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『四十七人の刺客』(上・下) 池宮 彰一郎 著


こんにちは。カン・チュンドです。

今日は投資とはまったく関係ないのですが、
時代小説のお話です・・。

先日、『四十七人の刺客』(上・下 角川文庫)
池宮 彰一郎 (著) を読みました。

「忠臣蔵」を描いた書籍は数多くありますが、
この本は、情緒の部分を排して、
ひたすら史実の真相に迫っています。

(実は「忠臣蔵」とは、
大石内蔵助によって行われた
緻密な謀略戦だったのです・・)

本書を読むと、討ち入り決行の日までの、
数々の作戦とその準備の様子が
手に取るように伝わってきます。

また、あまり知られていませんが、
討ち入りまでの資金を支えたのは、
大石の卓抜した『経済感覚』でした。


大石は赤穂藩の「製塩事業」において、
塩を卸に売却するのを止め、

当時の一大市場であった大坂で、
市場の需給を見ながら有利な価格で塩を売却し、
藩の財政を支えていたのです。

(それが後々、討ち入り決行までの
膨大な資金源となります・・)


また、大石が行った諜報活動のひとつに
「噂の流布」があります。

莫大な金と人を使って、
江戸城内で
「吉良上野介が浅野内匠頭に賄賂を要求したが、
拒否されたためにいじめ抜いたのだ。」

という噂を広めさせます。

(このような噂を流布させることで、
世間を味方につけたのです・・)

あるいは、作戦の途上で
わざと血判状を回収して
義士たちの士気を再確認しています。
(少数精鋭にこだわったのですね)


最後に、
これは本書内での記述ではありませんが、

大石内蔵助は、
四十七人の義士のひとり寺坂吉右衛門に
討ち入りの帰路、
脱出することを命じています。

これは寺坂に生き証人として、
討ち入りの史実とその意義を
後世に伝えさせるためだったのです。

リーダー戦略論として本書を読んでも、
とても面白いと思います・・。








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| 書評・映画・美術評 | 11:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

経済(お金)が物事を左右する、ということでしょうか・・。

| カン・チュンド | 2014/10/13 12:48 | URL |

いつも勉強になってます。
忠臣蔵…一方的で変な話だなあと思っていたのですが、莫大な広告費…と聞いて納得。ある意味怖いですね。

| 初心者 | 2014/10/09 02:34 | URL | ≫ EDIT














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