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日興アセットマネジメントが5本のETFを繰上げ償還へ


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

日興アセットマネジメントが運用を行う
以下の5本のETFが
「繰上げ償還」⇒「上場廃止」される模様です。

1316:上場インデックスファンド TOPIX100日本大型株
1317:上場インデックスファンド TOPIX Mid400日本中型株
1318:上場インデックスファンド TOPIX Small日本小型株
1544:上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン)
1556:上場インデックスファンド日経中国関連株50



ETFは
投資信託が株式市場に上場したモノですから、
運用を中途で終了してしまう、

―つまり『繰上げ償還する。』―
というのが事の本質でしょう。

市場に上場する投資信託であるため、
『繰上げ償還』という行為の帰結として、
上場廃止』となるわけです。


delisting_l.jpg


まずは、
日興アセットマネジメントが出している
リリースをご覧ください。

「上場インデックスファンドTOPIX100日本大型株」
繰上償還および重大な約款変更に係る書面決議の基準日設定公告

(3.25)
<他の4本についても同様のリリースを発表しています>

繰上償還および重大な約款変更
(以下、付随する約款変更といいます。)を行なうべく、
書面決議の手続きを予定しております。



重大な約款変更とは、

通常、ETFの信託期間は
期間の定めのない=無期限ですが、

それを期間の定めがある旨に、
信託約款の変更を行うということでしょう。

そして同時に、
受益者に対して、
繰上げ償還の異議申し立ての機会を設ける。

この二つを合わせた
『書面決議』という意味ではないでしょうか・・。


ETF イメージ



一方、東京証券取引所は
日興アセットマネジメントの発表を受け、
上記5本のETFを
【監理銘柄(確認中)】に指定しています。

「マーケットニュース」
監理銘柄(確認中)の指定
—上場インデックスファンドTOPIX100 日本大型株ほか4銘柄—

(3.25)

日興アセットマネジメント株式会社は、本日、
受益者の承認を前提として

同ETFに係る投資信託約款において
投資信託契約の期間の定めを設ける旨の決定を行い、
その旨を発表しています。


受益者の書面による決議において、
投資信託契約の期間の定めを設ける旨の議案が
承認可決された場合には、

同ETFは上場廃止となることから、当取引所は、
当該発表をもって、同ETFについて
上場廃止となるおそれがあると認め、
監理銘柄(確認中)に指定します。



つまり、
約款変更、そして
繰上げ償還そのものが可決されれば、

その時点で、
運用会社は証券取引所に届け出を行い、

そして、
証券取引所が上場廃止を決定する
という流れになると思われます。


日興アセットマネジメントの
先ほどのリリース内では、

なお、当該繰上償還および付随する
約款変更にかかる書面決議が可決された場合、

平成27年6月5日に当局への届出を行ない、
平成27年7月6日付で約款変更を実施して、
平成27年7月8日を信託終了日として
繰上償還する予定です。


と記されています。

つまり、
上場廃止の決定は
6月5日になると思われます。

decided-header.png


上場廃止が決定すれば、
上記5本のETFは
【監理銘柄(確認中)】から【整理銘柄】となります。

(そして、7月3日が
取引所最終売買日の予定・・)


ところで、
上記5本のETFは現在、
【監理銘柄(確認中)】となっていますが、
売買は通常通り行うことが出来ます。

また、『繰上げ償還』⇒
『上場廃止』が正式決定したからと云って、

ETFの市場価格が
急にゼロ近辺まで暴落するわけではありません。


(ETFとは『ファンド』であり、
ファンド内には株式など現物資産の裏付けがあるため)

繰り返しになりますが、
今回の事の本質は、
ETFというファンドの運用を中途で終了してしまうこと。
= 繰上げ償還)なのです。


ただし、
上場最終日が近づくにつれ、
市場価格とETFの正味価値(基準価額)の
乖離が大きくなる可能性がありますので、

上記5本のETFを
保有している方がおられましたら、
早めの売却をお勧めいたします・・。


そもそも今回の『繰上げ償還』は、
ETFの出来高が伸びず
したがって新たな【設定】(口数増加)がなく、

逆に【交換】(口数の減少)が進んで
その結果として純資産額が低下し、
運用会社が適切な運用の継続が出来ない
と判断したために起こったことです。


国内上場ETFの中には
出来高が少なく、
かつ純資産額が小さいものが少なくありません。

ETF最大のリスクである
『繰上げ償還』には、
今後も重々注意を払う必要があります・・。

◆ 参照 日興アセットマネジメント
コラム もっと知りたいETF!
上場廃止・繰上償還』(3.25)

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