PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

生活防衛資金、運用に回さない安全資産、そしてポートフォリオの中でも安全資産って持つの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「これから水泳を始めよう!」という人は、
もちろん、水泳に対してやる気満々です。

「これから投資を始めよう!」というあなたも
気持ちは同じだと思います。

しかし、
ここで突き当たってしまう『』がひとつあります。

「じゃあ、ワタシの場合、
どのくらいの資金を、
ポートフォリオに入れてもいいの?」


というもの・・。


たとえば
鈴木一郎さん(仮名)は、
預貯金で約1000万円の資産があります。

そもそも、リスクを伴う運用
「ポートフォリオ」に入れる資金は、

向こう10年は
寝かせておけるお金である必要があります



ですから、鈴木さんが
向こう5年程度で
必要となる「まとまったお金」は、

そもそも、
ポートフォリオに入れてはいけません。

(★ ということで、
鈴木さんは100万円
ポートフォリオから除きました・・)

次に【生活防衛資金】も必要です。

突発的な出来事、
不測の事態が起こったときに、

いつでもすぐに現金化できるお金を
プールしておく、というものです。


ある人は、この生活防衛資金を、
「毎月の生活費の3ヶ月分でよい」
と云います。

またある人は、
「毎月の生活費の半年分は必要」
と云います。

またある人は、
「毎月の生活費の2年分は確保しておくべき」
と書籍に記しています。

「これって、どれが正解なの?」
と鈴木さんは思ってしまいました。

すみません・・、
普遍的な正解はないのです


tn.jpg


たとえばわたしの場合、
典型的な自営業者なので、
毎月の生活費の1年分は
【生活防衛資金】として確保しています。

このお金は、
日常生活上は、
存在しないモノと認識すべきでしょう・・。


(だから、生活防衛資金なのです。)

たとえば、
鈴木さんがわたしと同じ程度の
資産をお持ちとしましょう。


鈴木さんはわたしと違って
大手企業にお勤めで、
また、その職種はきわめて安定しており、

また、鈴木さんはわたしと違い、
毎年の期待収入が
逓増する可能性が極めて高く、

独身で、健康であり、
賃貸暮らしであり、

わたしよりもうんと
毎月の貯蓄率が高く、
おまけに一人っ子で、
ご両親は持ち家であり・・

という『条件』が揃っているなら、
【生活防衛資金】は3~6ヶ月程度
ぜんぜん大丈夫だと思います。


(★ 鈴木さんは
25万円(月の生活費)×6ヶ月で、
150万円ほどを、【生活防衛資金】として
ポートフォリオから除きました・・)


20150803124641a0a_201709121001392de.png


では、ここからが本題ですが、

〇 向こう5年程度で
必要になるまとまったお金、
〇 生活防衛資金を除いたお金は、
すべて『ポートフォリオ』に入れてしまってよいのでしょうか?

教科書的には、
YES、ということになりますね。

しかし、しかし、です。

あなたは生まれてはじめて、
資産運用という長いマラソンを
走ろうという人です。

いきなり、
全速力で走り出してもいいものでしょうか?


ここで思い出していただきたいのが、
毎月のお金』のことです。

鈴木さんの
収支はどうなっているかというと・・。

毎月の収入35万円。支出25万円です。

鈴木さんの資産運用の原資は、
【ふたつのポケット】です。

1.毎月の収支からの運用
2.まとまったお金からの運用


<ふたつ合わせて、あなたの資産運用!>


では、鈴木さんの場合、
毎月残る10万円のすべてを
つみたて投資に回してもいいと思いますか?


んー、ちょっと全速力すぎ、です・・。

「毎月残る10万円のうち、
いくらくらいなら、リスクを伴う運用に
回してもいいと感じますか?」


これを、あなた自身、
【自問自答】していただきたいのです。

(ちょっと注意点ですが、
ただ単に「運用に回してもよい」
という意味ではありません。

このくらいの金額なら、
どんなことがあっても、
長くつみたてを続けられそう・・
と思える金額ベースです)


鈴木さん
「毎月6万円なら、大丈夫だと思います。」

であるなら、
月に10万円残るお金のうち、
6万円をつみたて投資に回す、

言い方を換えると、
毎月6万円で「ポートフォリオ」を組む、
ということですね。

毎月残るお金のうち、
『つみたて投資』に回すお金の比率は

どうなりますでしょうか?

