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江戸時代を懐かしみながら、22世紀を想像してみる


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは池波正太郎氏の「鬼平犯科帳」が好きです。
(実はキンドルでも読んでいます!)

もし、タイムマシンがあったら、
江戸時代に行ってみたいとは思いますが、

「じゃあ、江戸に住みたいか?」と問われれば、
(やはり)NOと答えるでしょう・・。

私たちは江戸時代の情緒や文化を
懐かしんだりしますが、

それは「住むことが出来るか?」ということとは
別の話だと思います。


私たちは江戸時代と比べて、
若くして死ぬ可能性がとても低い、
安全で、衛生的な社会に住んでいます。

(切り捨て御免!という仕打ちもありません)

現代は、文明の利器がいたるところにあり、
毎日快適に過ごせるサービスが
数え切れないくらい存在しています。


資産運用を行う上で、

○ 100年前と比べて、
「とっても豊かな社会になっているよね。」

と認識することは、
とても重要なことではないでしょうか?


藤原新也氏の
「全東洋街道(上)」(集英社文庫)という著書の中に、
1970年代末のトルコについての記述があります。

以下、引用します。

―私はこの国に入った時、その街に、人々に、
何かおそろしく暗いムードを感じていた。

多分それは極度のインフレと、
はじき出される失業者の群、

そして、イスラム圏に在りながら、
石油資源に恵まれないゆえに、

隣国との天地ほどの経済格差を
横目で見ていなければならない焦燥。-


(引用、終わり)


それから30年以上経って、
今、トルコは
2020年のオリンピック開催を東京と競っています。

また、司馬遼太郎氏の
「愛蘭土(アイルランド)紀行Ⅰ」(朝日文庫)の中に
1980年代のアイルランドの窮状が描かれています。

(注:この本(単行本のほう)が
出版されたのは1987年のこと・・)


以下、引用します。

―成人のうち失業者は
五人に一人で約二十五万人である。

(中略)
働き手はいまや約八十万人しかいないのである。

このわずかな働き手たちが、
三百五十万人の国家を養っている。

(中略)しかも二十万人が移民の申請をしている。
うかうかすると、国がからっぽになってしまう。―



(引用、終わり)


上記の描写から30年も経っていませんが、
アイルランドは今やEUに加盟し、

一人当たりの実質GDPが
30,000ユーロを超えています。

(司馬先生、からっぽにはなりませんでした・・。
人口も450万人近くに増えています)

大きな枠組みで見ても、
ひとつひとつの国の「小史」で捉えても、
世界は毎年、毎年豊かになっています


そうですよね?

(ここの認識、とても重要です)

たとえば、
トルコやアイルランドや、オーストラリアやフィリピンや、

チリやハンガリーや台湾やナイジェリアの株式市場が、
長期的に右肩上がりになっているのは、

人が「より豊かになりたい」と懸命に活動してきた
【ひとつの結果】に過ぎません。


私たちの先人は
大昔から一貫して「アドベンチャー」を興す人でした。

たとえば900年前に、
アゲハ蝶が優雅に飛んでいる様子を見た人は、

「自分も蝶のように空を飛びたいなあ。
そのためにはどうすればよいのだろう・・」

と幾度も試行錯誤を重ねてきました。

「・・したい」
「・・が出来たらな」
「・・があったらもっと便利になるのに!」

これら人間の数多の【健全な欲】が、
すべての経済活動の原点なのです。


先進国に住む私たちは、
もう「本当に欲しいもの」は
限られているかもしれませんが、

世界の多くの国ではまだこれから、
「本当に欲しいもの」を指折り数え始めるのですよ。

(まさに、世界が成長するのは
【これから】なのですね・・)


先週のメルマガ
【投資信託に関する 質問・大募集!】の中で、

富山県の武田 譲 さん(仮名)から、
以下の「ご質問」をいただきました。

「インデックス投資は右肩上がりの成長を前提としている。
長期的に右肩下がりになった場合は損するのではないか」

ということなのですが、いかがでしょうか。

(9.11, 3.11後の日本いや世界では、
これまでの常識が通用しないのではないかと
恐れ戦いております・・)



武田さん、
長期的に右肩下がりになった場合は
損をするというのは、おっしゃる通りです。

では、世界経済が
長期的に右肩下がりになってしまう【状況】を
冷静に想像してみてください・・。

それはシンプルに申し上げると、

世界中の人々の【欲望】が、
長期間にわたって抑制される状態が続く・・、

ということでしょう。


○ 資本主義が否定されることによって?
○ 第三次世界大戦が起き、それが長期化することによって?

○ 太陽系外から隕石が飛来し、地球環境が激変することによって?(どれも確率は非常に低いと思いませんか?)


私たちは身近な風景を見て、
かつ、最近5年くらいの時間スパンで

「なんか金融危機なんかも頻発しているし、
もう、世の中は発展しないのでは?」と
思ったりしています。


また、
これまでの常識が通用しない】ことは、
何も、今、だけではありません。

大航海時代が始まった16世紀初頭にも、
人々が感じていたことです。

あるいは、
19世紀後半のイギリスの大不況のときも、
(このときは、長期にわたり「デフレ」が続きました)

「もう、人類の経済成長は
ピークを越えてしまったのでは?」と
一部の間では言われていました・・。


また、記憶に新しいところでは、
1929年から10年以上続いた
【大恐慌】と、それに続く長期不況があります。

(これは、第2次世界大戦の「遠因」ともなりました..)

このとき、
アメリカの【株式市場】(ダウ平均)は

ピーク時の1929年8月26日の週には
およそ 380ドル をつけましたが、

それからたった3年後の
1932年7月5日の週には、

およそ 41ドル まで下落しています・・。

380ドル  ⇒  41ドル

武田さん、
ダウ平均がおよそ【9割】の下落ですよ!


もう、マーケット的には
【世界の終り】という様相でした・・。

今より何倍も厳しい状況、
灯りがまったく見通せない状況だったのです。

しかし、真っ暗になったときの、
人の【踏ん張る力】を侮ってはいけません。


私たちの先人は
奈落の底に沈むような困難にもめげず、

懸命にもがきながら、
常に希望を持って生きてきました。

○ その結果が、今日の私たちの生活であり、
また、経済の状況なのです・・。

○ 人の【健全な欲】は、
そんなにやわなものではございません。


わたしはいつも思うのですが、
経済が今後、「右肩上がりになる」とは、
人の可能性を信じる、ということではないでしょうか・・。

2078年も、新たに封切られる映画があります。
2099年のビルボード第1位の歌を想像してみましょう。

そして、22世紀ににもっとも普及している、
私たちが想像も出来ないようなサービス業とは何なのか・・?


人の可能性はまだ、
その皮を剥いたほどしか現出していないのです。

似顔絵




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