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投資信託の品質を保つのは、意外と難しい?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託という商品は、
長きに渡って付き合うものですから、

長期的な【品質保証】が
とても大切になってきます。

『品質? 保証?』
はい、そうです・・。

(★ いつでも、
同じ効用が期待できるかどうか、
ということ)


たとえば、
映画「ターミネーター」は、
5回観ても、7回観ても、
(必ず)同じ展開となります。

お弁当を温めるときは、
750Wの電子レンジで「1分間」チンします。

朝でも夜でも、
あなたの機嫌が良いときも悪いときも、
いつでも「1分」チン。

これでいつもお弁当が
【同じ程度】温まるわけです・・。
(これも立派な品質保証!)


もちろん、
投資信託はその特性として、
価格変動が起こりますから、

値段が動かない(= 品質保証)
という意味ではありません。

ファンドの運用のやり方、
実践する基本方針が、
一貫しているかどうかが、
すなわち『品質』なのです。



えー、
話はガラリと変わりますが・・、

たしか、
2003年、2004年頃だったと思いますが、
セミナーやコンサルティングなどで、

「ワタシ、『さわかみファンド』を
買っているんです!」


と言われるお客様が、
増えてくるようになりました。

以前、
個人が主人公である投信は『さわかみファンド』から始まった】という記事を書きましたが、

わたしはその中で、

投資信託の歴史の中で、
『さわかみファンド』が果たした功績について、
書かせていただきました。

しかし、
【時代は・移り変わり・ます。】


2013年1月、
さわかみ投信の代表取締役に
澤上龍氏が就任されました。

これって?

ハイ、
ファンド運用会社の
【代表者の交代】です。
いわば、人事異動。

(あのー、これ自体、
良い・悪いの問題ではありませんよ。)


上記の事実を、
当該ファンド保有者の人たちが、
どのように【評価】しているかが
重要なのです。

pic_c_5.jpg

実は、2013年1月以来、
『さわかみファンド』は
月次の資金流出入で

資金流出が恒常化しています。
詳しくはコチラ【投信まとなび】


これって
多くのファンド保有者が、
『さわかみファンド』に対して、

「今までと同じような運用、
これからもちゃんと出来るの?」
という、
懸念を表明していることではないでしょうか?

(品質は、同じなの??)


もうひとつ、
『具体例』を挙げてみましょう。

【アクティブ バリュー オープン(愛称 アクシア)】
という投資信託があります。

このファンドの
チーフ・ファンドマネージャー、
衣川明秀氏は、

2008年8月1日に
当該ファンドの
ファンドマネージャーを【交代する】ことになりました。

「えっ、それって
運用成績が悪かったからですか?」

いいえ、
ぜんぜん違います。

「アクティブ バリュー オープン」の
運用成績はバツグンに良かったのです

コチラが運用レポートです。
(PDFファイル 3月31日現在)

(当該ファンドと
TOPIXのグラフを見比べてみてください!)


実は、
この『交代』も、
会社でよくある【人事異動】でした・・。

衣川氏は(社の人事異動により)
バリュー株式運用部長になられたのです。

当時の
T&Dアセットマネジメントのリリースはこちら


『アクティブ バリュー オープン』は
特に、
2006年から
2008年はじめにかけて、


TOPIX(トピックス)を大幅に上回る
素晴らしい成績を残していましたが、
衣川氏の運用手腕に依るところが
大きかったのです・・。


⇒ ところで、
このような
【ファンドマネージャーの交代】って、

ファンド保有者に、
事前に知らされるのでしょうか?

