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今年33歳で、地元で結婚して2年になりますが、マンガ家になる夢が捨てきれません・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(前回、意外にも?好評でしたので)
今回も引き続き、

ワールドインベスターズ.TV】「66ライブ」

カン・チュンドの投資人生相談室】よりお届けいたします。
(今回もズバリ「人生相談」っぽいです・・)


【ご相談】

今年33歳で、地元で結婚して2年になりますが、
マンガ家になる夢が捨てきれません。

10代の終わりに、
マンガ家を目指して上京しました。

現実は厳しく芽が出ないまま4年が経ち、
お金が続かなかったため、結局地元に帰り就職しました。

妻はわたしがマンガを描いていたことは知っていますが、
夢はもうあきらめたものと思っているはず..。

カンさん、
わたしはどうすればいいのでしょうか?

中丸義久さん(33歳 男性)


【回答】

中丸さん、ありがとうございます!
今回の相談は(けっこう)ヘビーですね・・。

この質問を読まれた皆さんの中には、


「1回、自分の夢を追いかけたのだから、
もういい加減、オトナになって
ふつうの道を歩んでいけばいいんじゃないの・・。」と、

思っておられる人がいると思います。


わたしは
ファイナンシャルプランナーなのですが、

実はライフプランという言葉が
あまり好きではありません。

「人生設計!」という発想そのものが、
ちょっと 優等生的 すぎると思いませんか?

「わたしは決めたことに従って、
ちゃんと物事やってますよ、的な・・


中丸さんをはじめ、私たちって、
どんなふうに生きるべきか」なんて、
普段あまり考えないわけです。

しかし、たまに訪れる【大きな岐路】、
つまり、どっちに進むべきか・・、
という選択の時に、否が応でも考えさせられます。


「どっちに進むべきか・・?」という岐路は、
あらゆるケースで存在しますね。

物事に
「絶対という答え」はないのですが、

中丸さんはまず「自分の価値基準」に当てはめて、
自分が進むべき「方向」を決断するべきだと思うのです。


おそらく、
10代の終わりにマンガ家を目指したときは、

夢を追いかける自分の「熱」が、
行動の原動力であったと思います。

その頃は、自分の価値基準も何もなく、
ただ、若さという磁力に任せ
「何かに向かって突っ走りたい!」という気持ちが溢れていた。

(まあ、若さってそういうものですよね。)

恋愛にしても、もう生活の100%が、
「君がすべてだ!!」と、単純に思い込めるわけです。


しかし、30歳を過ぎて
マンガ家を目指すことは、

単純に「夢に向かって・・・」で、
片付けられるものではありません。

まずは、中丸さん。
セルフプロデュース、つまり、
自分を演出する、という観点から、

「マンガ家」という職業で、
中丸さんの強み、持ち味が十分活かせるのか、

冷静に分析してみる必要があります。


もし「強みがある」ということであれば、
現在のマンガ業界の中で、

自分の 強み、持ち味が入り込めるスペース、
(つまり、マーケティング的にいうと)
自分の立ち位置」を探せるかどうか、

これを吟味してください。

(すごく戦略的でしょ?)


あるいは、技術的に、
― それは絵を描くこと、及び、ストーリーテリングですが ー

プロの世界でやっていける
「レベル」なのかどうかを
冷静に見極める必要があります。

(その業界の関係者に、
一度、原稿を見てもらうと良いでしょう・・)


さて、中丸さん、
たとえ上記がすべてクリアできたとしても、

マンガ家の道を目指すということは、
今の奥様との
「ささやかな幸せ」を失うことになる、

そういう可能性が高いことを、
肝に銘じなければいけません・・。


○ 人生とは「自分の価値基準」に従って、
取捨選択を繰り返すプロセスそのものです。

何か を選んだら、何か を捨てないといけない・・。
「マンガ家」という、
浮き沈みの激しい世界を選んだら、

奥様とのふつうの安定した生活、
これは捨てなければならない可能性が高まります。

その、【ご覚悟】が出来ていますか?

中丸さん、これは
どちらがより良いということではありません。

たとえば、
パートナーと一緒に「ささやかな幸せ」を求めれば、
お互い、助け合うことができます。


しかし、
「マンガ家」という世界は己との戦いです。

孤独な自己鍛錬を、何度も何度も要求されるでしょう・・。
(見える景色がまるで変わってくるのです)

現実問題、
パートナーと一緒に努力して、
「ささやかな幸せ」を得られる可能性に比べ、

「マンガ家」で名を成して、
多くの収入が得られる可能性はうんと小さいわけです・・

今、お話ししたことを踏まえ、
中丸さんが何度も何度も考えて、その上で、

「マンガ家」を目指すという道を選ばれるのなら、
わたしは【応援】します。

なぜなら、それも人生だからです・・。


「そんな、雲をつかむような話!!」
と言う人がいるかもしれませんが、

中丸さん、
そんな人は放っておいてもいいのですよ。

わたしはいつも思うのです。


この世の中に、
マンガ家を真摯に目指す、
5万人、10万人の人が存在し、

その人たちが 必死に
「頂点」を目指しているからこそ、

たとえば、『ONE PIECE』(ワンピース)の
尾田栄一郎さんのような、
ビッグなマンガ家 が生まれるわけです。

たとえば、米国で俳優を目指す人が
900人くらいしかいなかったら、
「トム・クルーズ」は出てきません・・。


すべての「頂点」を目指す
何十万、何百万という人間の「思い」が、
大きな厚みを持った円となり、

そこに強力な磁場が生まれて、
ほんのひと握りの、
真のプロフェッショナルを生み出すのです。

(冷徹な言い方かもしれませんが、事実です)

小説家の安部公房は言っています。
「人は死んで焼かれれば、炭酸カルシウムになるだけ。」

人生は一度きりです・・。

中丸さんが、
セルフプロデュースの重要性を十分理解されたうえで、

(それでもマンガ家になりたいのなら、)
信じた道を進むべきでしょう・・。


ー20年経てば、したことよりも
 しなかったことを嘆くようになるー

    マーク・トウェイン

カン・チュンドの投資人生相談室




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| 人生をプランニングする | 11:14 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

ありがとうございます!

| カン・チュンド | 2013/06/27 09:29 | URL |

大変重い話でしたが、カンさんは見事な道筋を示してくれていると思います。
人生どうあるべきなのか。
それを考えさせられるエントリーでした。

| アフロ | 2013/06/25 09:50 | URL |














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