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パリはそれ自体が、老練な資産運用会社?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

2015年の年初は
長めのお休みを頂戴し、
妻とふたりでパリに行ってきました。
(はじめてのパリです!)

ご存じのように、
フランスは外国人観光客が年間8000万人を超える、
世界一の観光大国です。

「じゃあ、観光業っていったい何なの?」

はい、観光業ってズバリ、
内なる輸出産業』だと思います。
??

ふつう、輸出産業と聞いて
思い浮かべるのは、
たとえば、クルマや家具やスマホなどを
輸出することですね。

すなわち、モノを輸出して
それを買ってもらって
外貨」を獲得する、というイメージです。

じゃあ、
パリがやっていることは?

(別に、モノは
売ってないですよね?)

顧客にわざわざ自分の国に来させて、
そして、
パリという都市を回遊させ
外貨」を獲得しているのです。

(伝わっています?)


クルマやスマホを輸出するためには、
(当たり前ですが)
モノを「生産」する必要があります。

そして、輸出そのものを続けるためには、
モノの『再生産』を続けないといけません。

(それに、モノを運ぶための
船、飛行機なども必要ですね・・)

iStock_000019501469Small.jpg


ところが、パリは、
都市そのものをきちんと整備して、
デンと構えているだけで、


継続的にインカム(収入)を得ているわけです。
(考えてみればすごい産業・・)

パリという都市に魅力があれば、
それ自体が『資産』となります。

・パリの街並みそのもの ⇒ 『資産』
・それを管理する人 ⇒ 「パリ市」「フランス政府」


この「都市資産」は、
別に切り売りする必要もなく、

モノのように、
量的な「拡大再生産」を行う必要もありません。


保有する『資産』を維持・発展させ、
いかに永続的に
インカム(収入)を得るかという点では、

観光業って、
まさに資産運用だと思いませんか?



(フランス政府は、パリという資産を
運用管理することによって、
莫大な『外貨』を獲得しているわけです・・)

しかも、パリという都市の
【維持・管理】は、

新しいモノに替えていくという
メンテナンスではありません。

古さを際立たせるメンテナンスを行っています。
??

9e2bf9036c5882c7b6c32b0b71bf4175.jpg


たとえば、上記写真の通り、
パリの中心部は、
基本的に6~8階で
建物の高さが統一されています。

ゼロから新しい建物を建てることは
厳しく制限されているはず・・。
(『美観』を損なわないようにするためですね)

また、広場がいたるところにあり、
視界が開けていて、
街自体を見渡しやすいです。

町並みそのものが、
パリという資産の中枢であることを
フランス政府がよく理解しているわけです。


通常、モノを主体とした輸出産業では、
そのモノ自体を、
新しく、新しく』していく必要がありますが、

パリや京都の場合、
不思議なことに、

『古くなればなるほど』、
その価値が増していきます。


(決して、新しくしてはダメ、ダメ・・)


今、申し上げた、
<古くなればなるほど、その資産価値が増す>
ということは、

(超長期の投資と同じで)、
【時間】が大きく味方してくれます。


今(2015年)より、
2080年くらいになったら、
京都の資産価値が増すように、

パリも、
これから未来に向けて
インカム(収入)が逓増していく・・、
という展望が描けます。


資産運用的にいえば、

ニワトリ(資産価値)を大きくしながら、
得られるタマゴ(収入)も増やしていける
ということ・・。 ← スゴイですね。


わたしが泊まったホテルのベランダからは、
居住用のアパルトマン(アパート)が
見えたのですが、

煙突が
(ちょっと不細工に)伸びていたり、
トタン板で外壁の補強がなされていたり、

窓もすきま風が入るような
簡素なものだったり・・、

(新築が ↑ 出来ないので、
何度もリフォームを施しているはず・・)


まあ、実際、
住んでいる人にとっては、
不便さ」を感じることかもしれませんが、

⇒ パリに住む人々は、
パリという都市資産の価値を
『最大化』するために、

(=古い街並みを維持させる)

これを受け入れているのだと思います・・。

paris.jpg


作家の金子光晴は、
その著書『ねむれ巴里』の中で、

―パリは森に囲まれた都市である。―
と喝破していますが、

少なくてもパリ中心部、
すなわち、森の内側は、
観光客のための
『巨大なテーマパーク』となっているのです。

パリ中心部を
『観光エリア』として維持させるため、

日本でいえば新宿西口のような
新都心(ラ・デファンス地区)を、
わざわざ郊外に作ったりしています。


そう、
フランス人は観光業こそが、
『輸出産業』としての稼ぎ頭であることを
よーく理解しているのですね・・。

◆ パリのメトロと
東京の地下鉄の比較については、
こちらの記事をご参照ください。

(パリはメトロもバスもとても分かりやすかったです)


IMG_0517.jpg

おまけ)

モンパルナスにある
「Le Select」(ル・セレクト)というカフェです。

このカフェは、
アーネスト・ヘミングウェイの小説
『日はまた昇る』の中に登場しています。
(ピカソやマティスも常連だったとか・・)




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