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『潰れるリスク』を思い出しておきましょう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

普段、私たちが想起する中では
もっとも起こりにくいリスク、

でも、
実際に起こってしまうと
大きな打撃を受けるのが
潰れるリスク』です。

ちょうど来月の17日で、
阪神淡路大震災から丸20年となります・・。


当時わたしは26歳で
神戸で不動産の仕事をしていました。

わたしは、仲介を担当した
お客様のマンションを確認すべく、
震災の次の日に現地に向かいました。

そのお客様のマンションは一部損壊で
最悪の事態は免れたのですが、
その隣のマンションが全壊しており、

1階のピロティ部分は
2階に押し潰されていました。

わたしは今でも
その『光景』を覚えています。

そして、
「もし、このマンションを所有していたら」と、
今でも想うことがあります。

(資産の価値はゼロとなり、
住宅ローンだけが残ります・・)


また、一般に潰れるリスクは
倒産リスク』と解されます。

たとえば、JAL、武富士、
エルピーダメモリ、インデックスなどの
株式を保有していた人は、

株主責任として、
企業の倒産リスクを被りました。

あるいは、
社債という投資でいえば、

2001年当時、
マイカル債を保有していた弊所の
お客様がおられました。

マイカルは
2001年に民事再生法を申請、

その後、個人の債権者に対しては
額面の30%を上限に
弁済が行われることとなりました。
(つまりは7割の損失です)


あるいは、
生命保険という投資はどうでしょう?

1990年代末から2001 年にかけて、
東邦生命、第百生命、大正生命、
千代田生命、協栄生命など、
多くの生命保険会社が破たんしました。

協栄生命で
個人年金保険に入っていた弊所のお客様は、
年金額の4割以上が削られることとなりました。


保険商品で酷いなと思ったのは、
早期解約控除』が設定されたこと・・。

保険会社が破たんした場合、
すぐにでも解約して
資金を引き上げたいと思いますが、

お客様が保有していた
個人年金保険では、

破たん後、一定期間内に解約すると
解約返戻金が(余計に)削減されてしまう、
という非情さでした。

bankrupt2.jpg


また、先日の
水瀬ケンイチさんの記事
【日本初ペイオフの日本振興銀、払い戻しは4年かかって一律58%のみ】を読んで、

銀行の倒産リスクが目に見える形で
ようやく現れたのだと思いました。

日本振興銀行に関しては、
もし同行に1000万円を超える預金をしていたら、

(1000万円を超える部分については)
投資家は42%の損失を被ったこととなります。


あっ、大事な「ファンド」について
まだ申し上げていませんね。

ファンドには、
信託という機能を備えたファンドと、
そうでないファンドがあります。


信託という機能を備えたファンドのことを
私たちは「投資信託」と呼んでいます。
(ETFも信託機能を備えています)

信託という機能を備えていない
俗称としての「ファンド」には
いろいろありますが、

その一例が、
匿名組合契約による、
自称『ファンド』です。



ホテルファンド、映画ファンド、
エネルギーファンド、
ワインファンドなど、

さまざまな匿名組合契約による
『ファンド』があります。

匿名組合契約による
『ファンド』を買う投資家は、
身分としては『匿名組合員』となります。

組合員は【営業者】に対して
お金を出資するわけですが、

これは、
【営業者】に対して有する
利益分配請求権や出資返還請求権であり、
「債権」に過ぎません。


【営業者】自身が破たんした場合、
預けていたお金が
返ってこないリスクが存在するのです。

つまり、
匿名組合契約においては、
貸付債権の『保全措置』、
あるいは『分離措置』が

適切になされているかどうかを
チェックする必要があるでしょう・・。


わたし個人は、
毎日毎日の「価格形成機能」、
つまり、プライシングがなされない、

従って、いつでも「時価」で自由に
売り買いできない、という点で、
匿名組合契約による『ファンド』には
決して投資いたしません・・。


このように振り返ってみますと、

不動産を直接保有する、
個別株式を持つ、
社債を買う、
預金で持つ、
貯蓄性の保険商品を買う、
自称「ファンド」を保有する、

これらに共通するのは、
『潰れてしまうリスク』、
倒産リスクを隔離できていないことです。



ほんとうにシンプルな
消去法なのですが、

投資信託は、
倒産リスクを隔離できるという点で
(つまりはゼロになる心配がないという点で)

革新性に富んだ金融商品だと思う次第です・・。


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 12月27日(土)13時15分~14時45分
冬の☆出張コンサルティング in 名古屋
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