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「クラウドファンディング」は先祖返りの現象?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「時間」というものは
過去に伸ばすことも、
未来に伸ばすことも可能です。

たとえば、1925年に生きていた人は、
(間違いなく)そのとき、
歴史の最先端に居たわけです。

クルマや電話などが実用化され、
映画も写真も電信技術も普及しており、
(たとえば、米国では)
ふつうの市民が株式投資に興じるようになっていました。

「おい、もう、このへんで十分じゃないか。
これだけ豊かになったんだから、
もう、そんなに
お金を使わなくてもいいんじゃないの?」

と、思った人が(1925年当時)
いたかどうかは分かりませんが、
まあ、心情的には理解できますね。


それから、89年が経ち、
私たちが住む2014年の世の中は、
その頃よりずっと豊かで便利になっています・・。

これほど物質的に豊かになれば、
もう、
お金を使う=『需要』が伸びるということは、
ないんじゃないか・・、

と予測するエコノミストもいます。

あなたはどう思われますか?


<もしかしたら、
それってちょっと傲慢(ごうまん)かも?>

えっ、何が?

『物質的に豊かになれば、
あまりお金を使わなくなるという考え方』が、です。


わたしは、
ヒトが何かにお金を使うことの【可能性】は、
その5分の1も発露していないと考えます。


もう十分豊かになったから、
お金を使うことがないだろう、というのは、

何と云いますか、
20世紀を生きてきた、
わたしやあなたのような人の発想ではないでしょうか。

ちょっと想像してみてください・・。

今から80年後、
2094年に生きる人たちから見たら、
私たちの消費行動やモノの考え方は、
レトロな歴史の遺物に見えているかもしれませんよ。


2014年を生きる私たちは
心のどこかで、

「自分たちは歴史の最先端にいる。」
(だから、すべてを見渡せる!)
という『驕った気持ち』を
持っているのではないでしょうか・・。


ここ、
とっても重要なのですが、

ヒトとお金の関係性って、
まだまだ【発展途上】なのです。


これから先、
ヒトは思いもかけない意外な物事に、
お金を使うようになるかもしれません。

よーく考えてみますと、
お金を使うことは、
モノ、サービスとの交換です。

もっと抽象的に云えば、
お金を使うとは、
自分の満足との交換なのです・・。


じゃあ、
ヒトという生き物って、
どんなことに『満足』を感じるの?

という答えは、
時代によって変わってくるのでは?

(なにも、
モノを買うことだけが、
お金を使うことではありませんよね・・)


ヒトがどんなことに
『満足』を感じるかが変わってくれば、

そのヒトに、
何を提供しようかという
『供給の中身』も変わってくるはず・・。


今、日本でも
「クラウドファンディング」が勃興しつつありますが、

これは個人にとっては
間違いなく【新たなお金の使い方】だと思います。

○ 自分が満足できること、
○ 自分が「意味がある」と思えることにお金を使う。

○ 自分がやりたいこと、
○ 自分が「意味がある」と思えることを立ち上げ、
   お金を募る。

また、
「クラウドファンディング」では、

○ 自分が他者と関わっている、
○ 自分が小さな社会に参加している、
ということも実感しやすいのです。

「何を通じて?」
お金を通じて・・。


ストレートに言えば、
自分が主人公感を伴って、
お金を融通し合っている実感を得ることができるのです。

(これって、立派なコミュニケーションですね)

ちなみに、あれですよ、

あなたやわたしや会社や政府や団体が
お金を融通し合う様、
その全体像のことを『金融』と云います・・。


これまで、銀行や証券会社や
ベンチャーキャピタルという大きな資本が独占していた
「お金の融通」という知的な行為に、

一個人が参加できるようになったのです!

