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あなたは、もう一人のあなたから運用を委託されているのです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今、あなたは内なる勇気を振り絞って
投資を始めようとしています。

ところが、
投資に関して見聞きする話の多くは
『点に対する投資』、なのです。

??

すなわち、
どの投資対象を、選ぶのか」という
視点でしか投資が語られていない・・。

「えーっと、
たしか、誰かのメルマガ読んだら、

何を選ぶかより、
複数の投資対象をどう組み合わせるかが大事、
って書いてあったけど・・。」

そう、こちらは
『面に対する投資』のことですね。


『面に対する投資』では、
投資対象をひとつ選ぶ、ということをしません。

代わりに、
複数の投資対象を
どんなふうに組み合わせるかに
注力するのです。

つまり、こういうこと・・。

★「夏のボーナスでどの金融商品を買う?」
ではなく、

(夏も冬も関係なく、)
「あなたに合った資産の組み合わせって?」

に執着するのです。

(伝わっていますか?・・)


『点に対する投資』と
『面に対する投資』では、
その根本【発想】が異なります。

世の中では、
『点に対する投資』を行っている人のほうが
圧倒的に多いため、

『面に対する投資』を実践する人は
ちょっと心細くなってしまいがち・・。
(わたしも最初、そうでした)


正直に言って、
「何かを選ぶ!」
点に対する投資のほうが面白いですし、
2時間ドラマにもなりやすいですよね。

ただ、
「何かを選ぶ」というのは、
人間の本能に合致しているやり方ですが、

(何かを選んだあとに)
また、次の「何か」を求めたくなる
というのも真実です。

(人の本能に↑従っているがゆえのジレンマ・・)


一方、「投資対象を組み合わせる」とは、
自分の型を作ろうとすることです。
(アドレナリンもあまり上がりません・・)

型を作る ⇒ 自分のスタイルを「固めていく
という作業ですから、
どちらかといえば、
長めの時間スパンを持ちやすいといえるでしょう。

ゴメンナサイ、
ちょっと概念的すぎますか・・?


食事では、
【なにを食べるかではなく、食べ合わせが大切。】
と云われますね?

(実は)投資も同じです。

なぜ、私たちが食べ合わせに気を配るかというと、
それが私たちの『健康』に直結するからです。

投資においては、
なぜ、わざわざ
複数のアセットクラスを組み合わせるのか?

それは、
不確かなリターンを求めて先鋭化するより、

リスク(価格変動)を
コントロールすること(=「防御すること」)を
『優先』させるべきと考えるからです。

んー、やっぱりドラマ性に欠けますね(笑)
面白くありません。


じゃあ、もうひとつ、
視点を変えてお話ししましょう。

もし、あなたが
『自分のお金』を運用するのではなく、
他人のお金』を運用しているとしたら・・、

果たして
『点に対する投資』を実践できますか?

たとえば、
100人の資産を預かって運用を行うとすると、
投資金額は何億、何十億になり得ます。

あなたはそのお金を用い、
高いリターンの数字だけを追いかけて
「何かを選ぶ投資」を果敢に行える??

どうですか?


とてもじゃないですが、
出来そうにないですよね・・。

人は【他人のお金】を目の前にすると、
なんと云いますか、謙虚になるものです。

目の前にある「お金」と
「自分」との間に、
ほどよい距離を見出せるようになります。

また、
「投資」そのものと「お金」との間にも、
適度な隔たりを感じるようになります。

< これを『行為の客観化』と云います >


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昨今は
株式比率を高める予定の
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
話題に上ることが多いですが、

これなど、
他人のお金を運用する代表格ですね。

実は、
規模としてはうんと小さいですが、

東京の芝公園にある
『企業年金連合会』という
半ば公の特殊法人もあります。

ここでは、
企業年金(厚生年金基金)を、
10年未満で脱退した人の掛け金を運用しながら、
年金の給付まで一元的に行っているのです。

要は・・、『運用会社』さん。


2012 年度(平成24 年度)
企業年金連合会
年金資産運用状況説明書】を見ると(PDFファイル)

ちょっと硬い言い回しなのですが、
企業年金連合会の運用担当の方々が、

『他人のお金』を運用するがゆえに、
謙虚に、しかし、明確に、
自分たちの投資の掟を定め、

マーケットに対する考え方を
表明しているのが手に取れます。

<同説明書22ページから引用>

1. 基本的スタンス
①市場のリターンは予測不可能である

連合会ポートフォリオ全体の投資政策の策定に当たっては、
アクティブな市場見通しを行なわず、

市場のリターンは不確実で
予測不可能であるという前提に基づいて策定され、

予測よりも結果に対する対応策を重視する。

一方で、アクティブ運用を否定しているわけではない。
アクティブ運用によってもたらされるアルファは、
スキルに依存することから
アクティブ・リスクの見返りとして必ず獲得できるとは限らないので、

連合会ポートフォリオ全体の投資戦略の策定に当たっては、
事前にアルファの期待値を含めて策定することはしない。
(以下、略)


なんとも潔い書きっぷりですね・・。
(注: 太字はカンによるもの)

②リスク・プレミアムの存在を前提とする

連合会ポートフォリオ全体の
投資政策の策定に当たっては、
リスク・プレミアムの存在を前提としている。

富の創造は
企業の経済活動によりもたらされるので、

基本的に株式投資は
そのリスクに見合ったプレミアムを期待することができ、
長期的な投資は報われると考えている。


なるほど・・。
適正なリスクを負うものには、
それに応じたリターンがもたらされるはず、
ということですね。

上記文章には、
株式投資に対する信頼感が垣間見られます。
(注: 太字はカンによるもの)

④リスクとリターンの源泉は株式である

ポートフォリオ全体のリスクとリターンは、
株式比率によってその太宗が決まる。


したがって
投資政策の最も重要な意思決定は、
内外問わず株式をどの程度組み入れるかであり、

内外比率、アクティブ・パッシブ比率、
スタイル分散、代替投資の有無と割合、
通貨エクスポージャーなどは2 次的に決定される。


これは、言い方を換えれば、
『株式の組み入れ比率』によって
あなたが引き受けるリスク総量は
容易に調整が可能であるということです。

(注: 太字はカンによるもの)


いかがでしょうか?

あなたも一度、
もうひとりのあなた(他人)から、
運用の依頼を受けていると想像してみてください。

もうひとりのあなたは、
過去の中にはいません。
その人は未来の中に居るはず・・。

その人から、
「私たちの行く道を支えるための、投資をして欲しい」
と頼まれたら、

短いスパンの、点に対する投資なんて
出来ないはずです・・。

あなたがこれから
どのように振る舞うかによって、
未来のあなたは、その姿を変えていくわけですから・・。

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