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三菱UFJメキシコ債券オープン(買ってはいけない投資信託)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

時に、投資信託の良し悪しを判断するのは、
難しいものになります。

どうしてかというと、
仕組み的に首をかしげるようなモノでも、
(かつ、コストが高いモノでも)

ファンドの値段が上がっていれば、
「んー、良いファンドだわね」と
勘違いしてしまうことが多々あるためです。

ここだけの話・・、
運用を始める前に

投資家にとって【明らかに不利になる要素】を
しっかりチェックして、

その投資信託は「選択の対象から外す」、
というやり方が有効だと思います。

具体例として、
8月23日に設定される予定の
『三菱UFJ メキシコ債券オープン<為替ヘッジなし>/<為替アクティブへッジ>』を挙げてみましょう。


こちらの「当該ファンドのリリース」(PDFファイル)を
見ると、
いくつか首をかしげたくなるような項目があります。

(準備はいいですか?)


まず、
○ 新発売のファンドである点!

(当然ですが)、新発売のファンドには
過去の実績がまったくありません・・。

○ 毎月「分配金」を出す点

毎月「分配金」を出すとは、
小さな実りを、
その都度「もぎ取る」
ということです。

(当然、大きな実りにはなりにくい・・)


また、
2014年からは、分配金に対する課税は
20.315%となります。

小さな実りを頻繁にもぎ取り、
かつ、そのたびに20.315%のコストを取られるのは
なんとも理不尽ですね(普通分配金のケース・・)


○ 一か国の、
一通貨の債券のみを買う点

メキシコペソ建ての債券のみに投資を行うとは、
【かなり絞り込んだ投資】です。
(言い方を換えると、リスクが集中する投資です)

(※ リリースの中では、20%以下で
ペソ建て以外のメキシコ債券にも投資を行うことは出来ると
謳っています・・)


○ 運用期間が10年のみである点

当該ファンドの「リリース」7ページには、
信託期間(運用期間)は
2023年8月4日までと記されています。

そもそも運用期間を区切ること自体、
投資家の「投資期間」を無視していると思いませんか?

また、「新発売の時点で、みんな買ってよね。
それだと運用期間が10年になるよ・・」
という意図が込められているような気がしてなりません。

(ほんらい、投資信託のメリットは、
いつでも購入・解約が出来ることであるはず!)


○ 投資信託に関わる3社が
すべてグループ会社である点

リリース」の11ページには、

■委託会社(ファンドの運用の指図等) 三菱UFJ投信株式会社
■受託会社(ファンドの財産の保管・管理等) 三菱UFJ信託銀行株式会社
■販売会社(購入・換金の取扱い等) 株式会社三菱東京UFJ銀行

と記載されています。


financial_planner.png


えっ? いわゆる「投資信託に関わる3社」が
すべて同じ
三菱UFJフィナンシャル・グループ」ですね。

ファンドにかかる運用管理費用、
いわゆる「継続的な報酬」は、
上記3社で分け合うわけです。

特に販売会社を
「三菱東京UFJ銀行」のみとしているのは、

「さまざまな販売会社で当ファンドを購入できますよ!」
という、消費者の利便性を封じると同時に、

購入時手数料も含めて、
すべての報酬が
「同一グループ内」に落ちる仕組みを
作り出しています。

(露骨だと思いませんか?)



当該ファンドの場合、
購入時手数料が3.15%(上限)、
運用管理費用が1.71675%ですから、

けっこう大きな収益ですね・・。


○(今、言いましたが)コストが高い点!

外貨建て債券から得られるリターンというものは、
当然「確定していません。」

仮に当該ファンドの名目リターンが
4%に及んだとしても、

運用管理費用が1.71675%かかりますので、
あなたの懐に入ってくる実績リターンは
2.283%程度になります・・。


つまり【コスト比率】で考えると、
ナント42.9%・・。
(言葉は悪いですが、暴利と言わざるを得ません)


○ 運用会社が運用の仕事を行わず、
仕事を他社に「丸投げ」している点

委託会社(運用会社)の仕事は文字通り、
ファンドを作って運用を続けていくことです。

しかし、当該ファンドは、
その仕事そのものを
他社に「アウトソース」してしまっています。


メキシコ債券の運用は
FILペンションズ・マネジメントに
運用の実際をアウトソースしています。

また、当該ファンドは、
『三菱UFJ メキシコ債券オープン<為替ヘッジなし>』と、
『三菱UFJ メキシコ債券オープン<為替アクティブへッジ>』の2種類に分かれるのですが、


<為替アクティブへッジ> のほうは、
外国為替予約取引の実際を、

シティグループ・ファースト・インベストメント・マネジメント・リミテッドにアウトソースしています。

「えっ、タダで仕事をやってくれるかって?」
もちろん、タダではやってくれません。

当該ファンドでは、
運用管理費用の1.71675%を、

■ 三菱UFJ投信
■ 三菱UFJ信託銀行
■ 三菱東京UFJ銀行

■ シティグループ・ファースト・インベストメント・マネジメント・リミテッド
■ FILペンションズ・マネジメント

の「5社」で分け合っているのです・・。
(なるほど。運用管理費用も高くなるわけだ..)

このように、
私たち消費者に不利になる要素満載の当ファンドは
(当然)買われないことをお勧めします・・。

似顔絵




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