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投資信託の顔が見える情報開示とは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

最初にお断りしておきたいのですが、
金融業界のブラックホール、生命保険商品に比べると、
投資信託の【情報開示】は格段に優れています。

購入時の手数料はちゃんと
パーセンテージで明示されますし、
決算期ごとの「トータルコスト」(信託報酬含む)も
運用報告書を見れば、誰でも確認することができます。

しかし、それは
投資信託というプロダクトの概略を知るうえでの
「ハードとしての情報開示」であり、

「ソフトの部分の情報開示」は
まだまだ発展途上と言わざるを得ません・・。

・・カンさん、ソフトの部分って?

えー、つまり、

その投資信託にどんな人が携わっているのか、
そのファンドをどんな気持ちで運用していて、
そのファンドの運用ポリシーはいったい何で、

運用チームの人たちの「顔」はどんなで
そしてその経歴はどうで、
その人たちはいったい何年間、
そのファンドに携わっているのか・・

という類の【情報】のことです。

(すみません、
もっとダイレクトに申し上げましょう、)

要するに
『運用者の顔!』(ハートの部分)の開示が
ほとんどないのです。



長期投資仲間通信「インベストライフ」
『三人の有識者に聞く、「投信の質」の見分け方』の中で、
ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんは
「5つのP」で運用の一貫性をみよう!と言われています。

「5つのP」とは?

① Philosophy(フィロソフィー);運用理念・投資哲学
② Process(プロセス);運用スタイル・投資プロセスは明確か
③ Portfolio(ポートフォリオ);①②に沿った中身になっているか、
どのようなリスク・リターン特性があるか
④ People(ピープル);運用体制や運用担当者の経歴は、人材は定着しているか
⑤ Performance(パフォーマンス);運用実績


フム、まさにこれこそ、
ファンドの『顔』の部分ではないでしょうか・・。

その中でも、
わたしがもっとも重要だと思うのは、
④ People(ピープル)の部分です。

あなたが保有している投資信託の、
ファンドマネージャーをはじめ、

運用チームの人たちの
「運用経験の履歴」「経験年数」、

ファンド運用における「役割」などを
明記してくれたほうが、
より、投資信託の『顔』が見えてくると思いませんか?

たとえば、以下はある投資信託の
【月報】(運用レポート)の一部ですが・・。

運用状況

【12月の騰落率は4.14%上昇。ベンチマークであるTOPIXを0.68%上回る】
(1)今月の運用成果とその要因
12月の騰落率は、ベンチマークであるTOPIXが
前月末比3.47%の上昇であったのに対し、当ファンドは4.14%の上昇となり、
ベンチマークを0.68%上回りました。

ベンチマークを上回った要因は、業種配分が
マイナスに影響したものの銘柄選択がプラスに寄与したためです。

業種配分においては、卸売業をオーバーウェイト
(投資比率を基準となる配分比率より多くすること)
としていたことなどがマイナスに影響しました。

銘柄選択においては、「マツダ」、「日立国際電気」などが
プラスに寄与しました。
設定来(2000年10月31日~2013年12月30日)では、
ベンチマークが5.99%の下落であったのに対し、
当ファンドの基準価額は58.77%の上昇となっており、
ベンチマークを64.75%上回っております。


んー、なんだか
『客観的事実の羅列』ですね・・。

もちろん、このコメントを
誰が書いたのかという署名もないですし、

運用レポートのどこにも、
ファンドマネージャー、運用チームの人たちの
「名前」「顔」とも載っていません。

(万一、4月からファンドマネージャーが
代わる予定があっても、
今のファンドマネージャーの名前さえ、
あなたは知らないのです!)


さらにいえば、
そのファンドを運用している会社の経営陣、
そして、ファンドマネージャーはじめ
運用チームの人たちが、

【自分たちが作っている投資信託を買っているのか否か、
買っているなら、何口くらい保有しているのか】の
情報開示もありません。


(こういうのって、
『ファンドの顔』の見せ方のひとつだと思います)

たとえば、
高円寺の「しょうゆラーメン」の店主は
自分のラーメンを数え切れないくらい食べているはず。

「このラーメンの隅から隅まで知っているのは
オレだ!」という自負もあるはずですよね。

また、東芝の電気洗濯機の開発者は、
自分が作った洗濯機を何度も何度も使っているはずです。

投資信託の運用者が
自身が作って運用を行うプロダクトを保有することは
しごくまっとうなことであり、
とても評価されることであるはずです。


であれば、
運用会社の経営陣、
ファンドマネージャーなどが、

【自分たちの投資信託をどれくらい買っているのか】は、
ファンドのハートの部分を伝えるうえで
とても大切な情報開示のひとつだと思うのです



透明な箱に入った投資信託は、
不特定多数の人にその姿を晒しますから、
運用者は自分たちの『投資ポリシー』を
常に意識せざるを得ません・・。

(それは結果的に一貫した運用姿勢につながり、
そして結果的によい成績につながるのではないでしょうか・・)

もっともっと、
「パッション」や「共感」が伝わってくるような
ファンドの情報開示を期待したいと思います。

似顔絵




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