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第50回 「指数とETFの関係について」(ETF解体新書)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

マネックス証券より許可を得て、
コラム【ETF解体新書】第50回目を転載いたします。

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こんにちは。
晋陽FPオフィス代表のカン・チュンドです。

ETFは株式、債券などの
『特定の指数』との連動を目指す金融ツールです。

したがって、「指数」という金型があってはじめて
商品として体を成します。

換言すると、ETFとは運用会社と指数提供会社の
『合作』であると云えるのです。

たとえば、同じ新興国株式ETFでも、
MSCIエマージングマーケット指数という
『金型』で組成されるのか、あるいは、

FTSEエマージング指数という『金型』に
嵌め込み運用されるのかで、
その「中身」や「期待リターン」は違ってきます。

あまり知られていないことですが、
ETFの運用会社は「指数」を算出・管理している
指数提供会社に対して、「ライセンス料」を
支払う必要があるのです。
(特定の指数を使わせてもらうためのコストですね)。


iシェアーズやSPDR(スパイダー)、
バンガードなどの大手ETFプロバイダーは、

MSCIやFTSE、S&P ダウ・ジョーンズ、
バークレイズなどの指数提供会社の指数を
採用しています(日本のETFプロバイダーも同様です)。

指数提供会社としては、ETFの売買が盛んになり、
その純資産残高が膨らむことで、自らのビジネス
(指数提供ビジネス)も拡大するというわけです。

かつては、市場平均という
マーケットの『体温』を測る地味な存在であった指数が、
ETFの隆盛とともに大きな脚光を浴びているのです。

また、指数提供会社だけでなく、
証券取引所も指数を組成・算出しています。

たとえばNASDAQ(ナスダック)市場は
ナスダック総合指数を、
また東京証券取引所はTOPIX(東証株価指数)を
算出しています。


その他、ウィズダムツリーや、
マーケットベクトルで知られるヴァンエック社のように、
ETFの運用会社が自ら指数を組成するケースもあります。

(自分たちで指数を作ればライセンス料を節約できますし、
独自の指数を用いてETFを運用することで、
他のETFとの差別化も可能になるためです)。

ところで、一度設定された「指数」の中身は、
まったくその姿を変えないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。

株式であれ、債券であれ「指数」に
組み込まれる銘柄は定期的に見直されます。

多数の国々を内包する指数では、
「国そのもの」も見直しの対象となります。


一例ですが、MSCIが算出する株価指数、
MSCIコクサイ指数(日本を除く先進国)、
MSCIエマージングマーケット指数(新興国)、

MSCIフロンティアマーケット指数
(フロンティア市場)では、
この半年で大きな変化を経験しています。

昨年11月にギリシャが
先進国から新興国市場へ分類が変更され、
モロッコが新興国市場からフロンティア市場へ移行しました。

また今年の5月には、
カタールとUAE(アラブ首長国連邦)が
フロンティアから新興国市場へ変更となります。

MSCIコクサイ指数に組み入れられる国は
現在22ヵ国となります。そして5月以降、
MSCIエマージングマーケット指数の構成国は
23ヵ国となります。


また、MSCIフロンティアマーケット指数では
カタールとUAEが抜けるため、その構成国が
クウェート、モロッコ、ナイジェリア、
アルゼンチン、ケニア等となり、大幅に入れ替わります。

概して未熟な市場の指数ほど、
銘柄、国の入れ替えが頻繁に起こるのです。

そして、指数に投資を行うETFのメリットはもちろん、
世界経済のダイナミックな変動に
無理なく追随できることなのです。

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COMMENT

Re: タイトルなし

まさにおっしゃる通りですね。
合理的で低コストであるETFを
どんどん広げていくお手伝いを続けてまいります!

| カン・チュンド | 2014/03/29 13:44 | URL |

毎度思うのですが、信託報酬が低フイーの
(FOFでも税抜0.5%以内がほとんど)
ETFを活用しないのは『勿体ない』と感じます。

日本のETF市場が急拡大した云われてますが
実際は過半数が「ブルベア指標」銘柄なので
まだまだだな、と感じてます。

私的には海外株式への投資手段として
もっと活用されて然るべきと思います。


| 準急 | 2014/03/28 17:41 | URL |














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