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杉並区の運用会社がいぶし銀の「先進国バリュー株式ファンド」を運用しています


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

当ブログをお読みの皆さんの中には、

「カンさんって、インデックス・ファンドでないとダメな人でしょ?」
と思っている方がおられるかもしれません。

いいえ、
決してそうではありませんよ・・。

投資信託の中では
(やっぱり)花形は「アクティブ・ファンド」であり、

個性豊かなアクティブ・ファンドが
独創的な「銘柄発掘」を行ってくれるからこそ、

効率的な「市場平均」が醸成される・・、
という側面があります。

ただし、あくまで、
個性豊かな、アクティブ・ファンドである場合です・・。


これは私見ですが、
9割以上のアクティブ・ファンドは、
【にわかアクティブ・ファンド】であり、

辛辣なことばで申し上げると、
その実態は
限りなく、インデックス運用に近くなってしまっています。

「市場平均」という 大勢の集合値 から、

真に自由に、独創的に
【運用が行なえている】アクティブ・ファンドは、
ほんとうに少ないのです・・。


そんな中、東京都杉並区に本社がある
朝日ライフ アセットマネジメントが運用する
【朝日Nvest グローバル バリュー株オープン】は、

自由、かつ独創的に
アクティブ運用を行っている
数少ない投資信託のひとつでしょう・・。

ちなみに、運用会社の住所は
東京都杉並区和泉一丁目です・・。

当該ファンドは
2000年3月24日に運用を開始し、
すでに運用期間は丸13年を超えています。

(長い運用履歴がありますね・・)

「朝日Nvest グローバル バリュー株オープン」の
マンスリーレポート】を見ると(基準日:2013年5月31日)
「期間別騰落率の表」が載っています。

⇒ 投資信託を評価する際の
「大原則」は何でしたか??

○ そう、運用レポートで
【騰落率の表】をチェックする! です。


≪期間別騰落率・税引前(%)≫

      基準価格 参考指数
1ヶ月前比 +8.7   +5.2
3ヶ月前比 +17.2  +15.0
6か月前比 +45.3  +37.1
1年前比  +71.4   +59.6
3年前比  +67.5  +50.8
設定来   +262.2  +4.8
 
※ 参考指数は、
MSCI All Country World Index ex Japanを円換算した指数。

すごいですね・・。


なんと設定来の当ファンドの成績は
262%です。
(ちょっと驚異的です・・)

恒常的にベンチマーク、参考指数を上回る成績を
上げているとは、
まさにアクティブ・ファンドの「鏡」のようなファンドです。

では、このような優秀な成績は
どのようにしてもたらされるのか・・?

わたしは、
運用者が「自分のリズム」そして、
「自分の価値観」でもって、
運用を行っているからだと思います。


朝日ライフ アセットマネジメントのサイト、
ファンドの目的・特色」のところをご覧ください。

世界の株式に投資

日本を除く世界各国の株式にグローバルな視点で投資し、
キャピタルゲインの獲得および配当等収益の確保を目指して運用を行います。

エマージング諸国の株式も投資対象としますが、
投資割合はポートフォリオの30%以内とします。


※ 5月31日現在、当該ファンドの組み入れ企業数は
35社」であり(たった35社です!)

