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緩やかな衰退ほど、見えにくいものはありません・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしの仕事は
ファイナンシャルプランナーですが、
(これまで一度も)お客様に向けて
『キャッシュフロー表』を作成したことがありません。

「えっ、なんと!?」
あなたは今、驚かれているかもしれませんね。

わたしがキャッシュフロー表を作らない理由は、

あなたの年収(手取り収入)は毎年2%ずつ伸びるとか、
インフレ率が年1.5%で推移するとか、
家計の支出が毎年2%ずつ増えていくとか、

そういう、
現在、分かっている状況が、
単純明快に【未来の状況】に繋がるとは
到底思えないためです・・。


現在の状況と、
未来の状況の差を、
世の中では【変化】と呼びますが、

これほど、
【変化】の方向性、大きさが読みにくい時代は
ほんとうに久し振りではないでしょうか?

久しぶり?

はい、そうです。

誤解がないように申し添えますと、
これから訪れようとしている【変化】は、
私たちが5年、10年単位で見る小粒の変化ではなく、

おそらく、1868年の明治維新、
1945年の終戦に続く、時代の大きな節目としての
【変化】である可能性が高いと考えます。

(そしてその【変化】は、
何十年もかけて私たちに変貌を強いるわけです・・)


明治維新でも、
太平洋戦争の終結でも、
前の国家体制は否定されました。

多少長めの『時間軸』を持てば、
自分が生きているうちに
国の体制が変わり得るというのは、
決して絵空事ではありません。

また、たとえ体制そのものは存続しても、
国はその意思により、
平気で【ルール】を変更してきます。

橘玲ふうに言えば、
国民は国家を選べない』ためです・・。

いつの世も、
国民の一途さに対して、
国家は冷淡なのです・・。


ただし、
国のルール作りと、
国民が向く方向性がずばりマッチした
稀有な時代』があったことも事実です。

それが、高度経済成長の時代です。

しかし、これも長い時間軸で見れば、
「特異な時間」であったことが分かります。


それぞれの国には人口動態上で見た
人口ボーナス期』というものがあります。

人口ボーナスとは、
子供と高齢者の割合が減り、
働く世代(生産年齢人口)の割合が高くなった状態・・。

人口ボーナス期には、
豊富な労働力によって経済活動が活発になり、
資本が蓄積されやすくなるわけです。

日本の人口ボーナス期は
1965年頃から2000年頃であったとされます。
(そのピークがちょうど1990年頃・・)

日本に限らず、
高度経済成長が起こるのは
基本的に人口ボーナス期であり、
これはひとつの国で原則1度しか経験できません。

(参照ブログ記事
高度経済成長が起きる国々の共通点とは? ~長期投資対象を見極める判断基準~】)


率直に言って私たちは、

⇒ もはや成長が望めない国で
どうやって生きていくのかという
【命題】に向き合う必要があるのです。

国に頼る、ということに不安感を覚える。
国に何かを期待する、ということに空虚さを覚える。
それは、ある意味
『健全なこと』なのかもしれません。

(自分でなんとかしないと!という
予知の力が働いているわけですから・・)


国から適度な距離を置いて、
自分という眼鏡で世の中を見、
自分自身で判断していったほうがいい。

若い人など、
いちばん遠くの未来が見えていますから、
このような思いが強いのではないでしょうか?

考えてみれば、
諸行は【変化】していくのが当たり前です。

青も赤も「混じり合い」、
その「色」が判然としないのが普通のことなのです。


このような時代では、
四角い箱に入ることを目的とし、
四角い箱の中にできるだけ居続けようというのは
リスキーです。

なるだけ多数派の、
集団の中に居ようという考えも賢明ではありません。

そもそも箱の中に入る必要すらなく、
外の世界にできるだけ触れやすい場所で、

大きな衣をまとわず、
たくさんのモノを持たず、
できるだけ、動きやすい格好と心構えを用意しておく・・。

時代の「ボラティリティ」と、
私たちの「人生時間」を照らし合わせると、

・思ってもみない仕事に変わったよ。
・思ってもみない場所に住むことになったよ。
・思ってもみない人と付き合うようになったよ。
・思ってもみない感慨に今、浸っているよ。

というような
【思ってもみない】が、
この先何度か訪れるだろう
という前提で、

自分の生き方に
柔軟性』を持たせておくことがとても大切だと思います。

四角い箱(国家)が緩やかに衰退する中、
四角い箱に依存し続けると、
自分が長い下り坂を下っていると
自覚しにくくなってしまうのです・・。

似顔絵




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