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アジア株式ETFについて(i シェアーズ or バンガード?)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

これまで46年間生きてきて、
書籍の中でいちばん高い買い物は、
経済統計で見る『世界経済2000年史』
(アンガス・マディソン著)です。

なんと、13,650円もしました・・(-_-;)

同書は、紀元1年から2000年までの世界の人口、
実質GDPを通観できるようにした貴重な「経済統計書」です。

この本の150ページに、
年代別の「世界の実質GDP総額の地域別シェア」が
記載されています。

たとえば、西暦1500年。 (%)

西ヨーロッパ       17.9%
ウェスタン・オフシューツ 0.5%
日本            3.1%
アジア(日本を除く)   62.1%
ラテンアメリカ       2.9%
東ヨーロッパと旧ソ連   5.9%
アフリカ           7.4%

※ ウェスタン・オフシューツとは、アメリカ、カナダ、
オーストラリア、ニュージーランドを指します。

1500年当時は、アジアが世界の中心地であり、
ヨーロッパはまだまだ辺境であることが伺えます。
(アメリカは国すらまだ存在していません・・)

また、19世紀から20世紀前半は、
アジアにとっては『苦難の時代』でした。

そして、西暦1998年は・・。(%)

西ヨーロッパ       20.6%
ウェスタン・オフシューツ 25.1%
日本             7.7%
アジア(日本を除く)    29.5%
ラテンアメリカ        8.7%
東ヨーロッパと旧ソ連    5.3%
アフリカ             3.1%

この500年ほどで見ると、
経済の『大きな潮流』は、

太平洋 ⇒ 大西洋 ⇒ 太平洋と、
大きく旋回してきているのです。

(したがって、
今起こりつつあるアジア地域の勃興は、
実は勃興ではなく『復活』なのです・・)

アジア開発銀行(ADB)の報告書(2011年)では、
楽観シナリオとして、
世界総生産(GDP)に占めるアジアの割合は
52%まで拡大すると予想しています。

そんなアジア地域に投資を行う株式ETFとして
前々から存在したのが、

「i シェアーズ MSCI エマージング・アジア・インデックス ETF」です。(銘柄コード2802 香港市場上場)

当該ETFが連動を目指す
「MSCI エマージング・アジア指数」は
8つの国から構成されます。

中国、韓国、台湾、インド、タイ、
マレーシア、インドネシア、フィリピンです。

そして、当該指数は
「MSCI エマージング・マーケット指数(新興国株式指数)」の
派生インデックスとなっています。

当ETFのファクトシートを見ると、

2月28日現在の国別組入れ割合が記載されています。

1.中国(香港上場) 29.38%
2.韓国       25.39%
3.台湾       18.48%
4.インド      10.04%
5.マレーシア    6.14%
6.インドネシア   4.16%
7.タイ         3.39%
8.フィリピン      1.57%
(9番目の香港1.08%は、香港資本の企業と思われます)


実は、ロイターのこちらの記事によると、

MSCIが2015年5月から、
「MSCI エマージング・マーケット指数」に
中国A株を組み入れる計画であり、
市場参加者と協議を開始したことを明らかにしています。

中国A株が組み入れられた場合、
「MSCI エマージング・マーケット指数」の中国株の比率は
現在の18.9%から19.9%に上昇するとのこと。

ということは、
「MSCI エマージング・アジア指数」における
中国株の比率も上昇することになりますね・・。

もうひとつ、i シェアーズの2802で特徴的なのは、
インド株式について、現物の株式の代わりに
ETF「iSHARES S&P BSE SENSEX INDIA INDEX」を
組入れている点でしょう・・。

続いて、バンガードのアジア株式ETFです。
「バンガード・FTSE・アジア(除く日本)ETF」
(銘柄コード2805 香港市場上場)

当該ETFはアジアにはじめて上場された
バンガードのETFです。
(間もなくSBI、マネックス、楽天証券で購入可能となる予定です)

当該ETFは、
「FTSEアジアパシフィック(除く日本・オーストラリア・ニュージーランド)指数」への連動を目指します。

この指数は、
「FTSEグローバル・エクイティ・インデックス・シリーズ(GEIS)」の派生インデックスです。

当ETFのファクトシートを見ると、

1月31日現在の国別組入れ割合が記載されています。

1.中国       22.5%
2.韓国       19.5%
3.香港       15.6%
4.台湾       14.6%
5.インド       9.5%
6.シンガポール  6.5%
7.マレーシア    4.9%
8.インドネシア   2.8%
9.タイ         2.6%
10.フィリピン    1.5%

(パキスタンも指数の構成国です。
ただ、ETFそのものには現状、組み入れられていません)

i シェアーズの2802と比べて特徴的なのは、
中国、香港で組み入れ割合の38.1%を占めている点です。
(大陸中国資本の会社、香港資本の会社を合わせて38.1%ということでしょう)

それからシンガポールが組み入れ第6位に入っています。

継続コスト(年間経費率)では、
i シェアーズの2802は 年0.59%、
バンガードの2805は 年0.38%となっています。

最後に、yahoo finance(香港)によると、
直近3ヶ月の一日当たりの売買高は、
2802が5,299口、
2805が57,150口となっています。

(出来高では、バンガードの2805のほうが
評価されていることが分かります)

連動を目指す指数が違うと、
同じ「アジア株式ETF」でも
見える景色が違ってくるのですね・・。

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