アメリカと西ヨーロッパ、オーストラリアの
企業で占められているため、
当ブログでは「先進国バリュー株式ファンド」と表記します。

しかし、上記の

> エマージング諸国の株式も投資対象としますが、
> 投資割合はポートフォリオの30%以内とします。

という「規定」(ルール付け)は
分かりやすいですね・・。

厳選投資

企業訪問を含む企業調査を基本とした
ボトムアップ・アプローチにより、

フリーキャッシュフロー、利益成長の潜在能力、
業界における競争力、経営者の経営方針等から
独自に評価した企業価値に対し割安な銘柄を発掘し、
厳選投資します。

徹底した企業調査により銘柄を厳選し、
投資銘柄数は30~50銘柄程度に絞り込みます。


最後の部分が ↑ 特に重要です。

「割安な企業」に、
しかも対象を「絞り込んで」投資する、
という姿勢が明快です。

銘柄本位

国や業種などにはこだわらず、
個別の銘柄選択の積み上げにより
銘柄本位でポートフォリオを構築します。


上記は↑言い方を変えると、

トップダウンで
国・地域ごとの「投資配分」、

業種ごとの「投資配分」を決めるようなことは
しない、という意思表示ですね。

○ つまり、よい意味で
 「偏屈」な運用ポリシーを堅持しているのです。


これを【海の漁】にたとえると・・

当ファンドは、大海原の中で
己の「嗅覚」と独自の「行動規範」を持ち、

高速の、しかも小さな船に乗って、
海を縦横無尽に動きながら、

獲るべき魚(銘柄)を
徹底的に・絞り込んで・漁をするタイプですね・・。

⇒ これと対極にあるのが、

大きな船で、大きな投網を使って、
広く浅く 魚(銘柄)を獲る、
いわゆるインデックス運用なのです・・。


では、この投資信託に「問題」はないのか?
もちろん「問題」はあります。

ひとつは、
「運用管理費用(信託報酬)」が高いことです。
 年1.89%!

(けっこうすごい・・)

なぜ、継続コストが高くなってしまうかというと、
実際の運用を「委託」しているからです。

誰に??
ハリスさんに、です・・。
ファンドの目的・特色」のところをもう一度ご覧ください。

ハリス・アソシエイツ社に運用を委託します。

バリュー株投資で評価の高い米ハリス・アソシエイツ社に、
マザーファンドの外貨建資産の運用指図に関する権限を委託し、
同社の卓越した調査能力に基づき、銘柄選択を行います。

ハリス・アソシエイツ社(ハリス・アソシエイツ・エル・ピー)
について

ハリス・アソシエイツ社は、
1976年にシカゴを本拠地として設立されました。

バリュースタイルの運用に確固たる信念を持ち、
すべての株式ファンドを一貫した
バリューの哲学に基づき運用しています。


なるほど・・。
割安な銘柄に投資を行う
「バリュー投資」の王道を行っていますね。

(ハリス・アソシエイツ社のサイトを見たら、

~どのようにして
アクティブマネージャーが
投資家に対し「価値」を創造するのか~
というキャッチコピーが掲げられていました・・)


当該ファンドの運用は実質、
ハリス・アソシエイツ社が行なっているのに、

運用会社(委託会社)には、
朝日ライフ アセットマネジメントのみが
名を連ねています・・。

・委託会社
朝日ライフ アセットマネジメント株式会社
・受託会社
みずほ信託銀行株式会社
・販売会社 37社

当該ファンドの
投資信託説明書」(交付目論見書)を見ると、

純資産総額100億円以下の部分で、
年1.89%の
「運用管理費用(信託報酬)」の取り分が、

委託会社 1.155%
販売会社 0.630%
受託会社 0.105%

と記されていました。

そして、次のような文章が・・。

※委託会社の報酬には、運用委託先への報酬が含まれています。


なるほど・・。

運用委託先とは、ハリスさん、
ハリス・アソシエイツ社ですね。

○ つまり、 私たちは実質4社に対して
運用管理費用を支払っていることになるのです・・。

まあ、継続コストでいうと
明らかに「割高」であり、

これが1.2%、1.05%程度であれば、
ポートフォリオの「隠し味」として、
若干組み入れるという選択肢もあり得ると思うのですが・・。


しかし、
これは「逆説的な話」なのですが、

運用管理費用が下がって、
この投資信託がメジャーになりすぎると、

「資金」が集まりすぎて、
「純資産額」が膨らみすぎ、
かえって運用がしにくくなってしまうと思います。

つまり、
高速の、小さな船で、
海を縦横無尽に動きながら、

獲るべき魚(銘柄)を
徹底的に絞り込んでいくような「投資」は
出来なくなってくる可能性があるのです・・。

★ 銘柄を絞り込み、
徹底したボトムアップを行う
アクティブ運用では、

純資産額が【数百億円台】であることが
小さな船として、機動的に動ける、

(かつ、マーケットそのものに対して
あまり大きな影響力を持たない)

理想的な「大きさ」ではないかと
わたしは考えます・・。


「朝日Nvest グローバル バリュー株オープン」の
マンスリーレポート】には
純資産額330億円 と記されています。

(マザーファンドベースでも、
純資産額は626億円程度です(2013年 3月18日現在)

朝日ライフ アセットマネジメントさん、

間違っても、
野村證券のような大手販売会社が

「売らせてください」と言っても、
首を縦に振らないようにしてくださいね。

○ 短期間で大量の資金流入が起こり、
自由、かつ独創的な運用を行うことが
出来なくなってしまう可能性が大ですから・・。

似顔絵




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