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相続対策!というシュプレヒコールには要注意


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

去年は金融機関が広告代理店にお金を払って、
NISA、NISA!と連呼していました。

おそらく今年は、
(2015年の相続税の税制改正に向け)

住宅業界や保険業界が
広告代理店にお金を払って、
相続対策、相続対策!と連呼することになるでしょう。

(ところで)
【相続対策】っていったい何でしょうか?

2015年から、
相続税の課税ベースが引き下げられるため、

フツーのお金持ちの人でも、
相続税の負担が現実的になってきます。

したがって、

「ヤマモトさん、相続税の節税のためには、
相続時に有利になるカタチで、
資産の保有を考えましょう。」


というような【セールストーク】が、
ここかしこで湧き起ってくるわけです。


たとえば、住宅・不動産業界・・)

・お持ちの不動産の
(相続税評価における)価値を下げるために、
アパートを建てましょう、
マンションを建てましょう、

と『連呼』することが予想されます。

あるいは、生命保険業界・・)

保険に入りましょう、保険に入りましょう、
という『連呼』が予想されます。

なぜなら、資産の一部を
生命保険という形で持つことで、

将来、自分が死亡したときに支払われる
「死亡保険金」の一部が、
(相続税法上)非課税となるためです。

なるほど・・。

あっ、皆さん、ココ
注意してくださいよ・・。


たとえば、
ヤマモトさんが娘さんと息子さんに、
生前贈与をしていくとしましょう。

贈与税の基礎控除枠(年間110万円まで)を
用いて、資産を生前に移転していくという
「節税法」があります。

この場合、
節税をする(= 生前贈与する)【行為】と、

節税の効果が得られる【時期】に、
【タイムラグ】は存在しません・・。

ところが、
相続税評価を下げるために
アパートを建てるという【行為】は
どうでしょうか?

アパートを建てるという【行為】と、
節税の効果が実際に得られる【時期】には、
大いなる【タイムラグ】が存在します。

(そして、その【タイムラグの期間】が
どれほど長くなるのかは、
前もって分かりません・・



そもそも、アパートを建てて
節税の効果が得られる【時期】って
いつですか?

えー、
ヤマモトさんが亡くなられるとき、です。

ヤマモトさんはもちろん
健康に留意されています。

(毎朝野菜ジュースを飲んで、
食事にも気を使っています・・)

今後、医療技術がさらに発達し、

ヤマモトさんが長生きすればするほど、
云い方はヘンですが、
おかしなこと】が起こり得ます・・。

⇒ 2038年の秋、
ヤマモトさんは長生きされ、
お元気でいらっしゃいます。

(しかし)アパートからの
「不動産収入」がどんどん積み上がっていき、
ヤマモトさんのご資産が
(逆に)増えるようなことになったら・・?

あるいは、2038年の秋には
相続に関する法律そのものが
大幅に改正されていて

不動産(土地・建物)に対する
優遇税制がほとんどなくなっていたら?

あるいは、
相続税が『廃止』されていたら・・?


そもそも、
アパートを建てるとは
いったいどういうことでしょう?

答え)
『賃貸経営』を行うことです。

ふつう、なんのために
『賃貸経営』を行うかというと、
定期的収入(家賃収入)を
得たい人が行うわけです。

家賃収入を得るという
ニーズのまったくない人が、

(節税効果のみを求めて)借金をし、
建物を建て、
不動産事業まで行ってしまうという【リスク】を
過小評価すべきではありません・・。


apart07.png


(申し遅れましたが)
わたくしの専門は、
資産の集合体(ポートフォリオ)に関する
アドバイス業務であります。


資産を持つカタチには本来、
さまざま在りますね。

預金(国内預金・外貨預金)、不動産、
有価証券(株式、債券、投資信託など)
保険商品、金・貴金属、美術品、嗜好品など・・。

⇒ ところで、
さまざまな資産を組み合わせて
わざわざ『ポートフォリオ』として
財産を保有する理由とは?

そう、【リスク分散】のためです・・。


そして、相続というイベントは、
その本質において、
【次世代への資産継承】であり、

1.その資産が分割しやすいかどうか。
2.相続人がその資産に(有難みを感じ)
資産管理そのものを円滑に続けられるかどうか。

で【評価】されるべきではないでしょうか?

2.のところを
もう少し詳しく述べますと、

相続人が引き継ぐ【資産】が、
時間の経過とともに、
その価値が逓増する可能性があり、

次の次の世代に、価値の上昇を伴って
引き継げる類の資産であるかどうか、
という点も、たいへん重要だと思うのです。


土地・建物という資産は、
複数の相続人が合わせて引き継いでしまうと
それは(結局のところ)
持ち分』の継承に留まってしまいます。

つまり、資産そのものが
【共同管理】となってしまうのです。
(これこそ、トラブルのもとですね)

そして、生命保険 ⇒ 死亡保険金という
資産は(結局のところ)
円というキャッシュ(現金)です・・。

今の『税制』を前提に、
あなたのポートフォリオを慌てて
不動産、保険に偏重してしまえば、

それは単に
バランスを欠いたポートフォリオ」となり、

『今の税制』という
前提条件が崩れた場合は、
まさに【負の資産】を、
次世代に継承させることになり得るのです・・。

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COMMENT

Re: アパート建てるだけでは・・

いしださん。まさにおっしゃる通りですね!
お互いに(一部の人に嫌われても?)正論を言っていきましょう。


| カン・チュンド | 2014/04/06 08:51 | URL |

アパート建てるだけでは・・

アパート建設による相続税対策を最大限効果的に
するのには「直ぐ死ぬこと」です。
建てて満室にした瞬間に死ぬのがもっとも効果高い。

長生きすれば、借金が減って、お金貯まって、
建物の評価はそれほど下がらず「税金が増えて」しまいます。

長生きしても節税効果抜群のアパート経営は、
相続放棄されてしまう可能性が高いでしょう。

こういった正論いっては、あちこちで嫌がられてます。

世に中正しいことだけで動いているのではない。
そういった意味では勉強になるなぁ。

| いしだ | 2014/04/05 23:47 | URL |














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