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保険王国ニッポン その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

わたし先日のコラムで、

「保険会社さんにわざわざ
 たくさんのお金を預ける必要はないのです・・」
とお話しました。

これを 回れ右 して読んでみますと、

「保険会社さんは皆さんに
 できるだけたくさんのお金を預けて欲しいのです」
という文章になります(笑)

それはなぜでしょうか・・?

保険会社は皆さんから預かった 保険料 を
(そのまま)金庫にしまって
死亡事由などが発生した場合に
(金庫から)お金を取り出し、

「はい、これが死亡保険金です・・」
と言うのでしょうか?
答え)それは違います。

保険会社は皆さんから預かった 保険料 を
【運用しながら】保険金 の支払いにも備えているのです。

そうです、
◆ 保険会社 とは【運用会社】なのです。
 (そういう意味では 銀行 と同じです)

ですので、できるだけたくさんの
お金を預けてもらい → うまく運用して
収益を上げたい と願っています。
(あるいは 貸付け も行っています・・)

保険会社が保険のほんらいの意味である、
「保障」を買ってもらうことに特化すると
集められる 保険料 に限界が生じますね。

保険料 に限りがあるということは
「運用原資」が限られえてしまう、
ということです。

(それはとりもなおさず
 「収益機会の限界」を意味します・・)

そこで 保険会社 は考えました。

保険のほんらいの意味である
「保障」を買ってもらうこと(= 定期保険)
に ネガティブなイメージ を与えよう、と。

「じゃあ、掛け捨てって命名すればどうでしょうか・・?」

「掛け捨て? そうか、
 払った 保険料 が戻ってこないわけだからな・・」

そうです、

■「掛け捨て」という言葉は、私たち消費者に
 「保険は 貯蓄性 も求めた方が得ですよ・・」
  という 幻想 を与えてきたのです。

医療保険などでよく
「無事故なら10年後に 20万円のボーナス!」
と謳っているものがありますが、

あれなど(余計に)
保険料 を集めるための格好の 戦略コピー です。

さて、「貯蓄性」も求める保険、
「養老保険」や「終身保険」では、

(正確に言いますと)保険料 を
保険会社に預けているのではなく、
保険料というお金 を
保険会社 に貸していることになります。

わかりやすい例・・)

「個人年金保険」と呼ばれる商品があります。
 (注 これはまったくの積み立て貯蓄商品 です!)

この「個人年金保険」、
20年、30年にもわたって
保険会社にお金を貸し続け、

遠い未来の一定期間にわたって
お金を返してもらう という壮大な作業 です。
(30巻はある 大河ドラマ みたいです・・)

お金の貸し借りの条件 は
(ナント)契約時に決まってしまいます。

中途解約 には(当然)ペナルティーがあり、
お金をすべて返してもらう前に
貸した相手(保険会社)が倒産したりすると、
あなたの債権は(容赦なく)削られます・・。

これが「個人年金保険」という商品 です。
(注 わたしなら、買いません・・)


(保険の話に戻りますが)
シンプルに「保障」を購入する 定期保険 なら、
保険会社に お金を貸しているのではなく

(純粋に)保障を買うためのコストを
支払っていることになります。

したがって、契約相手の保険会社が
万一倒産しても、
保険金額などの削減はごく僅かです。

また、定期保険なら
あなたのライフサイクル に合わせて、
保障額の見直し が柔軟にできます。

(見直しは 柔軟 にできる方がいいでしょう?
 長い付き合いになるのですから・・)

終身保険の上に 定期保険 を積み上げて、
さらに 入院保障の特約 も
「付属物」のようにはめ込んで、

柔軟な見直しがしにくいように
設計されたのが「定期付終身保険」という商品です。

わたしはこの「定期付終身保険」を
よく マクドナルドのバリューセット に喩えます(笑)

一度「セット商品」を頼んでしまうと、
ポテトだけこうして欲しい、
飲み物についてはやっぱり・・、
という「個別の見直し」がしにくくなりますね。

それに マクドナルドのバリューセット なら
単品で買うより コスト は安くなりますが、

「定期付終身保険」だど
(単品で買うより)
コストが高くなってしまったりします。
( あら不思議・・)

■ だいたい、死亡するリスク と
生存するリスク を 同じ「セット商品」の中に
詰め込んでしまうこと自体おかしいと思います。

生存するリスクって?)
生きていくには、お金がかかりますよね。

元気に生活されている場合も、
入院してしまった場合も、
お金がかかることには変わりがありません。

逆に、死亡するリスク?)
本人は亡くなってしまっても、
残されたご遺族の生活は続きます。

その生活資金を手当てするために
「死亡保障」を購入するのです。

(注「死亡保障」は
 経済的な責任がある方 にのみ 必要 です・・)

つまり、生存するリスク と 死亡するリスク は、
(ベクトルとして)まったく
【逆方向】を向いているのです。

だったら「別々の道具」で手当てする方が
合理的 だと思いませんか・・?



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| 金融機関にモノ申す | 17:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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