『60%』ですね。

※ ここで重要なことは、
まとまったお金のポートフォリオと、
毎月ベースのポートフォリオを
同じ』とイメージすること!


で、


尾瀬


上の『60%』という比率を、
まとまったお金からの運用にも、
援用していただきたいのです。


鈴木さんの場合、

〇 向こう5年程度で必要になる
まとまったお金は・・ 100万円
〇 生活防衛資金は・・ 150万円 でした。

これを、1,000万円からを除くと、
残りのお金は計750万円になります。

このうちの『60%』
つまり、
450万円を運用に回すというイメージなのです。


「残りは?」

残りは、
運用に回さない『安全資産』となります!


資産運用の
大まかな『見取り図』として、

★ 毎月残るお金の中で、
運用に回すお金の割合と、

(向こう5年内で必要になるお金、
生活防衛資金を除いた)
まとまったお金の中で、

運用に回すお金の割合を、
【同じ】くらいにしましょう!
というのが、
わたしの『ご提案』なのです・・。

(伝わっていますね?)





上記を実践すると、
ご資産の『全体像』を俯瞰した場合、

〇 運用に回しているお金と
〇 運用に回していないお金の【比率】が、

毎月のお金、
まとまったお金とも、
おおむね【一定】になります・・。


「カンさん、じゃあ、
鈴木さんの場合は、
そもそも運用に回していないお金が
4割もあるのだから、

運用に回すお金、
つまり「ポートフォリオ内」では、
別に安全資産を持たなくてもよいのでは??」


んー、
あなたはどう思われますか?


soccer_goalee.png


★ 上記はまさに、
「ポートフォリオ」に
安全資産を含めない考え方ですね。

もちろん、理には適っています。

しかし、わたしは、
(特に、投資初心者の人は

運用に回していないお金が
4割程度あるとしても、

「ポートフォリオ内」で、
安全資産を持たれるべきだと思います。



「その理由は?」

ヒトは、錯覚の生き物であるからです。

??

たとえば、
運用を行っているあなたは、
ネット証券の画面上で
運用を行っている全貌」を確認しますね。

もし、安全資産が一切ないと、
外国債券、株式などのみが
『運用資産』となります。

当然、マーケットが
大きくシュリンクしてしまったような場合、

(安全資産も含んでいるポートフォリオに比べると、)
運用資産の毀損率は高くなります。

たとえば、
「24%もマイナスになっている!」


sky-business-stock-bubble.jpg


いや、だから、カンさん。
運用に回していない安全なお金が
4割もあるんだって!」

と、常に思えるあなたはOKですが、
そうでない場合はどうでしょうか・・?

★ 私たちはどうしても、

運用している資産の中での、
マイヤス幅(パーセンテージ)や、
マイナス金額に、
目が釘づけになってしまいがちです。

頭の中では、
「運用に回していない安全なお金が4割もある。」
と分かっていても、

(暴落が起こると)
体がスマホの前で硬直してしまい、
感情リスクが発露して、

● 毎月のつみたて金額を減らしてしまう、

あるいは、
● 運用している資金の一部を売却してしまう、
ということが、起こらないとは限りません・・。


繰り返しになりますが、
あなたは生まれてはじめて、
運用という長いマラソンを走ろうという人なのです。

二重のセーフティーネットという意味で、

(向こう5年内で必要になるお金、
生活防衛資金を除いた)
まとまったお金の中でも、
投資に回さない「安全資産」を持ち、

また、ポートフォリオの中でも
「安全資産」を持つという、
慎重かつ、保守的なスタンスを
まずはお勧めします。


baton-300x199_201504022101371e6_20160509124839f88.jpg


人生の大原則。
慌てることは、ありません。

マラソンを走る中で、
含み益も含み損も、急落も暴騰も経験し、

真に、自分が
【価格変動リスク】に慣れてきたと感じたら、

その時点で、
資産全体における、

・運用に回すお金と
・運用に回さないお金の「比率」を再検討する、

くらいのお気持ちでよいのではないかと思います。


最後に、
運用に回していないお金を恒常的に持つことで、

大きなクラッシュに遭った場合も、
気持ちの平静を保てているというお話を
わたしはたくさんのお客様から実際に見聞きしています・・。

似顔絵




関連記事

| ポートフォリオ運用 | 10:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/2145-004c7056

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT