

はじめまして。
私もバンガードの商品を投資信託経由で購入していますが、良い商品はやっぱり良いですよね。
アメリカに行く場合はバンガードをいちどみてみたいものです。

| のぼり | 2013/06/13 23:01 | URL |

Re: タイトルなし

意志を持った人たちが寄り合って、結果として組織になっている好例だと思います。

| カン・チュンド | 2013/06/13 09:21 | URL |

よくわからないものには投資をしない。これは投資の鉄則ですよね。
バンガードはそれが根付いている、素晴らしい事だと思います。

| アフロ | 2013/06/12 10:09 | URL |














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