(いいえ、ほとんどの場合、寝耳に水・・。)

まったく前触れのなかった
別れのように、
突然こういうことを知らされると、

ふと思ってしまいますよね。

「(ファンドマネージャーが代わっても)、
今までと同じような運用、
ちゃんと出来るの?」
って。


『アクティブ バリュー オープン』については、
乙川乙彦さんの
2008年3月からの
【連作ブログ記事】が興味深いです。

その1)
その2)
その3)
その4)


当該ファンドの
素晴らしい成績に惹かれた乙川さんは、

この投資信託を試しに
少額買ってみることにしました。

ところが・・案の定・・結果は?
(詳しくは記事をご参照ください)


以下、
乙川さんの記事からの「引用」です。

8年間継続して好成績を上げてきた
ファンドを買った場合、

その翌年以降にも
継続して好成績が期待できるのか、
そんなことはないのかという問題です。


インデックス運用を説く本には、
10年間の成績トップ10のアクティブファンドが、

次の10年でどうだったかを示していたりします。
多くは好成績を上げられないという結果です。


しかし、これを当然だと考えるのは、
かなり勇気が要ります。

だって、投資のプロが運用し、

バリュー株が結果的に
好成績を残してきたという事実もあるわけですから、


10年間で好成績を上げたファンドには、
何かがあるように思えます。


単なる偶然とは思えないのです。

まさか、次の10年で
ぽしゃってしまうとは考えにくいのです。


んー、なるほど・・。

あなたは上記文章を読まれて、
どう思われますか?


financial_planner.png

そう、上記には、

【アクティブファンドの品質は、
長きに渡って「維持」されるのか?】


という 命題 が横たわっているわけです。


もう一度、
『アクティブ バリュー オープン』の
運用レポート』(3月31日現在)、

「期間別騰落率」のところを
見てみますと、

設定来では、
81.4%と、

ベンチマークであるトピックスの
成績-0.3%と比べて、
<圧倒的に素晴らしい成績> を残しています!


しかしながら、
過去1年間では、

当該ファンド25.8%
ベンチマーク28.3% となっています。

また、
過去3年間では、
少しベンチマークを上回る成績を残していますが、

当該ファンド82.2%
ベンチマーク80.6% です。


よく、
○ アクティブファンドは【人に】投資を行うもの。
○ インデックスファンドは【市場そのものに
  投資を行うもの。

と云われます。

実際、
アクティブファンドに投資したほうが、
胸躍る、ワクワクする、
という面が大きく、

その効用は、
【人的能力】の増幅と相まって、
とても大きくなる可能性を秘めているのです。


what is indices


たとえば、
『アクティブ バリュー オープン』では
衣川氏の 運用手腕 に、
実に多くの人が期待を寄せ、

実際、衣川氏は
その期待に応えていたわけです・・。

それが証拠に
当該ファンドの純資産額は
一時、600億円を超えていました。

それが今では・・・、

純資産額は
30億円強となってしまっています・・ (-_-;)


【月次資金流出入】でいうと、
流入と流出がほぼ変わらず・・、
という状態が
もう2年以上続いています。

投信まとなびの該当グラフはこちら


アクティブファンドは、
「人的能力」に依存するがゆえに、

質(クオリティー)のバラつきが、
時に大きくなってしまう可能性があります。

○ 運用チームの陣容が変わる。
○ ファンドマネージャーが交代する。
○ 運用会社の資本が変わる(合併・買収など)

上記によって、
投資のリズム、基本方針が
【ブレて】しまうリスクが存在するのです。


それに比べると、
インデックスファンドは面白くありません (><)

「市場に」投資を行うインデックスファンドでは、
背中に背負うのはいつも
市場リスク】です。

そして、
期待できるリターンはいつでも、
【市場そのもののリターン】でしか、
ありません。

(つまらない。。)

しかし、
その『品質』でいうと、

いつでも
【市場そのもののリターン】程度は
期待できるわけです・・。


アクティブファンドではまた、
○ 大きな「資金流入」
○ 大きな「資金流出」によって、

投資の基本方針が乱されたりする
可能性もあります。

たとえ、
そのようなことが起こっても、
私たちファンド保有者には、

【事前に・それを予測することが・難しく】また、
【事前に・知らされることも・ない】わけです。

投資信託の品質を保つって、
意外と難しいものなのです・・。

似顔絵




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