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どうしてそのファンドは、4,800円も分配金を出すの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

その投資信託が
いったい何を考え、
どんな行動を取っているかを知るには、
運用レポート】を見るのがイチバンです。

「習うより慣れよ」ですから、
たとえば、

【T&Dインド中小型株ファンド】の
マンスリーレポート」(PDFファイル)を
ちょっと覗いてみましょう・・。


ほおぉ・・、これは
『買ってはいけない特徴』のオンパレード・・。

● 運用期間が10年だけ(2011年~2021年)

● 意味のない「ファンド・オブ・ファンズ形式」にしている。

意味のない
「マネープール・マザーファンド」をかませ、

わざわざ【ファンド・オブ・ファンズ形式】にし、
実質的な『運用管理費用』が、
年2.0288%程度!になってしまっています。

● 投資助言と称して、
運用の実際を他社に「丸投げ」している。

(結果、運用に関わる会社が【4社】となり、
これも「運用管理費用」が割高になる一因となっています)

● 第7期 2014年8月11日に、
1万口あたり 4,800円 もの分配金を出している!

特に、いちばん最後のところ、
気になります。


当該ファンドは、
【いったい何のために】、

今年の8月、
(1万口あたり)
4,800円もの『分配金』をに出したのでしょうか?

当ファンドの価格(基準価格)は、
一時期、20,000円を超えていました。

ファンドの値段が上がるのは良いことなのですが、
もしかすると、
運用会社の人たちは
こんなふうに考えていたのかもしれません・・。


「あれですね、当ファンドも、
値段がだいぶ高くなってしまいましたね。」


「そうだね。
ファンドの基準価格が20,000円とか25,000円になると、
割高ムードが漂って、
ファンドが売れにくくなるかもしれないね
。」


つまり??

つまり、
ファンドの『基準価格』を下げるために、
4,800円もの「分配金」を
出してしまったのではないでしょうか・・。

これって、あなたにとって得なことですか?】

(ちなみに、基準価格を下げたければ、
ファンドの口数を【分割】する、
という方法もあります・・)

tax-treatment-of-mutual-funds.jpg


当ファンドは、
この1年ほどで、
ファンド価格が急騰していたため、

多くのファンド保有者にとっては
この4,800円 の分配金は
『普通分配金』となり、

20.315%の
「税金」が差し引かれてしまいます・・。


当たり前の話ですが、
分配金は「ファンド資産」から出されますから、
それは、
ファンド保有者ひとりひとりの『財産』ですね。

ここ、
重要なところなのですが、

日本の公募投信では、
ファンドそのものが保有銘柄を売却しても、
その時点では『課税』されません・・。

それをわざわざ
4,800円もの「分配金」を出してしまったため、
(多くの人が課税され)

そして10月24日現在、
当ファンドの基準価格は12,062円と、
大幅に下がっています・・。


今日はたまたま
「分配金」のところを突きましたが、

実は、
【T&Dインド中小型株ファンド】のような
複雑なしくみを持つファンドは、
その複雑なしくみが、分からない人が、買っています

もちろん、
実際にこのようなファンドを
売っている販売会社の人も、

無知で、従順なお客様を
【ターゲット】にしている側面があります・・。


正直に申し上げて、
私たち消費者の中には

【家電症候群】とでもいうべき、
根強い思い込みが存在するのではないでしょうか・・。

家電症候群って?」

あのー、家電製品の世界って、
「最新の」「複雑な商品」が
よい商品であると信じられていますよね。

(事実、そうである場合が多い・・)

また、家電製品の仕組みや、
構造そのものは理解できなくても、

ヨドバシカメラの人が
「これがイチ押しですよ」と言っている商品なら、
まず間違いないと思います。

(事実、そうである場合が多い・・)


このような【感覚】を
私たちは(無意識のうちに)、
『金融商品』にも当てはめてしまっているのです。

もし、あなたが、
「最新の、複雑な金融商品のほうが、
すごく高度な運用をしてくれて、
もしかしたら、リターンも高いんじゃないの。」

と思っているとしたら、
それは(残念ながら)間違いですよ・・。

⇒ 金融商品の複雑さと、
リターンの高さの間には、
何の因果関係もありません・・。


多くの販売会社や運用会社は、
私たち消費者が【学ばないこと】をいいことに、
ファンドの主旨から明らかに外れた、
【投資信託もどき】を乱造し、販売しているのです。

結局のところ、世の中に
よい投資信託が広まる『カギ』を握っているのは、
私たち消費者の側なのですよ・・。

似顔絵




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