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NISAはどうさ? 良くないさ。その七 【計算がめんどう編】


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

★ このブログ記事の【前提】。

この記事は、シンプルな運用方針のもと、
長期で投資を行い、
資産形成を成し遂げようとしている、
【あなた】を想定して書いています・・。

(あまり情報として行き渡っていませんが、
現状のNISA制度には多くの欠点、デメリットがあります)

何度も繰り返しになり、恐縮ですが、
わたしが現時点で
NISA口座をお勧めしない理由は、

1年ずつズレた、複数の5年間を
同時に管理していくなんて、
【長期投資家にはそぐわない】と考えるためです。

またまた、
この図表に登場してもらいましょう。

NISA口座

国際投信投資顧問HPより。

2014年~2018年
 2015年~2019年
  2016年~2020年
   2017年~2021年というふうに、

それぞれ1年ずつズレた、
最大『5つの、5年間』を管理していく
ということは、

たとえば、2018年以降は実質【毎年】、
3つの選択」を実行しないといけない、
ということです。

(誰が??)

あなたが、ですよ。


【3つの選択】とは?

1.(売らずに)NISA口座を「延長」する
⇒ これを「ロールオーバー」といいます。

2.(売らずに)特定口座に戻す
3. 売る(= 解約する)


(※ 当コラムでは、既存の課税口座は
「特定口座」という呼び方で統一します・・)


当たり前のことですが、

1.(売らずに)NISA口座を「延長」する
2.(売らずに)特定口座に戻す
3. 売る(= 解約する)


という【選択】を行う前提として、

2014年から始まる5年・・、
2015年から始まる5年・・、
2016年から始まる5年・・、
2017年から始まる5年・・

というように、

それぞれの【5年間】で、
別々に【損益】を出す必要がありますよね?


えっ、
だって、そうでしょう・・。 

2014年から始まる5年・・、
2015年から始まる5年・・、
2016年から始まる5年・・、

というふうに、
それぞれの5年間ごとの
【損益】が分からないと、

それぞれの5年(非課税期間)が終了するときに、

1.(売らずに)NISA口座を「延長」する
2.(売らずに)特定口座に戻す
3. 売る(= 解約する)

【選択】が出来ませんから・・。

(ですよね?)


たとえば、
投資信託の積み立て、あるいは
ETFをスポット買いして、

2014年からNISA口座を利用している
あなたがいるとします。

仮に、年間80万円ずつ投資をして、
今、すでに2018年末になっていると
イメージしてみてください・・。

投資元本は、
80万円×5=400万円ですが、

NISA口座の管理画面を確認すると、
ナント時価が480万円になっています。

400万円 ⇒ 480万円!

「おう、儲かっているじゃん!」と
あなたの顔には笑みがこぼれますが、

よーく考えてみますと、

400万円 ⇒ 480万円だけでは、

2014年に投資した80万円の投資部分が
儲かっているのか、

2015年に投資した80万円の投資部分が
儲かっているのか、

2016年に投資した80万円の投資部分が
儲かっているのか、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

分からない、ですよね?

つまりは、
2014年に実行した投資(80万円)について、

1.(売らずに)NISA口座を「延長」する
2.(売らずに)特定口座に戻す
3. 売る(= 解約する)


の【判断】をするためには、

2014年に投資した80万円分の
『損益』が分かる必要がある、ということ・・。


しかしながら、NISA口座では
基幹システムの都合上、

この、
2014年に投資した80万円分の『損益』が、
管理画面では分からないようなのです。


えっ!

つまり??

つまり、
2014年に投資した80万円分の『損益』は、
自分で計算しないといけない!ということ・・

(たとえば、
定期的に送られてくる取引報告書を見る。

仮に積み立て投資なら、
取引履歴で毎月の取得価格を確認し、
平均を計算するなど)

なんとまあ・・・・。


50歩譲って、

2014年分の投資、
2015年分の投資
2016年分の投資・・と、

それぞれの80万円分の投資について、
『損益』を計算したとしましょう。

たとえば、ですよ、

2014年分の投資 マイナス20万円
2015年分の投資 プラス60万円
2016年分の投資 マイナス8万円
2017年分の投資 プラス5万円
・・・・・・・・・ ・・・・・・・・

のように『損益』が判明したとします。


あなたは2018年末に、
NISA口座画面で、
投資元本400万円が480万円になっているのを
確認しています。

そして、あなたは、
「じゃあ、100万円分だけ売却しよう!」
と決心しました。

そのとき、
2015年に投資した80万円分から
売却ができれば、

利益アリ ⇒ 売却 ⇒『非課税』となりますよね。


しかし、これも、基幹システムの都合上、
『先入れ先出し法』と云って、
先に取得したものから、
自動的に売却されてしまうようなのです



たとえば、100万円分売却する際は、
2014年分の投資分から・・。
その次に2015年分の投資分から・・、

ということになってしまいます・・。

仮に、2014年に投資した80万円分が 
マイナス20万円になっていたら、 

あれ?
『売却の意味』がないですよね・・。


つまり、上記の例で申しますと、
2018年以降、実質【毎年】
「3つの選択」を行っていくとともに、

その「選択」の前提となる、
「平均取得価格の計算」も
自分でやらないといけないのです・・。

なんとまあ、厄介だと思いませんか?


※ 実際には、
NISA口座はまだスタートしていないため、
各金融機関の具体的な対応、
あるいは、システムの具体的な運用が
良い方向に修正】される可能性はあります。


皆さん、シンプルだった頃の
資産管理画面を思い出してみてください・・。

・「特定口座」で運用しています。
・「ABCファンド」を毎月積み立てています。
・「ネット証券」ログイン ⇒ 

○「ABCファンド」の現在の基準価格、
○ 平均購入単価、
○ 時価評価額(今の価値)
○ 損益(+11%、-8%など)が、

ひと目で
資産管理画面で確認できますよね。

積立て金額を3万円に減額しても、
7万円に増額しても、

はたまた養老保険の満期金200万円で
「ABCファンド」を追加購入しても、

すべての資産管理は
「ひとつの画面」で把握することができます。

考えてみますと、
36歳の木下慎之介さんが
(リ・バランスを除いて)

本格的にポートフォリオから資金を引き出すのは、
60歳、いや、65歳からでしょう・・。

そのときの証券税制は
(今から29年後ですが)

誰にも、分からないわけです・・

お仕事やプライベートライフを犠牲にせずに、
資産運用を長く続けるためには
【シンプルさ】にこだわるべきだと思いませんか?

【2014.4.6 追記】
『NISAに関する関連記事』

竹川美奈子さん
【NISA】金融機関へのアンケート調査報告(その1
【NISA】金融機関へのアンケート調査報告(その2

じゅん@さん
SBI証券NISA口座の使い勝手

とよぴ~さん
NISAでの積立が泣けるほど不便な件について
(マネックス証券について言及されています)

いっさんさん
NISA口座の使い勝手比較
ワタシのNISA口座の運用状況(実際の画面キャプチャ付き)】
(カブドットコム証券について言及されています)

ちんあおさん
【制度開始から4ヶ月。やっとNISAを利用しました。】
(楽天証券で海外ETFを利用の場合。楽天証券では、
一般口座とNISA口座は同じ画面になっているとのこと)

【2014.6.29 追記】
kenzさん
NISA口座のシステムが不便な証券会社 | NISA勉強会&意見交換会】

【2014.9.6 追記】
kenzさん
SBI証券 NISA口座と特定(一般)口座とのダブル投信積立設定可能に

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