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その投資信託、どんな人が買っているか、想像したことがありますか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ええ、あなたのおっしゃる通りです・・。

アクティブ・ファンドを選ぶか、
インデックス・ファンドを選ぶのか、
その【選択】はたいへん重要です。

購入時手数料や、
運用管理費用をチェックすることも重要でしょう。

でも、もうひとつ、
あなたが気にすべき【視点】があります。

それは、
あなたが興味を持っている
その「投資信託」を、
どんな人が買っているかということです。

【どんな人?】 はい、そうです。


ちょっと想像してみましょう・・。

あなたがこの12月に、
クルーズ客船「飛鳥II」に乗って、

『ニューイヤー グアム・サイパンクルーズ』に
参加するとします。

その際、
他にどんな人たちがその船に乗り合わせるのか、
気になりますよね?


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投資信託という『船』も同じです・・。

投資信託という商品は、
作り手と使い手の【合作】ですから、

作り手の質(クオリティー)だけではなく、
使い手(ファンド保有者)の質も問われるのです。

ヘンな人がたくさん乗り合わせていると、
その投資信託の運用は困難を極めます。

逆に、
質の高い人たちがファンド保有者となることで、
ファンドの運用そのものに
『いい影響』を与えることが出来ます・・。


投資信託のポータルサイト
投信まとなび】では、

個々の投資信託の
月次資金流出入額】(直近5年)を
確認することが出来ます。

「えっ、月次資金流出入額って?」

読んで字のごとく、ですよ。

月ごとに、
ファンドを買付けた金額と、
ファンドを売却した金額をトータルし、

いくらの『資金流入』があったのか、
あるいは、
いくらの『資金流出』となったのかが
確認できるのです。

Mutual funds


具体例を挙げてみましょう・・。

セゾンバンガード・グローバルバランスファンド】を
投信まとなびでチェックしてみると・・。

2009年来、
コンスタントに資金流入が続いていました。
(その「金額ベース」も安定しています)

この『資金流入の金額ベース』が
安定】しているというのは、
いったい何を意味するのでしょうか?

ファンドを売却した金額ベースと
ファンドを買い付けた金額ベースの「」が
安定しているということ・・。

たとえば、
マーケットの下落局面でも、
狼狽売りが少ないと推測できます。

逆に、マーケットのアップダウンがあっても、
買い付けられる金額ベースに
大きな差が生じていない、
ということになりますね。


後者のほうをよーく吟味してみると、

要するに、
毎月定額の積立てを行っている人の割合が多い
ということが導かれます。

(実際、セゾンバンガードでは、
アクティブな口座保有者の6割以上が、
定額積み立てを実施しています・・)

※ しかしながら、2013年の流出入は
不安定になりました。

特に後半からは、軽減税率の終了、そして
当該ファンドの基準価格の回復もあって、
複数月、『資金流出』が見られます・・。


それと対象的なのが、
【欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(豪ドルコース)】
でしょう。

【月次資金流出入額】(直近5年 単位:億円)
を見てみると、

まず、資金が流入している時期と、
資金が流出している時期が
きれいに分かれています。

これはいったい何を意味するのか?

当該ファンドの保有者が、
マーケットのアップダウンに、
(悪い意味で)
呼応してしまっていることを示しています


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つまり、
マーケットが下落すると、
うわあ、ファンドが下がっちゃった。売っておこう。」

逆にマーケットが上昇すると、
「あっ、良さそうだ。ファンドを買っておこう。」
という『投資行動』に出る人が多い、ということです。

★ どんな人が ↑ ファンド保有者になっているか、
   想像がつきますね?

また、月によって、
資金流入、資金流出額ともに、大きなブレがあります。

これは、売りも買いも、
スポット(=ある程度まとまった金額)で
実施している人が多い、

かつ、長期で
そのファンドを持ち続けるというより、
不定期にファンドを売買する人が多いと
推察できます・・。


これは別の言葉でいうと、
ファンドから出ていく人、
また、ファンドに入ってくる人で、
ファンドの【入り口付近】が混み合っているイメージです。

<これって、
ファンドの【作り手】にとっては、良いことなのでしょうか?>

いいえ・・。


たとえば、マーケットが下落すると、
ファンドを売る人が増えるということは、

投資信託の作り手にとっては、
自分たちが保有する銘柄の価値が
下がっているときに、

(ファンドを解約する人のために)
現金』を用意しないといけない、ということ。


逆に、マーケットが上昇すると、
ファンドを買う人が増える状態はどうでしょう。

ファンド内に、
多額のキャッシュが流入しますが、
もしかすると、
適正価格で買える銘柄は少ないかもしれません。

かといって、
キャッシュをキャッシュのまま置いておくと、
現金比率』だけが高くなってしまいます。

そう・・、
「きわめて運用がしにくいなあ・・」
という状態になるわけです。


【セゾンバンガード・グローバルバランスファンド】
【欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(豪ドルコース)】、

ふたつのファンドの「投資対象」、
「手数料」云々の前に、 

両ファンドの保有者の【性格】が、
まったく違っていることが
お分かりいただけるでしょうか・・?



重要なことは、
あなたが、どちらの船に乗りたいのか?ということ。

繰り返しになりますが、

投資信託という商品は、
作り手と使い手の【合作】なのです・・。

あなたが選ぼうとしているその投資信託、
どんな人が買っているのかを想像してみてくださいね。

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