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投資信託の最大の問題点。販売会社 > 運用会社


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

たとえば、ソフトウェアの業界にも
「闇の部分」、
「不条理なところ」はあるとは思うのですが、

日本の投資信託という業界の【不条理】は、
販売会社 > 運用会社 になっているところです。

??

販売会社 > 運用会社!

これってストレートに申し上げると、
主従関係といいますか、
力関係】そのものを指します。


○ 投資信託の世界では、
圧倒的に、

ファンドを売る会社(販売会社)の発言力、
【権力】が強いのです・・。


銀行という
「販売会社」を例に挙げてみましょう。

たとえば、入社8年目のAさんが
「三井住友銀行」(販売会社)から、

ちょっと階段を下って、

「三井住友アセットマネジメント」という、
関連会社(運用会社)に出向く・・、
みたいな【イメージ】があります。

(つまり、三井住友アセットマネジメントが格下?
三井住友銀行(販売会社)のほうがエライ?)


あるいは、
証券会社という「販売会社」でいいますと、

大和証券(販売会社)から、
ちょっと階段を下って、

「大和証券投資信託委託」という、
関連会社(運用会社)に出向く・・、
という【イメージ】でしょうか・・。

(人材面で見ても、
販売会社から「運用会社」に出向いてくる人は
必ずしも運用の専門家でない場合が多い。
これって大きな問題ですね・・)

要するに、
販売会社 > 運用会社 なのです。


★ では、投資信託の販売の【典型例】とは?

販売で主導権を握る【販売会社】が、
同じグループ内の「運用会社」に向かって、

「こういうの、作ってよ」
「こういうファンドが売れるよ」、
みたいな【注文】を付けて、

自分たちのシナリオ通りにファンドを売っていく、
というもの・・。


「あのー、カンさん。
そこに【消費者のニーズ】って
反映されているのでしょうか?」

いいえ、
(残念ながら)反映されていません・・。


★ この業界の悲劇は、
ひとつのプロダクト(投資信託)を巡って、

○ それを作っているところ【運用会社】と、
○ それを売るところ【販売会社】が、
まったく違う景色」を見ている、という点でしょう。


えーっと、運用会社さん!

【運用会社】は
投資信託を作って運用するのが仕事ですから、

できるだけ「心地よく」
運用したいと思っています。

そうですよね?

たとえば、
「このファンドを買いたいな・・」という人の
【資金】がコンスタントに入ってきて、

自分たちがサーチしている銘柄
(株や債券)を、
適正な価格で「今だ!」と思ったときに買っていける・・。


そして、
ファンド内に入ってきてくれた資金が

(少なくとも)中期的に
【留まってくれる】ことを期待しています。

えっ、それってなぜ??

答えはシンプルです。

○ そのほうが、
運用会社の「運用」がしやすいからです。


『そもそも、
運用会社の「存在理由」とは?』

投資信託の価値を上げていくこと!
ですよね。

これは
まだまだ多くの人に知られていないので、
声を大にして申しますと、

★【投資信託は(そもそも)
中長期の運用に適した道具なのです!】


negosyo-seminars.jpg


想像してみてください・・。

仮に『ABCファンド』の保有者がみな、
気が短く、浮気者で、
すぐに「解約」してしまう人ばかりだと、

運用会社の人は安心して
【運用】に専念できませんね・・。


たとえば、ローソンの株をせっかく
4000円のときに仕込んだのに、

「解約!」「解約!」と、
ファンドから資金が引き上げるばかりだと、

最悪の場合、仕込んだ株式まで売って、
解約に対応する【現金】を
用意しなければならないのです。

あーあ。。


運用会社の人たちは、
投資信託という「船」に乗っていただいたら、

2年、3年、5年と、
できるだけ「中長期」で乗り続けてもらい、

(もし、できれば)
【追加資金】を入れてもらえたらなあ・・、
と願っているはず・・。


安定性の高い資金が在ることではじめて、
運用会社は安心して、
中長期の運用に「専念」できるからです。

(余談になりますが、
『つみたて投資』の何がよいかというと、

毎月コンスタントに、
ファンドに【資金が流入】あることなのです)


皆さん、
投資信託というツールは、

★【運用会社】と【ファンド保有者】の
 「共同作業」によって運営されます。

ファンド運用の主旨をよく理解した、
質の高い「ファンド保有者」が多いほど、

「運用会社」は効率的な運用が行えます。


逆に、いくら運用会社が
「運用の王道」を歩もうとしても、

その主旨を理解する
「ファンド保有者」が少なければ、
運用会社は効率的な運用を行えません・・。

結果、
ファンドの成績も悪くなってしまう・・。


もう一度、繰り返します。

★ 投資信託の運用は、
 運用会社とファンド保有者の
「共同作業」なのです・・。

実は、上記を邪魔しているのが、
・・【販売会社】です。


○ 販売会社は
運用会社が潜在的に願っていること、

あるいは、
ファンド保有者の事情を顧みず、

自分たちの、目先の利益を優先させて、
顧客に【短期売買】を促しています。

(もちろん、それに抗いきれていない
運用会社にも問題あり、です。

抗いきれない最大の理由は、
【運用会社】そのものが独立独歩ではないため)


販売会社が短期売買を促し、
それにNO!と云えない

ファンド保有者が多数居ることで、
ファンドの【解約】が増えてしまいます。

○ いちばんの問題は、

多くの消費者が、
(販売会社の口車に乗せられて)

「ああ、投資信託って、
短期で売り買いするものなのね!」


と思い込んでいる点でしょう・・。


皆さん、いいですか。

これだと、

★【目的】(短期で利益を得たい)と、
【利用する道具】(投資信託)が
まったく合っていませんよね?

短期で利益を得たい人は
FX(外国為替証拠金取引)のほうが
よいと思います・・。


(運用に限らず、どんな行いも、
【目的】と【利用する道具】を
 一致させることが大切です・・)


えーっと、販売会社さん!

あなたたちは、
ほんらい、
中長期の運用に向いている道具「投資信託」で、

「短期の売買」を勧めているわけですから、
その罪は重たい、と言わざるを得ません。


このような、
あこぎな【販売会社】の呪縛にはまりたくない!
という思いから、

独立独歩で、
自分たちのファンドを【直接】
消費者に販売する・・、

【直販型】のファンド運用会社が
増えてきているのです。


○【運用会社】は5年後の、
ファンドの成長を思い描いているのに、

【販売会社】は、
今期末の売上げのことしか考えていない・・。


そして実は、
上記の『悲劇』を許しているのは、

自分の頭で深く考えずに、
【販売会社】の美辞麗句に乗ってしまっている、
私たち「消費者」なのです。


反省・・・・・・・・・・。


 賢いとは、多くのことを
 知っている人ではなく、

 大事なことを
 知っている人をいうのだ

    アイスキュロス

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