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NISAはどうさ? 良くないさ。その六 【対応がマチマチ編】


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(あまり情報として行き渡っていませんが、
現状のNISA制度には多くの欠点、デメリットがあります)

わたしは現行のNISA制度をお勧めしていませんが、
以下、

「【仮に、】こういう人がいたら・・」、
ということでお読みください。


【仮に、】現行のNISA制度で投資をスタートさせよう
という人がいるなら、

利用する道具としては
『投資信託』がベストでしょう・・。

投資信託であれば、
個別株、ETFよりも、
より細かい売り買いに対応することが出来ます。

NISAの投資枠は年間100万円と、
金額ベースで決まっています。

(たとえば、トヨタの個別株は、
100株単位で売買するため、
100万円という金額ベースの枠では
うまく活用し切れませんね)


また、NISA口座を延長する
(ロールオーバーする)際は、

100万円を超える部分については、
特定口座に移されてしまいます。

たとえば、
5年の非課税期間の期限を迎え、

金融商品の時価が
123万円5600円になっていたとします。

この場合、
きっちり23万円5600円分だけを特定口座に移す、
ということがしやすいのが
投資信託なのです・・。

(※ 当コラムでは、既存の課税口座は
「特定口座」という呼び方で統一します・・)


ただし、金融機関によっては
NISA口座内で、

「どの」投資信託を、
「どんなふうに」取り扱っているかに
大きな違いがあります。

(購入時手数料がゼロで、
運用管理費用が概ね1%以下のファンドに絞り込むべきでしょう)

改めて、NISA口座という
しくみを概観してみますと、

各金融機関によって、
この制度の【細部への対応】がマチマチだなあと実感します。


1.NISA口座 ⇔ 特定口座について。

NISA口座の非課税期間は5年であり、
期限を迎えるとその5年分の枠は消滅して
特定口座に移るのですが、

5年未満でも、
NISA口座から特定口座へ移すことが出来る
金融機関もあるようです。


2.非課税期間の5年が終わるとどうなるの?

なにも手続きをしなければ、
自動的に特定口座に移ってしまう金融機関が多いようです。

(野村證券のNISAハンドブックでは、
「一般口座」に移管されると記されています・・)

云い方を換えると、
NISA口座を延長(ロールオーバー)するためには、
自ら届け出ないといけないケースが多いということ。

(また、たとえば
A証券でNISA口座を開いている場合は、
ロールオーバーするためには、
窓口は引き続きA証券である必要があります・・)


3.投資信託の分配金はどんな扱いになるの?

通常の場合と同じく、
投資信託の分配金は受け取るか、
再投資するか、自ら選択することになります。


・NISA口座で【分配金受け取り型】を選ぶと、
(もちろん)普通分配金に課税されることは
ありません。

しかし、受け取った「分配金分」だけ、
投資信託を解約したものと見なされます。

(つまり、それだけ非課税の枠が減っていく
ということ・・)


また、
・NISA口座で【分配金再投資型】を選ぶと、
同じく普通分配金に課税されることはありません。

ただし、再投資する分配金分は、
NISA口座内で新たに投資する原資と
見なされてしまいます。


たとえば、
2014年に100万円分『ABCファンド』を購入し、
14年の8月に分配金2万円が出された場合、

それを再投資することで
2万円分が『新たな投資』と見なされ、
投資枠の100万円をオーバーしてしまうことになります。

この2万円分については、
NISA口座には入らず、
特定口座に移されてしまいます。

また、
投資枠の100万円に達していない場合でも、

分配金の再投資分についてはすべて、
(NISA口座には入れず)特定口座に入ってしまう
金融機関もあるので、注意が必要でしょう・・。


★ ここまでお話ししてきたように、
(わたくしは決して勧めませんが)
NISA口座を開く際には、

候補の銀行、証券会社に、
制度対応の細かいところまで
しっかり問い合わせて確認をすることが
たいへん重要です。


また、これは
わたしの個人的な予想ですが、

2014年の1年間は、
NISA口座の制度設計について、

○ 口座開設者が思い描いていた制度のイメージと、
○ NISA口座の実際のしくみの間の
 『ギャップ』が露呈し、

さまざまな『問題』が現出してくると考えます。


NISA口座の開設を検討している人は、
2014年の1年間はじっくり様子を見て、

2015年以降に口座開設の本格検討をする、
というスタンスでまったく問題ないと思います。
(現行制度では2023年まで口座開設は可能です)


繰り返しになりますが、
わたしは現状ではNISA口座は開設しません。

NISA制度が恒久化され、
非課税期間も恒久化され、
累積投資額の上限がなくなれば、

ロールオーバーとか、
特定口座に戻すとか、
途中で売って利益を確定するとか、

余計な概念は
みんなゴミ箱に捨てることが出来ます。

(そうなれば大手を振って
堂々とNISA口座を開設します)

50歩譲って、

NISA制度のみの恒久化で、
非課税期間は5年のままでも、
累積投資額の上限が撤廃されれば、
口座開設を検討したいと思っています。

もっとも重要なことは、
決して慌てない、ということですね・・。

似顔絵




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