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MSCIエマージングマーケット指数の25年を振り返ってみると・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

私たち投資家は毎日生活をしています。

そのため、
ついつい毎日のマーケットの値動きや、
直近3カ月や6ヶ月のアップダウンに
心を奪われがちです。

(どうしても気になってしまう?)

目先の上昇、目先の下落を
何事もなかったようにやり過ごすためには、
なんと云いますか、
ある種の【いい加減さ】が求められるのです。

上記は
「口で云うは易し、行うは難し」でありまして、
これを克服するひとつの方法が
歴史』を知ることだとわたしは思います。

( = 過去を振り返り、それを検証すること。)

振り返る過去の時間が長ければ長いほど、
私たちは、遠く長い未来の時間を、
具体的に想像しやすくなるのではないでしょうか。


たとえば、
今年26歳になるあなたへ・・。
(なんだか手紙みたいですが。)

あなたが生まれた年、つまり1988年に
「MSCI エマージングマーケット指数」は
その算出を始めています。

当時、新興国は『発展途上国』と呼ばれており、
まだベルリンの壁も崩壊しておらず、
東西冷戦の時代でした。

今年26歳のあなたが、
40歳になっても、60歳になっても、
「MSCI エマージングマーケット指数」の計測は
おそらく続いています。

(それが『歴史』というもの・・)

あなたが68歳になったとき、
新興国株式市場というところは、
いったいどんな様相になっているのでしょうか?

遠い未来を夢想しながら、
過去25年の
「MSCI エマージングマーケット指数」を
検証してみましょう。


MSCI 25Years of Emerging Markets Indices and Counting

ご注意)
このPDFファイルはたいへん重いです。
(表示されるまで時間がかかるかも・・)

まずは指数の『チャート』を見てみましょう。
「えっつ?」と、
意外に思われるかもしれません。

1988年から2002年までの
「MSCIエマージングマーケット指数」のリターンは
なんとも月並みです・・。

1990年代、アメリカ、西欧などの株式市場が
【劇的な伸び】を示したのとは対照的ですね。

あなたが毎朝読む新聞に、
「新興国の記事」が増え始めたのは
2003年頃からではないでしょうか・・。

(ゴールドマン・サックスの
エコノミストだったジム・オニール氏が、
投資家向けレポートで「BRICs」(ブリックス)の
名称をはじめて用いたのが2001年のことでした)

★ ここでは、1988年来の、
5年ごとの【上位組入れ5ヵ国とその割合】

もっともリターンが高かった国、
もっともリターンが低かった国を挙げておきましょう。

(また、エマージングマーケット指数に
新たに組み入れられた国については、
年に関わらず逐一列挙いたします・・)


1988年は?

マレーシア 29.5%
ブラジル  25.5%
メキシコ  10.0%
タイ     9.9%
チリ     7.8%


もっともリターンが高かった国)
アルゼンチン 97%
もっともリターンが低かった国)
ポルトガル -33%

MSCI EMに新たに組入れられた国)
アルゼンチン、ブラジル、
チリ、ギリシャ、ヨルダン、
マレーシア、メキシコ、フィリピン、
ポルトガル、タイ

1989年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
インドネシア、トルコ

1992年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
韓国(ただし時価総額の20%部分のみ)

1993年は?

マレーシア 25.9%
メキシコ  20.7%
タイ    13.3%
ブラジル  10.9%
アルゼンチン 5.8%


もっともリターンが高かった国)
トルコ  208%

もっともリターンが低かった国)
ヨルダン 18%

1994年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
コロンビア、インド、
パキスタン、ペルー、
スリランカ、ベネズエラ

1995年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
イスラエル、ポーランド、
南アフリカ共和国

1996年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
中国、チェコ、ハンガリー、
台湾(ただし時価総額の50%部分のみ)

1997年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
ロシア

1998年は?

ブラジル  11.9%
メキシコ  11.3%
韓国    10.7%
南アフリカ 10.3%
台湾    10.0%


もっともリターンが高かった国)
韓国  138%

もっともリターンが低かった国)
ロシア -83%

2001年
MSCI EMに新たに組入れられた国)
エジプト、モロッコ

2003年は?

韓国    18.3%
南アフリカ 13.7%
台湾    12.2%
ブラジル  9.2%
中国    7.9%


もっともリターンが高かった国)
タイ   134%

もっともリターンが低かった国)
マレーシア 23%

【2008年は?】

中国   18.18%
韓国   13.62%
ブラジル 12.94%
台湾   10.88%
南アフリカ 8.40%


もっともリターンが高かった国)
モロッコ -10.9%

もっともリターンが低かった国)
ロシア  -73.8%

2013年第二四半期までは?

中国   18.20%
韓国   14.58%
台湾   11.88%
ブラジル 11.30%
南アフリカ 7.18%


もっともリターンが高かった国)
フィリピン 8.7%

もっともリターンが低かった国)
ペルー -29.3%

そして、それ以後も
「MSCI エマージングマーケット指数」は
変化しています。

(2001年より先進国であった)ギリシャが
新たに組み入れられ、モロッコが外され、
この5月から、
カタール、アラブ首長国連邦が新たに加わります。

私たちは後ろを振り返ることではじめて、
長期で物事を捉える大切さを学べるのですね・・。

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