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リ・バランスの摩訶不思議・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ポートフォリオの【リ・バランス】については、
お客様からしばしばご質問を受けます。

たとえば、
【リ・バランス】の頻度はどの程度がよいのか・・?

当オフィスでは、
運用資産が500万円以下の場合、
年に1度」のリ・バランスをお勧めしています。

そして、
手元に(ポートフォリオ以外の)
余裕資金が潤沢にある場合は、

『リ・バランス』の仕方としては、

割合が減った投資対象のみを
買い増しすることで】行うのがよいでしょう。
(税金を払う必要がないため・・)

※ ただし、生活防衛資金、
ポートフォリオ外の安全資産に
支障をきたすことがあってはいけません。


そもそも「リ・バランス」とは、
積み上がった個々の投資対象の
『資産割合』を、

本来のカタチ(あるべき資産割合)に
【戻してあげる】作業です。

要は、ズレを直してあげること・・。


では、どうして、
資産割合のズレを定期的に
【もとに戻してあげる】必要があるのでしょう?

これって(実は)至極シンプルです。

『リ・バランス』のそもそもの意義は、

投資家が背中に背負う
【リスク総量】を一定にするため、
なのです。


たとえば、
運用資産が概ね500万円以下の状態で、
つみたて投資を行っていて、

「よし!【リ・バランス】しよう。
フムフム、日本株式がこれだけズレてるのか。

だったら
毎月の『配分割合』を変えることで
このズレを調整しよう!」
という方がおられます。

これって、どうなのでしょうか・・。
もちろん、やってやれないことはありません。


しかし、
そもそも【リ・バランス】とは、

積み上がった資産ストックベースでの
配分割合を、もとに戻してあげることです。

毎月の『配分割合』の変更は、
あくまでフローベースでの
つみたて割合の変更ですよね。

★ したがって、
毎月の『つみたての内訳』を変えても、

(残念ながら)すぐにストックベースで
もとの資産割合に戻るわけではありません。
<当然、タイムラグが発生してしまいます・・>


リ・バランスの意義は
ストックベースで見て、

投資家が背中に背負う
【リスク量】をもとに戻してあげることですから、
やはり、【一度に行うのが基本】なのです。

(毎月の「配分割合」は変える必要なし・・)

rebalance.jpg


ちょっと『具体例』を挙げてみましょう。

運用資産(時価)が今、1000万円相当で、
毎月5万円のつみたて投資を行っている人がいます。

(ストックベースで)
ほんらい30%の資産割合としている
「日本株式」において、

10%のかい離が発生し、
今、20%の資産割合になっているとしましょう。

・・要は、100万円分、
日本株式の割合が足りないわけです。

(そこで【リ・バランス】!)

仮に、100万円というズレ(不足分)を、
毎月の『配分割合』の変更で賄おうとすると、

毎月5万円のつみたて投資を
「すべて日本株式」に変更したとしても、
20ヶ月もかかってしまいます・・(-_-;)

しかもその間、
ほかの投資対象に対する資産の積み上げは
『ゼロ』になってしまうわけです。

やはり、【リ・バランス】は
積み上がった資産ベースで
『一度』に行うのが基本でしょう・・。

(背中に背負う【リスク量】を
もとに戻してあげるだけなのですよ!)


ところで、当オフィスでは
運用資産が概ね1000万円を超える場合は、
年に2度」のリ・バランスをお勧めしています。

以下、次の『具体例』です。

運用資産(時価)が今、2000万円相当で、
毎月5万円のつみたて投資を行っている人がいます。

(ストックベースで)
ほんらい30%の資産割合である「日本株式」が、
今、20%の資産割合になっているとしましょう。

(その代わり、日本債券が5%増えた状態、
また、先進国債券も5%増えた状態とします)

・・要は、200万円分
日本株式の割合が足りないわけです。

(ここで【リ・バランス】!)

仮に、割合が減った投資対象のみ、
つまり「日本株式」のみを買い増ししようとすると、
200万円分を【追加投資】する必要があります。

これって、
ポートフォリオ外の待機資金から、
200万円を出す、ということです。

これは、人によっては、
ちょっときつい状態になってくるかも、ですね。


『つみたて投資』を実践しているあなたは、
投資を続ければ続けるほど、
運用資産残高が積み上がっていきます


生活防衛資金、
ポートフォリオ以外の安全資産に
『支障』をきたさないためにも、

★ 運用資産がある程度大きくなれば、

割合が増えた投資対象を売り、
割合が減った投資対象を買い増す、
という【リ・バランス】を行うのが得策でしょう。
(もちろん、一度に。)

ちょっと心苦しいのですが、
税金の支払いは
『コスト』と割り切る必要があります・・。


さらに、もうひとつ『具体例』・・。

運用資産(時価)が3000万円になると、
同じ10%のかい離でも、
金額ベースで見た『ズレの大きさ』は
300万円になります。

(けっこう大きな数字ですね)

以下、意見が分かれるとは思いますが、
当オフィスでは、

世界のマーケットのボラティリティ、
『価格変動の大きさ』は、
今後大きくなる可能性が高く、

かつ、
アップダウンの周期が
(これまでよりも)
短くなる可能性が高いと考えています。

(その理由は、
世界のマーケットの【一体化】が進んでいくため・・)


上記の考えに基づけば、
運用資産残高が
ある程度大きな状態になれば、

たった1年内でも、
金額ベースで見た
ポートフォリオの起伏は相当に大きく、

かつ、その起伏が
何度も起こる可能性があると考えます。

だとすれば、
年に2回【リ・バランス】を実践したほうが
効率的ではないでしょうか・・。

なぜなら、
【資産割合をもとに戻すという作業】を通じて、

年に2回、
価格が上昇した資産を売り、
価格が下落した資産を買い増しする
機会』に恵まれるわけですから・・。

(上記は長い目で見て、
『プラスアルファのリターン』の獲得に
つながると考えます・・)

また、
コンサルティングを通じて感じることは、

ヒトという生き物は、
マーケットの変化に
いちいち【反応】してしまいがち

ということです。

たとえば、
○ マーケットに変化が発生すると、
自分の資産配分(ストックベース)を
動かしたくなる。

○ マーケットに変化が発生すると、
毎月の配分割合(フローベース)を
動かしたくなる。

○ マーケットに変化が発生すると、
つみたて金額を減らしたり、
増やしたりしやすくなる。

というような、
さまざまな【アクションへの誘惑】が
存在するのです・・。

(※ 上記のアクションは多くの場合、
【後追い現象】となってしまい、
プラスアルファのリターンには寄与しません・・)


上記のような無駄なアクションを制御するために、
『年に2度のリ・バランス』が
有効になる場合があるのではないでしょうか?

つまり、年に2回、
価格が上昇した資産を売り、
価格が下落した資産を買い増しするという

【アクション】(リ・バランス)を取り入れることで、

ほんらい必要ない
『不要な行動』への誘惑を取り除く、

という効用があると考えます・・。

◆ 参照記事
固定化させたポートフォリオか、TAAなポートフォリオか?】
【あなたの『感情リスク』を乗り越え、やっと合理性が見えてきます

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