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純資産額の推移を見ると、ファンド保有者の「性格」が見えてきます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昔から【名は体を表す】といいますが、
投資信託の場合、

○ 純資産額の推移が、
ファンド保有者の「実態」を表わしています。

純資産額とは、
ファンドの規模・大きさのことですね。

単純に考えて、
多くの人がそのファンドを買えば、

ファンド内に入ってくる資金が増え、
純資産額は増えます・・。


より正確に言いますと、
純資産額はふつう、
ふたつの要因】で増加します。

1.ファンドを買う人が(売る人よりも)多く、
資金が「流入」してきている。

2.シンプルに、ファンド内で組み入れている
債券や株式などの「価格」が上昇している。


多くの場合、
1.と2.が組み合わさって
純資産額が増加するのです。


逆に、純資産額が減っていくとは?

1.ファンドを解約する人が(買う人よりも)多く、
資金が「流出」している。

2.シンプルに、ファンド内で組み入れている
債券や株式などの「価格」が下落している。


多くの場合、

1.と2.が組み合わさって
純資産額は減少します・・。

当たり前ですが、
ファンドの純資産額は日々「変化」しています。

たとえファンドを新たに購入する人、
解約する人がいなくても、

組み入れる
債券や株式などの「価格」が乱高下すると、

それだけで
純資産額の推移に「波」が出来ます。


さて、
あなたが投資信託の購入を検討する場合、

ぜひ一度、
そのファンドの【運用レポート】を見て欲しいのです。
<すべての答えは「運用レポート」にアリ。>


レポートの最初のページに必ず
【グラフ】が載っています。

純資産額の推移は
たいてい「水色」の帯グラフで表されています。

たとえば、
こんな投資信託どうでしょう?

【ダイワ/フィデリティ・アジア3資産分散ファンド】
運用レポート PDFファイル)

○ はい、
こういう投資信託は、
「絶対に買ってはいけないファンド」ですね。


ブルーの帯のグラフ、
「純資産総額」と書いてありますが、

見事な【右肩下がり】になっています・・。

これって、新発売のときに、
「販売の掛け声」だけ威勢よく、

新発売から半年~1年程度で
純資産額のピークを迎え、

その後、純資産額が逓減していく
典型的なファンドです・・。


運用の実績がほとんどない状況で、
何百億ものお金がドッと集まるっていうことは、

販売会社(証券会社や銀行)の営業部隊が
そうとう力を入れて
当該ファンドを「売り込んだ」可能性があります。


また、ファンドを買った人たちも、
営業マンたちの言葉にほだされて、

【まとまった金額】で、かつ【スポット】で、
この投資信託を
なんとなく」買った可能性が高いです。


「でも、カンさん。
このファンドって2007年の運用開始で、

すぐあとにリーマンショックがあったから、
純資産額が激減しちゃったんじゃないの?」

はい、
それは一面ではおっしゃる通りです。


先ほどお話しした、

2.シンプルに、ファンド内で組み入れている
債券や株式などの「価格」が下落すると、

純資産額は減ってしまいますから・・。

しかし、
より詳しく申しますと、

当該ファンドが組み入れる
株式やリートや債券の価格が急落する・・

⇒ ファンドの基準価格が急落するのを見て、
多くのファンド保有者が慌てて
ファンドを解約する


⇒ その「解約」に応じるため、
ファンド自身が、

値段が下がっている株やリートや債券を
売らざるを得なくなる・・


⇒ 余計に
保有する株式やリートや債券の価格が下落する・・

こうして、
純資産額の減少に拍車をかける
【悪循環】が起こったものと考えられます。


どうですか?

この、
「ダイワ/フィデリティ・アジア3資産分散ファンド」を
保有する、

ファンド保有者の「顔」が見えてきませんか?

tn.jpg

○ 熱しやすく、冷めやすい、
気分屋の、


スポット買い、スポット売り傾向の
投資家さん像が見えてきますね・・。


こういう人たちは、逆のパターンでも
【感情的に】行動します。

すなわち、
株式の価格が急騰する・・

⇒ ファンドの基準価格が上昇するのを見て、
多くの人がファンドを買い増しする

⇒ 多くの資金が一挙にファンド内に押し寄せ、

⇒ ファンドとしては、
価格が少々高くなっていても、
株式を買っていかざるを得なくなる・・

⇒ 純資産額は急速に増えるが、
ファンドの成績、基準価格が
順調に上がるとは限らない・・。

(これもよくあるパターンですね..)


では、上記のような投資家像とは
「反対の」投資家さんって、

いったいどんな人なのでしょう?


○ わりと淡々としています。
冷静で、マイペースで、

毎月毎月「定額」で
投資信託を買っていく、

かつ、長いスパンで
自分の投資を捉えている、

どちらかというと、
コツコツ型の投資家さん像が見えてきます・・。


もちろん、
こういう投資家に支えられたファンドでも、

時に、
ファンドを解約する人が増えたり、

時に、
ファンド内で組み入れている
債券や株式などの「価格」が急落したり、

純資産額に
【ネガティブな影響】を与えることがあります。

しかしながら、

○ 何しろ多くの投資家が、
規則的にファンドを買い増してくれているので

(だって「積み立て投資」ですから!)

純資産額が逓増していく可能性が
きわめて高いのです・・。


たとえば、
こんなファンドです。

【SMT グローバル株式インデックス・オープン】の
運用レポート PDFファイル)

(ブルーの帯のグラフが、
きれいな右肩上がりになっていますよ・・)


投資信託の質の高さは、
ただ単に、純資産額の多寡で計れるものではありません。

純資産額が運用の経過とともに、
逓増しているかどうかが重要なのです・・。

似顔絵




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