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「リ・バランス」の初歩的な考察 4


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

さあ、いよいよ野呂間健太くんに
【リ・バランス】を行っていただきましょう。

野呂間くんの本来あるべきポートフォリオは?

これが毎月の「配分割合」ですね。

図 1

そして、積み上がった「資産の割合」も同じに保つ。

あるべき資産

上記、ポートフォリオを見ていただくと、

安全資産(国内債券)20%と、
リスク資産(外国債券+株式)80%の『組み合わせ』です。

縁起が悪い話で恐縮ですが、

上記ポートフォリオは
最悪の1年に遭遇した際、

どの程度【マイナス】になる可能性を
秘めているのでしょうか?


安全資産(国内債券)20% ⇒ 減らない。
リスク資産(外国債券+株式)80% 
⇒ 40%程度、マイナスになる可能性あり。

「えっ、40%程度のマイナス!?」
はい、そうです。

何を根拠に?」
はい、2008年のリーマンショックです。

安全資産(国内債券)20% ⇒ 減らない。

リスク資産(外国債券+株式)80%部分が、
仮に40%程度マイナスになると、

ポートフォリオ自体は、
マイナス40%×80% = マイナス32%!

○ つまり、上記ポートフォリオは
マイナス32%になる可能性を秘めているのです。

【※ ここ重要!
ここに実際の運用資産額を掛け合わせて、

想定されるマイナスの金額が、
あなた自身の許容の範囲内か否かを
しっかり検証してみる必要があります・・】


さあ、上記ポートフォリオから
【半年】が経ちました。

野呂間健太くんの資産は株式市場の活況もあり、
現在、542万円になっています。

幸せ半年

安全資産(国内債券)が10%に減って、
リスク資産(外国債券+株式)が90%に増えています。

しかも、リスク資産に占める
「株式」の割合も上昇・・。

気持ちは?
うれしい、ですね。


しかし、

安全資産(国内債券)10% ⇒ 減らない。
リスク資産(外国債券+株式)90% 
⇒ 40%程度、マイナスになる可能性あり、です。

リスク資産(外国債券+株式)90%部分が、
仮に40%程度マイナスになると、

ポートフォリオ自体は、
マイナス40%×90% = マイナス36%!

つまり、上記ポートフォリオは
マイナス36%程度になる可能性を秘めているのです。

つまり・・、
リスクを「背中」に背負いすぎ、ですね。

たとえばこの先、
もっと株式の割合が増えて、
そのとき、マーケットが急落したら・・。

当初イメージしていたよりも、
ポートフォリオのダメージが
「大きく」なってしまいます。

★ ここで【格言】

マーケットの調子がよいときほど、
あなたは意識して、
リスクを制御する必要があります。


さあ、ここで
【半年に1度】のリ・バランスを実行しましょう。

「割合」が高くなったファンドを売って、
「割合」が低くなったファンドを買い増しするのです。

それはすなわち、

○ 高くなったモノを売って、
  安くなったモノを買い増す行為ですね・・。


次のパターン・・。

当初のポートフォリオから
【半年】が経ちました。

野呂間健太くんの資産は株式市場の急落もあり、
現在、498万円になっています。

不幸半年

安全資産(国内債券)が36%に増えて、
リスク資産(外国債券+株式)が64%に減っています。

しかも、リスク資産に占める
「株式」の割合も減少・・。

気持ちは?
つらい、ですね・・。


安全資産(国内債券)36% ⇒ 減らない。
リスク資産(外国債券+株式)64% 
⇒ 40%程度、マイナスになる可能性あり。

リスク資産(外国債券+株式)64%部分が、
仮に40%程度マイナスになると、

ポートフォリオ自体は、
マイナス40%×90% = マイナス25.6%!

つまり、上記ポートフォリオは
マイナス25.6%程度になる可能性を秘めているのです。

つまり・・、野呂間くんは
「背中」に過小なリスクしか背負っていないことになります。

この先、もっと債券の割合が増えていき、
その後、マーケットが「急上昇」したら・・

当初イメージしていたよりも、 
過小なリターンしか得られなくなってしまいます。

(つまり、)『潜在的な利益』を逸してしまう、
ということ。

★ ここで【格言】

マーケットの調子が悪いときほど、
あなたは意識して、
正当なリスクを取る必要があります。


さあ、ここで
【半年に1度】のリ・バランスを実行しましょう。

「割合」が高くなったファンドを売って、
「割合」が低くなったファンドを買い増しするのです。

そして、
もとの【ポートフォリオ】に戻してあげる・・。

あるべき資産

どうでしょう? 

これなら野呂間くんは、
たとえ【ポートフォリオ】を固定していても、
定期的に、立派に「売買」を行うことになります。

【安いモノを買って、高いモノを売る!】  

⇒ しかし、ひとつの金融商品のみを見ていると、
なかなかこれが出来ないものです。

しかし、

1.「ポートフォリオ」という土俵から、
2.冷めた視点で自分の資産を眺め、

3.マーケットを定期的に観測するのみで、

あくまで、

「割合」が高くなったファンドをもとに戻す、
「割合」が低くなったファンドをもとに戻す、

自分に言い聞かせることで

結果として誰でも、

【安いときに買って、高いときに売る】
という『行為』が定期的に行えるようになるのです。

それが【リ・バランス】の本質なのです・・。

結局「リ・バランス」とは、
【ある程度、マーケットのアップダウンを無視して
定点観測に徹すること】なのですね。

そして、
細かい差異を気にしないことも肝要です。

「もともと10%以上組み入れている投資対象では、
プラス2%、マイナス2%は誤差の範囲内です。
無理にリ・バランスする必要はありません。」

たとえば、あなたの
リ・バランス時期が「6月」と「12月」であるとします。

仮に20年ポートフォリオ管理を続け、
年に2回のリ・バランスを実践すれば、

資産管理の中で40回、【規則的に】
【安くなったモノを買い、高くなったモノを売る】
機会に恵まれます。

◆ この程度、マーケットから離れながらも、
しかし、継続的に「売買」を行うことで、

リ・バランスしなかった場合と比べて、
相応の『超過リターン』が得られます。

何より・・、年2回程度なら、

皆さんの【仕事量】に対する、
【超過リターンの量】という意味で
たいへん効率的です。

繰り返しになりますが、
頻繁にリ・バランスを行うために、

市場に張り付き、
常に価格をチェックするようになると、
皆さんの【仕事量】が増えてしまうのです・・。

その結果、【仕事量】に対する、
【超過リターンの量】という「バランス」が
取れなくなってしまいます・・。

(仕事と投資はほどほどに・・)

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