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『分配金』にサヨナラを・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

突然ですが、一度、目を閉じて、
ここに、ある運用会社で働く、
ひとりの女性ファンドマネージャーがいると
想像してみてください。

その人の名は、
松島奈々さん!(注:仮名です。)

松島さんの『使命』は、
投資信託の運用を通じて、
お客様の資産を長期的に殖やしていくこと。

常に大局に立ち、
マーケットの潮流を読み解いて
ダイナミックな運用を心掛けています。

たとえば、松島さんが
『株式ファンド』を運用している場合、

ファンドマネージャーとして、
【お客様の資産を殖やしていく】とは、
一体どういうことなのでしょうか?


まずは、
これから伸びる、
(つまり、株価が上昇すると思われる)
一社、一社の「会社」を選んで買っていくことです。

また、
一社、一社の「会社」から出される【配当金】や、

新しく『株式ファンド』を買ってくださる
投資家の【新たな資金】を用いて、
さらに、株式を買い増していきます。

また、株式を買うということは、
(同時に)株式を売ることも意識しなければなりません。

なぜなら、
購入した株式の価値(価格)が上昇して、
ファンドとして『利益』を確定させるためには、
銘柄を売ることも必要だからです。

(そして、それらを売却したお金で、
また、新たな銘柄を買い付ける・・)

今はたまたま『株式ファンド』を想定して
お話しをしましたが、

ファンドの中身が『債券』でも
イメージはまったく同じです。


(ところで)、
投資信託のリターンとはいったい何なのでしょう?

それは、
株式や債券の【キャピタルゲイン】(値上がり益)、

そして、
株式や債券から出される
『配当・利息』などの【インカムゲイン】の
「混合体」です。

運用を行う松島さんにとって
【キャピタルゲイン】と
【インカムゲイン】は、
決して、離れた別個の「収益」ではありません。

それぞれが、
ファンド保有者の【新たな資金】と相まって
お互いに影響を及ぼし合っているのです。


⇒ 投資信託の運用とは、
まさに、
【キャピタルゲイン】と【インカムゲイン】の
ハーモニー!

それは限りない、
技術としての『作業』と
アートとしての『洗練』の繰り返しなのです。

あなたが保有する
投資信託そのものの値段が上がっている場合、

それは、
【キャピタルゲイン】と【インカムゲイン】の融合の結果
と捉えるべきでしょう。

(もちろん、厳密に言いますと、
株式ファンドの場合は、前者の影響が大きく、
債券ファンドの場合は、後者の影響が大きい
という違いはありますが・・)


ところで、もし
投資信託に【分配金】というものが
存在しなければ、

【キャピタルゲイン】と【インカムゲイン】の
ハーモニーである、
投資信託の運用を続けながら、

あなたは、あなたのライフステージ上で
適宜、必要な分だけ、
投資信託を【解約する】。

おしまい。 と、
いかにもシンプルなイメージとなります・・。

でも、残念ながら【分配金】は存在します。


投資信託に【分配金】というものが
存在するために、

【キャピタルゲイン】と【インカムゲイン】の
ハーモニーが、

なんと云いますか、
(見かけ上)【インカムゲイン】として、
ファンド外に吐き出されてしまうのです。


これって、なにかヘンだと思いませんか?

本当は
【キャピタルゲイン】と【インカムゲイン】が、
ファンド保有者の【新たな資金】と相まって

次なる【収益】を目指し、
また、新たな「株式」や「債券」の購入を行い、

それが更なる
【キャピタルゲイン】と【インカムゲイン】を
生み出し、

また新たな『資金流入』と相まって、
壮大な【再投資】の流れを作ることが、
投資信託の価値が増していく【王道】なのです。


あなたなら、以下のどちらを選びますか?

(1)ファンド内で発生する「ふたつのゲイン」を、
次なる収益のため、運用し続けてもらう。

(2)ファンド内で発生する「ふたつのゲイン」を、
定期的に【分配金】としてファンドの外に出してもらい、
今現在、使えるお金にしてもらう。

⇒ 今、出して使っちゃうか、
⇒ 今は出さずに、更なる運用に回すのか・・。
ココに【大きな違い】がありますね。


もうお気づきかと思いますが、

○ 投資信託が、
その内部で『収益』を積み重ねることと、

○ 『分配金』を定期的に出すことは、
本来的に【矛盾】してしまうのです・・。

ちょっと松島奈々さんの立場になって
考えてみてください・・。

たとえば、毎月【分配金】を出し続けるって、
けっこう大変な作業です。

ファンドの【解約】に備えてプールする現金に加え、
『分配金』のために、
常に「キャッシュ」を積んでおく必要があります。

つまり、運用会社にとっては、
【分配金】という「仕事」が加わってしまうために
運用という【本業の効率】が、
悪くなってしまうのです・・。


⇒ そう、ほんらい、
投資信託という金融商品に、
【分配金】は要らないのですよ・・。

「当ファンドでは、【分配金】は一切出しません!」
と公に言ってしまうと、
お上(国税庁)がギロッと睨むかもしれないので、

さわかみファンドも、
フィデリティ日本成長株ファンドも、
セゾンバンガード・グローバルバランスファンドも、

「今期につきましては、
無分配とさせていただきます。」
を、毎期、毎期繰り返しているのです・・。

似顔絵




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