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前略、大澤亜子さま。投資の捉え方ひとつで、違った景色が見えてくるものです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

弊所が発行しているメールマガジンでは、
毎年春ごろに
投資信託Q&A大募集』を行っています。

(今年はもう少しお待ちくださいませ・・)

以下、
もう5年ほど前なのですが、
『投資信託Q&A大募集』にいただいたご質問を
ここで皆さんとシェアしたいと思います。

(投資の捉え方の『基本』を彷彿させるものなので。)


【質問】

わたしは長期投資で考えています。
でも、今のファンド(日本株のアクティブファンド)
のままでいいのか、ときどき不安になります。

ファンドの乗り換え(?)などの目安というか、
見直しの時期などを知りたいと思っています。

<40代・大澤亜子さん(仮名)>



【回答】

はい、
長期で投資を考えておられるわけですね。

でも、
「今のファンドのままでいいのか不安になる。」

(類推すると
「ひとつのファンド」ということですね?)
お気持ちはよーく分かります・・。

でも、大澤さん、

投資って、
その行為をどのように捉えるかで
見える景色はぜんぜん違ってくるものです



「今のファンドのままでいいのか不安になる。」
ということは、

大澤さんにとっての投資は、

「投資」 = 今のファンド(単一のファンド)
となってしまっている状況ですね。


これって、秋本さんという人が
「野菜といったらセロリでしょ」
と云い、

「野菜」= セロリ
となってしまっているのと同じです。


あのー、別に
投資対象は『恋愛の対象』ではありません。

ひとつのファンドのみを、
好きになる必要はないのです・・。
(ホントです!)

戦略的に、
複数を好きになってください



複数を好きになるという意味は、
複数に気を配る】ということ・・。

特別に考えないでくださいよ。


たとえば大澤さんは
普段から、
【複数に気を配る】ことを
なにげに実践されているはず。

たとえば・・・、
料理を作る』とき。

どうでしょう?


(複数の作業を
同時進行的に行っていますよね?)


あるいは、
1日の行動を細分化してみますと・・。

朝、お子さんを保育園に預けて、
電車の中で、
午前中の会議の「要点」を反芻します。

午後の仕事に邁進しながら、
来月のお母様の誕生日プレゼントのことを考え、

また、その一方で、
夕ご飯の献立も視野に入れています。

それと同時に、
部下に任せている
プロジェクトの進捗状況について、

どのような感じで
質問するべきかも考えているわけです。

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複数のことを
同時進行的に考え、実践する。


これは(実は)
私たちの普段の生活そのもの、です。

(そうですよね?)


投資でいえば、

「日本株式」のことを考えながら、
「先進国株式」や「新興国株式」にも
気を回してあげる・・
ということ。

そうすると、
自然に「国・地域」を跨いでしまいます。


あるいは、
「株式」という相手だけでなく、
「債券」や「REIT(不動産)」にも
気を回してあげる・・。

そうすると、
結果として「資産」を跨ぐことになります。


つまり、
投資を『ひとつの点』で
捉えるのではなく、

タテとヨコに幅を持った
『全体像』のようなもので
イメージしてみる・・。


これが、組み合わせ
⇒【ポートフォリオ】の始まりです。


なぜ、わざわざ「組み合わせ」で
投資を捉えるかといえば、
これもシンプルで、

そのほうが
大澤さんが背負う
リスクの量を計りやすいためです。

また、リスクそのものを
制御しやすいという利点があります。

【ポイント1】組み合わせ。


それから大澤さん。

「長期投資で考えておられる」
と冒頭で云われていますが、

ファンドの乗り換え
ファンドの見直しという言葉も、
【同時に】出てきていますね。

これってどういうことでしょう?

「あなたのことはずっと好きでいたい」
でも、

「他にいい人がいたら、
乗り換える気持ちもある。」

ということでしょうか?


大澤さん、
「あなたのことはずっと好きでいたい」
という、

あなたのことを
もう少し具体的に考えてみませんか?

この場合、
「日本株アクティブファンド」のことですね。


ファンドですから、
銘柄の分散は(もちろん)出来ています。

ただ、この投資信託は、
『アクティブ型』ですから、
人の能力にお金を託すファンドです。


仮に、
大澤さんが保有している投資信託には、
岡野さんという
ファンドマネージャーがいるとしましょう。

大澤さんは、
岡野さんはじめ、
運用チームの人たちの
『運用技術』そのものにお金を託しているわけです。

(それが【アクティブファンド】!)

6.jpg


もしかして、大澤さんが
悩んでおられるのは、

⇒ ほんとうに岡野さんでいいの?

⇒ あれ(もしかすると)
○△ファンドの山際さんもよいのでは?

ということではないでしょうか?

つまり、大澤さんは
【投資信託の評価】そのものについて
悩んでおられるわけです。


この、投資信託の【評価】って
大きく分けて2種類あります。

数字に見える評価・・、
⇒ そう、『定量評価』ですね。

もうひとつは、
数字に見えにくい評価、
⇒ これを『定性評価』と云います。

(上記は人の能力そのもの、
ファンドの一貫性、性向、
感性やアートの部分も含みますよ)


大澤さん、
定量、定性を併せて
【投資信託の評価】をすることって、
けっこうタイヘンなことなのです。

なにしろ、
日本株アクティブファンドだけで、
何十、何百人という
『運用チーム』が存在するわけですから・・。

(今のファンドのままでいいのか、
「不安」になるのも頷けます)


数字で見た評価は、
まあ、分かりやすいですが、
それとて、
「過去」から「今」までのものです。

また、
人の能力】はときに増減します。

日々の調子には
どうしてもムラがありますし、

自分の得意分野と、
マーケットの動きが
シンクロすることもあれば、
そうでないときもあります・・。

(人そのものが「移動」する、
陣容が変わってしまうというのは、
また別の【リスク】ですよ・・)


大澤さん、
実はもっとおおらかに、

ある意味、
もっといい加減に
道具である『投資信託』を評価する
道があります。

それは、
『インデックスファンド』を選ぶ、
ということなのです。

 【続く・・】

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