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アジアの投資家はETFがキライなの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ETFについて取材をお受けするときに、
しばしば、

「ところで、ETFはいかがですか?
投資家の間に浸透しつつありますか?」

という質問をいただきます。

わたしは大抵、
「はい、少しずつですが、認知度は上がっていますね」と、
無難な答え方をしています。

(しかし、心の中で、
どこかお茶を濁したようなところがあるのも事実・・)

ETFというツールを、

低コストで分散効果が高い
効率的な金融商品だから、
もっと普及させなければならない・・

つまり、MUST的なイメージで捉えると、
(逆に)普及いたしません・・(笑)

たとえば、
「ETFの使い方を、投資家の皆さんに啓蒙する!」
なんて言い方は、

はっきり言って『上から目線』ですよね。


金融商品に限らず、
あらゆる商品・サービスが普及するか否かは、

需要者である消費者の皆さんの
『心持ち』次第なのです。

(決して商品提供者側の『思惑』ではありません・・)


★ では、ETFがアジア全般で
そんなに普及していない】のはなぜか?

それは、カンタンです。
運用の専門家がETFを勧めていないからです

より具体的には、

多くの投資家にとって
もっとも身近な【接点】である、

金融機関の人たち、
そしてアドバイザーの人たちが、
ETFを勧めていないためです。

(ごめんなさい、拍子抜けされましたか?)


では、
金融機関の人たち、
そしてアドバイザーの人たちが、

どうしてETFを勧めないのか?

ETFがツールとして優れていないから?
(いいえ、そうではありません)

(実は)これもカンタンで、
自分たちの【収益】に結び付かないためです。


わたしは上記を、
ETF Asia 2013」というカンファレンスに参加して、
再認識いたしました。

アジアの国々では等しく、
金融機関の人たち、
そしてアドバイザーの人たちが、

金融商品を販売する、紹介することで得る
収益(コミッション)で
ビジネスを維持させている【現実】があるのです。

(オーストラリアなどは、
少し変化の兆しが見られるようですが・・)


逆の云い方をすると、
ETFがアジアで普及するか否かは、

資産運用業界の【ビジネスモデル】が、
旋回するか否かにかかっていると云えるでしょう。

旋回??

はい、そうです。


金融商品を販売・紹介することで得る
収益、すなわち、
コミッションベースのビジネス』から、

顧客に『ポートフォリオ』の構築をアドバイスし、
継続的なコンサルティングの中で得る収益、

すなわち、
フィーベースのビジネス』へ旋回です。

このようにお話しすると、

とても複雑で難解なことのように
思えてしまいますが、

決してそうではありません。


もう一度、
ゼロの地点に戻ってみましょう。

あなたも、わたしも、
いったい何のために運用を行うのか?

それは【プラスのリターン】を得るためですね。


自分自身で運用の管理を行う人が
大多数だと思いますが、

もし、専門家に何らかの
『助け』を求める人がいるとすれば、

その人は、
専門家に『助け』を求めることで、

自分の運用が
【プラスのリターン】になる可能性が増すことを
期待するのではないでしょうか?

(そうですよね、
それこそ専門家の役割であるはず・・)


『コミッションベースのビジネス』の
何が問題かと云うと、

お客様である投資家の【リターン向上】に
結びついていない、という点でしょう。

すなわち、消費者の【満足度向上】に
結びついていない・・。

(金融機関や、
アドバイザーの収益向上には
結びついているかもしれませんが・・)


じゃあ、投資家のリターン向上や
満足度向上に結びついていないのに、

金融商品を販売・紹介することで得る
収益、

『コミッションベースのビジネス』が
大手を振って歩いているのはなぜか?


それは、
私たち個人投資家の側にも『責任』があります。

私たち個人投資家の多くが、
単線的な、一時の感覚で、
金融商品をチョイスし、


それを資産運用と勘違いしているためです。

一部では、
専門家の意見を求めないではないが、
「じゃあ全部は」というと、
これがそうでもない・・。

(【どの商品が儲かるのか?】という、
きわめて刹那的な需要だけが突出していたりします..)


「ETF Asia 2013」の中で、

『ETFを用いたポートフォリオ提案という
スタイルが、果たしてアジアで普及するのか?』

というパネルディスカッションがありました。

香港から参加していた
パネラーのひとりは、

アジアの投資家は、
資産運用に関し【体系的な考え方】が不足している、
と述べていました。

「アジア人はなんでも自分でやりたがる。

一説によると、
ヨーロッパでは投資家の半数以上が
プロに任せると答えているが、

アジアではそれは10%程度である・・」と。


誤解を恐れずに云いますと、
このような投資家の『未成熟な状況』を

うまく利用し、収益を上げているのが、
多くの金融機関、
そしてアドバイザーの人たちなのかもしれません。

私たち投資家が、
資産運用をひとつの『仕事』として捉え、

その方法論や効率性を
真摯に求める姿勢に転換していけば、

金融機関やアドバイザーの人たちの
サービス体制も変わっていくでしょう。

なぜなら、需要がないところに
供給はないのですから・・。

(続きは次回に)

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