「でも、カンさん。
金融って、果たして『消費活動』と云えるの?」

もちろん、YESです。

「金融」にお金を使うって、
ちょっと前までは、
なんだか少し怪しくて、

ギラギラした欲望と、
計算高さだけが目につく世界でしたが、
金融だって、【進化】を遂げているのです。


ひと口に
「クラウドファンディング」と云っても、

「寄付型」や「購入型」と呼ばれる
ソーシャルタイプと、

「融資型」「株式型」と呼ばれる
インベストメントタイプに分かれます。

○ 寄付型 ⇒ 資金提供者への報酬はなし
○ 購入型 ⇒ 資金提供者は
金銭以外の報酬(モノ、サービス)を受け取る

○ 融資型 ⇒ 資金提供者は元本と利息を受け取る
○ 投資型 ⇒ 資金提供者は利益のなかから配分を受け取る


インベストメントタイプは、
まさに「融資」「投資」の小口化であり、
従来の【投資】の延長線上にあります・・。

(すなわち、利回り何%、リターン何%と
数字で、自分のお金の生かされ方の結果を確認する)


わたしが注目するのは
「寄付型」や「購入型」と呼ばれる
ソーシャルタイプのほうです。

たとえば、「Makuake」というサイトを見ると、

アート・写真プロダクト・スポーツ・音楽
テクノロジー・ファッション・アニメ・マンガ

スタートアップ(起業、新規プロジェクト)
ゲーム・フード・映画・映像演劇・パフォーマンス

ダンスお笑い・エンターテイメント
教育・社会貢献・地域活性化・世界一周など、

さまざまな『お金の提供先』
= お金の使われ先)が存在します・・。


基本的には「プロジェクト方式」ですから、
自分が「興味」のあること、
自分が「意味がある」と思えることに、

自らの意思表示でお金を供することが可能です。

たとえば、
「購入型」のプロジェクトでは、
あなたがお金を使った【報酬】は、

Tシャツであったり、
ブログ上でのクレジット(名前が紹介される)
であったり、

商品そのものの提供であったり、

まあ、厳密に「託すお金」と
「リターン(報酬)」を比べると、

「えっ、そんなんで割に合うの?」と
思えるプロジェクトがたくさんあります。

しかし、実際、これらのことに
お金を使う人がたくさんいるというのは、

利回り何%、リターン何%と
数字には表れない、
自分のお金の生かされ方に
価値を見出す人が増えている
ということです。


ちょっと『具体例』を挙げてみましょう。

・コントグループ「笑うポーカーフェイス」の単独ライブ開催にご協力頂けませんか?
さぁ!東京八重洲でサバイバルゲームフィールドを始めよう!プロジェクト

・アトピー患者の私が、アトピー患者を情報混乱から救うWebサイトを作る!
・ドキュメンタリー映画「蔦監督(仮)」を完成させよう プロジェクト!

・いつか日本で唄うことを夢見て音楽活動してきたインドネシアのシンガー
『Intan (Yumi ) 』 日本でのCDデビューを目指すプロジェクトです!



どうでしょうか。
今、ちょっとワクワクしましたか・・?
「あっ、面白いかも?」と感じましたか?

考えてみますと、
ワクワクしたり、面白いと感じることって、
お金を使うことの『原動力』ですよね・・。

ヒトはこのようなことに
実際、お金を供し始めているわけです・・。


他にも、「READYFOR?」や、
CAMPFIRE」などの
いわゆる「購入型」の
クラウドファンディングのサイトがあります。

情報通信技術のおかげで、
小さな小さな「お金が要るよ!」というニーズと、
小さな小さな「お金を提供するよ!」というニーズが
マッチングし合い、

数多の人に、
新たなお金の使い方を提示し始めています。

また、ひとつひとつのマッチングが
さらに新たな「お金の使われ方」のヒントを
示唆しています。


考えてみれば、

・おい、これをちょっと手伝ってくれないか。
・村のためにこの工事をやらなきゃいけないんだ。
・うん、これはやる価値がある・・。
・この人の役に立ちたいかも・・。

というような思い、利他の心、
また、純粋な好奇心は、
昔むかしの超スモールコミュニティでは
頻繁に起こっていたのではないでしょうか。


それが今はITのおかげで、
さまざまな「お金を融通させたい欲」が可視化され、
少しずつマーケットとして広がりを見せ始めています。

繰り返しになりますが、
ヒトが何にお金を使うのかということの【可能性】は、
まだまだ発展途上なのです・・。


モノ、サービスを買うという側面において、
一時的に『需要』が伸び悩むことはあっても、

そのうち、私たちが思いもかけない
意外なお金の使われ方が現れてくるでしょう。

そうして、私たちの経済活動自体が、
少しずつ進化していくのです・・。

似顔絵




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