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リターンって『変化』、リスクって『変化の大きさ』、相関係数とは『関係性』?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは新沼謙治さんの
「津軽恋女」という歌が好きです。

新沼さんは
津軽には七つの雪が降る。と歌います。

七つの雪とは、
こな雪、つぶ雪、わた雪、ざらめ雪、
みず雪、かた雪、氷雪、です・・。

(んー、日本語っていい。)

たとえば、もそうですね。

日本人は独自の感受性で、
雨をさまざまな言葉で表現します。

たとえば、
地雨、霧雨、豪雨、俄雨(にわかあめ)、
驟雨、氷雨、五月雨、夕立、など。

一方、「雨」は
英語で云うと、Rain ですが、

少雨 ⇒ Little rain ?
豪雨 ⇒ Heavy rain ?

んー、たぶんあっていると思いますが、
とにかく、Rain はとってもシンプル(すぎる?)


しかし、こと、
ビジネスの分野では
英語の表現法のほうが分かりやすいなあと、
わたしはしばしば感じます。

たとえば、日本語が云うところの、
貸借対照表!

(これって5文字熟語。)

英語で云いますと、
バランスシート(Balance Sheet)
となります。

バランスシート!
「あー、今あるすべての資産のバランスのことね」
と、感覚で分かりますね。


続いて、資産運用に関係がある
リターン(Return)です。

このリターンを、
日本語に訳してしまうと
「収益」となりますが、

しかし、
収益と言ってしまうと、
プラスの、
いわゆる「儲け」を想起してしまいませんか?

言わずもがな、ですが、

リターン(Return)とは、
プラスのリターンも
マイナスのリターンも内包する言葉
です。

つまり、
リターン(Return)= 利益 でもあり、
損失 でもあるわけです。


わたしはここでちょっと腕まくりをして、
あえて、リターンを
【変化】と意訳してみます。

リターン(Return)= 変化。

どうですか?

上記のように捉えると、
リターンという語意から、
ポジティブさやネガティブさがそぎ落とされて、

なにか、中性的な、
ニュートラルな響きがしませんか?

(リターンとは、
自然科学的に捉えると、
良い現象でも悪い現象でもなく、ただ、
もとの姿からの【変化】そのものを指すのです)


リターンを【変化】と規定すると、

たとえば、
期待リターン』という言葉も、
違った角度から定義できそうです。

ひとつの投資対象Aが、
将来、経験するであろう【変化】の
予想平均値のこと。

と、一応、定義できます。


PXyr-vRF_400x400.jpg


では、リスク(Risk)はどうですか?

運用の世界でいう、リスクとは、

あくまで、
リターン(Return)= 変化。
から派生して意味をなす言葉です。

ずばり、

リスク(Risk)= 変化の大きさ。
と定義してみましょう。

どうでしょう?
すっきりしませんか?


そして、最後に、
相関係数(Correlation)があります。

これは、
異なる資産どうしの
「相性の良さ・悪さ」を測る物差しですが、
どうも分かりにくい。

では、
相関係数(Correlation)= 関係性。
と定義してしまえばどうでしょう?


つまり、

リターン(Return)= 変化。
リスク(Risk)= 変化の大きさ。
相関係数(Correlation)= 関係性。


なのです。


私たちが、
自分のポートフォリオを構築するとき、

○ 過去のリターン(変化)、
○ これまでのリスク(変化の大きさ)、
そして、
○ 複数の投資対象の相関係数(関係性)を見ますが、

じゃあ、これが果たして未来に、
―つまり、あなたのこれからの資産運用に―
どの程度、用いることができるのか?

(これって、難問ですね・・)

この問いに答えてくれるのは、
山崎元さんの名著
年金運用の実際知識】です。

同書から
引用してみましょう。

過去のデータを用いることについては、
W.Sharpeがうまくまとめた表現が印象に残っています。

彼は、アセットアロケーションを行う場合に
過去のデータ(histric data)は、
標準偏差に関しては「非常に有用」(quite useful)
相関係数に関しては「そこそこに有用」
(reasonably useful)だが、

期待リターンに関しては
「ほとんど役に立たない」(virtually useless)と書いており、

(カン注:標準偏差はリスクの大きさを示す物差しのこと)


なるほど・・。

つまり、
(少なくとも)資産運用においては、
ある資産の変化の大きさは、
過去のものが未来にも使えるが、

過去の変化の有り様と、
未来の変化の有り様は、まったく別物、
ということなのですね。

(複数の資産の)関係性については、
過去の関係性が続くこともあるし、
続かない場合もある、
くらいに思っておきましょう・・。

(ちなみに米国では、
Return、Risk、相関係数(Relationship)として
3つのRと呼ばれています・・)

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