PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

REITは嬉しきかな、でも、悲しきかな・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

世界的に見れば、
REIT(不動産投資信託)は

21世紀になって登場した
「新たな金融ツール」と云えるでしょう。

(老舗のアメリカ、オーストラリアは別として・・)

そのコンセプトは、
「実物不動産が有価証券として売買できます!」というもの。

これまでの実物不動産の『短所』は
いったいどこにあったのか・・?

・購入単価が高いこと。
・実勢価格の把握が困難なこと。


たとえば、
三軒茶屋のワンルームマンション(780万円)は、
5つに分けて売ったり出来ませんよね・・。

また、毎日毎日、各々の不動産が
どんな価格(成約価格)で取引されているか、

そんな「時価」の網羅情報が、
あまねく開示されているわけでもありません。

REIT(不動産投資信託)の登場で、
・購入単価が下がり、
・「時価」の確認が容易になったことは

特筆されるべきでしょう。

しかし、不動産ほんらいの「独自性」が
薄れてしまったことも事実です。

不動産という資産は
定期的な家賃収入を「収益源」としていますから、
ほんらい債券的な性格を持ち合わせているはず・・。

たとえるなら、
・超長期の、利息、元本が変動する【債券】です。


教科書的には、
不動産という資産は、

債券と株式のちょうど真ん中の
「ミドルリスク・ミドルリターンのイメージですよ!」と
説明されたりします。

しかし、
REIT(不動産投資信託)としての実態は
(実は)より「株式」に近いのです・・。

いや、もっとはっきり云いますと、
株式よりも、ボラティリティが大きい一面があります。

以下、米国の代表的な株価指数S&P500と、
アメリカREIT ETFの老舗、

i シェアーズU.S. Real Estate ETF(IYR)の
2000年来の値動きを比較したチャートです。

アメリカ

(緑がS&P500株価指数です)

また、オーストラリアの株価指数S&P/ASX200指数と連動するスパイダー S&P/ASX 200 Fund(STW)と、

オーストラリアREIT ETFの老舗、
スパイダー S&P/ASX 200 Listed Property Fund(SLF)の2002年来の値動きを比較したチャートです。

オーストラリア

(緑がS&P/ASX200指数と連動するETFです)

ご覧いただくとお分かりの通り、
REIT ETFのほうが、値動きが大きいですね。


そういえば、
三菱UFJ投信が運用する
「eMAXIS」のインデックスファンドシリーズに

新たに『eMAXIS 新興国リートインデックス』が
加わるようです。
(ニュースリリースはこちら

当該インデックスファンドは、
「S&P新興国リートインデックス」との連動を目指します。

この指数の構成国、
また、その組み入れ比率については、

インデックス投資日記@川崎 kenzさんの記事が詳しいです。
eMAXIS新興国リートインデックスの国別構成比率が判明しました

これまでアクセスするのが非常に難しかった
新興国のREIT市場に、
投資の道が開かれたことは歓迎すべきことでしょう。

(ただ、まだ市場規模がたいへん小さく、
個々の新興国のカントリーリスクが現出した場合は
流動性が枯渇する可能性もあります・・)

概観してみますと、個々のREITが
株式マーケットの動きに『つられてしまう』のは、
まだまだREITのマーケット規模が小さいからかもしれません。

★ 将来的に、
株式会社としての不動産会社がREITに衣替えし、

REIT市場が、債券、株式に次ぐ
一大マーケットに成長してくれば、
独自の値動きをしてくる可能性があります。

似顔絵




関連記事

| 投資信託をディープに理解する | 11:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/1975-b117d04f

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT