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マザーファンドの規模が大切なのです (一例:SMTインデックスシリーズの場合)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託には
基礎データ」というものがあります。

「いつ運用を始めたの? 基準価格はいくら?
純資産額はいくら?」という類の情報ですね。

★ 個人的に『純資産額』(ファンドの大きさ)は、
「マザーファンドベース」で開示されるべきだ

思っています。

たとえば、ABCファンド
『純資産額』299億円(マザーファンドベース)
のように・・。


なぜかというと、
現在、投資信託の多くは
マザーファンド形式」で運用されており、

あなたが買っている
ABCファンドそのものの
純資産額を知っても、
それはそれほど重要ではないためです。


この「マザーファンド形式」を
少しご説明しますと、
私たち消費者は(実は)
子ども(ベビー)ファンド」のほうを買っています。

この「子ども(ベビー)ファンド」は
直接、株式や債券を買っているわけではなく、

いくつかの
子ども(ベビー)ファンド」の資金が集められ、
そのお金は「母親(マザー)ファンド」のもとで束ねられ、
母親(マザー)ファンド」自体が株や債券を買い付けます。


したがって、
もし、あなたが買っている投資信託が
「マザーファンド形式」の場合、
母親(マザーファンド)の大きさが重要なのです

ABCファンドの
『純資産額』が19億円しかなく、

「えっ、なんか少ないなあ。大丈夫かな・・」
と悩むより、
マザーファンドの
『純資産額』をチェックすればよいのです。


mutual_funds_b_161014.jpg


一例ですが、
SMTインデックスシリーズ】のラインナップ
ご覧いただくと、

各ファンドの
『マザーファンドベース』での
「純資産額」が確認できます。
(少しタイムラグがありますが・・)
 
現在、SMTインデックスシリーズは
14本のインデックスファンドを擁しています。

以下、2013年11月末現在
(一部2013年5月末、8月末、10月末)の
マザーファンドベースでの『純資産額』です。

【外国株式】
・SMT グローバル株式インデックス・オープン
1673億円 
・SMT 新興国株式インデックス・オープン
228億円

・SMT アジア新興国株式インデックス・オープン
23億円
・SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン
109億円

【日本株式】
・SMT TOPIXインデックス・オープン
1467億円
・SMT 日経225インデックス・オープン
493億円
・SMT JPX日経インデックス400・オープン
(運用を始めて間がないため記載なし)


【外国債券】
・SMT 国内債券インデックス・オープン
2521億円
・SMT グローバル債券インデックス・オープン
2294億円

・SMT 新興国債券インデックス・オープン
257億円
・SMT グローバル債券インデックス・オープン
(為替ヘッジあり)2294億円

・SMT 米ドル建新興国債券インデックス・オープン
(為替ヘッジあり)200億円

【REIT】
・SMT J-REITインデックス・オープン
136億円
・SMT グローバルREITインデックス・オープン
199億円


現状のマザーファンドベースでの
純資産額は
そこそこ潤沢になっています。

また、
○ 販売窓口が27社と多い。
○ 積み立てで購入しているファンド保有者が多い。

ことを考慮すると、

トータルの純資産額は
増していく可能性が高いと考えます。



単純に、たくさんの人が
SMTインデックスファンドを買えば、

「ベビーファンド」ベースの純資産額が増え、
その結果、「マザーファンド」ベースの
純資産額が増えていく、とお考えください。

投資信託では
純資産額の数字も大切ですが、

どんな人が自分と同じようにそのファンドを
買っているのかという、
ファンド保有者の【属性】も大切なのです・・。


smt.gif




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COMMENT

Re: タイトルなし

わたくしがSMTインデックスシリーズ、eMAXISインデックスファンドシリーズを
お勧めする理由は以下の記事に書いております。
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-1917.html
個人的にはSMTインデックスシリーズがインデックスeシリーズを統合する、という形になればいいと思います・・。

| カン・チュンド | 2014/03/06 07:55 | URL |

はじめまして。ブログ、メルマガを拝読しております。
試行錯誤と勉強の日々です。
こちらで質問をしても良いのかわからないのですが、もしお返事を頂けたら嬉しいです。

ポートフォリオに組み入れるファンドを選ぶ際に、SMTインデックスシリーズとインデックスeシリーズのようによく似た兄弟のようなファンドに出会うことがあります。
「長期・分散・低コスト」をモットーにしておりますので、先進国株式は信託財産留保額の掛からないインデックスeシリーズに投資しているのですが、
同じように「長期・分散・低コスト」を唱えていらっしゃる個人投資家のブログを拝見するとSMTインデックスシリーズに投資されている方も多くいらっしゃるようです。
そっくりファンドのどちらかを選ぶ基準として、コスト以外の何をみて自分向きの商品であるかを判断すればいいのでしょうか。
会社が一緒になったのだから両方のいいとこ取りをしてファンドも一緒になってくれればいいのに・・・と思ってしまいます。

| ミム | 2014/03/06 00:46 | URL | ≫ EDIT














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