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あっ、それが『第二世代』ってこと? バランス型ファンドの進化について


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

時々「外国」のことを考えます。
より正確に云うと、

海の向こうに住んでいる人たちって
どんな生活をしているのだろうと
夢想するのです。

「外国」だからと云って、
なにも特別な出来事があるわけではなく、

(私たちと同じように)
人は朝ご飯を食べて仕事に行き、

また家に帰ってきて、
テレビを観たりしています。

(それがほとんどの人にとっての
日常』なのです・・)


たとえば、
ドイツのミュンヘンに住む
シュミットさんにとって、

いちばん身近にある「投資」って
いったいどんなものでしょうか?

まあ、
ドイツ株、なのでしょうね。

何しろ、情報がたくさんありますし。
身近に感じますし・・。

シュミットさんは
ダイムラー(ベンツ)の株価をチェックしたり、

シーメンスがアフリカで行う
鉄道プロジェクトのことを
見聞きしたりしているのでしょう。


一方、オーストラリアのメルボルンに住む
スミスさんにとって、

いちばん身近にある「投資」って
何なのでしょう?

まあ、
オーストラリアの株、でしょうね。

鉱山業を営むリオ・ティントや、
オーストラリア・ニュージーランド銀行、
カンタス航空のことが気になるわけです。
(何しろ身近、ですから・・)

そして、
日本人にとって、
もっとも身近な「投資」とは・・?


そう、もうお分かりですね。
みんな、同じなのです。


⇒ どの国の人も、
資産運用を行う中で、
自分の国の株式を
過剰に保有してしまうもの・・。


これを
『ホームバイアス現象』と呼びます。


2007年3月に
セゾン投信が運用を開始した、
「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」は、

・日本の株式を特別視せず、
・冷めた目でグローバル投資を行う。

という【新たな選択肢】を、
日本の投資家に提示しました。

(そういう意味で、
画期的なファンドだったと思います)

まさにこれが、
第二世代』の
バランス型ファンドの【特徴】なのです。


今、セゾンバンガードが組み入れる
バンガードのインデックス・ファンドのひとつ、

「エマージング・マーケット・ストック・
インデックス・ファンド」(新興国株式)の
組入れ比率は5.7%です(4月30日現在)

これは
2007年3月末当時、
組入れ比率が3.7%でした・・。

つまり?

つまり、
世界の株式市場に占める
新興国の株式市場の割合が
変化』している、ということ・・。

Change-.jpg


「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」は、
株式、先進国債券とも、
時価総額(マーケットの大きさ)の比率に基づいて
資産配分を決定しています。

(「予想」や「主観」は入っていません。
拍子抜けするくらいシンプルな発想ですね)


元バンガード・インベストメンツ・ジャパン、
現在、セゾン投信の営業部長である廣江哲直さんに
わたしはお話を伺ったことがあります。

「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」は
その商品開発の過程で、
いろいろな案が出たのだそう・・。

「株式50:債券50も作るけど、
債券が多めのパターン、株式が多めのパターンも
作っておいたほうがよいのでは?」

という意見が出る中、
あえて「1本」に絞り込んだのです。


セゾンバンガードが選択した

株式50:債券50の
『基本組み入れ比率』は、
わたしは
商品デザインそのものだ
と思います。

そういえば、
スティーブ・ジョブズ氏の言葉に、
こんなものがありますね。

人は形にして見せてもらうまで、
自分がいったい何が欲しいのかわからないものだ



今ではみな当たり前のように、
株式50:債券50の
セゾンバンガードの
基本組み入れ比率』を眺めていますが、


「日本人のリスク特性には、
この『デザイン』が
いちばんマッチしているよ!」


と宣言し、
きちんと商品として提示したところに、
当該ファンドの革新性をわたしは感じます。

(日本人に合った、
「ミドルリスク・ミドルリターン」の型(かた)を
作ったのです・・)


そして、遅れること1年と10ヵ月。
「世界経済インデックスファンド」が
運用を開始します。

株式50:債券50の
『基本組み入れ比率』は、
セゾンバンガードを踏襲しています。

このバランス型ファンドは、
GDP比という新たな概念を提示します。


そして、
債券、株式ともに「配分割合」を同じにする、
という考えを打ち出します。
(新興国債券が入っているのが特徴です) 

わたしが「世界経済インデックスファンド」を
高く評価するのは、

けいぞくコスト(運用管理費用)の引き下げを
実際に行っている点です。

0.714% → 0.63%(2010年)
0.63% → 0.54% (2012年)


02_ph_costdown.gif


もちろん当時、
eMAXISシリーズの猛進があり、
(SMTインデックスシリーズと併せて、
の実施だったわけですが)

それでも、

【日本の投資信託の歴史の中で、
2度もけいぞくコストを引き下げたというのは
画期的なことだと思います。】


それともうひとつ。

セゾンバンガードは
あえて商品を「1本」に絞り込みましたが、

「世界経済インデックスファンド」は
2013年に
【株式シフト型】【債券シフト型】を
設定しています。

より細かい、消費者の潜在ニーズに
応えるものだと思います。


また、
「世界経済インデックスファンド」は、
「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」と
比べると、

純資産額が少ないのでは・・という
不安の声をいただいたりします。

こちらは
特に心配される必要はないと思います。


なぜなら、
「世界経済インデックスファンド」は、
6つの投資対象からなりますが、

『6つのマザーファンド』に投資を行うことで
運用されているためです。

(そして、この6つの
『マザーファンド』は、
実は、SMTインデックスシリーズの
『マザーファンド』でもあるのです!)



SMTくん、eMAXISくんをお勧めする理由 その3)』
というブログ記事内に、

SMTインデックスシリーズの
マザーファンドの【純資産額の規模】を
記載させていただいています。

(いずれのマザーファンドも
純資産額は潤沢ですね・・)


ただ、一点気になるのは、
「世界経済インデックスファンド」は
2013年に「分配金」を出し始めており、
14年、15年も続けて「分配金」を出しています。

(この点、分配金を出していない
セゾンバンガードと比較すると少しもったいないですね)


冒頭に戻りましょう・・。

ドイツ人のシュミットさんは
ソーセージを食べながら、
オーストラリア人のスミスさんは
オージービーフを食べながら、

日本人のあなたはすき焼きを食べながら、
シンガポール人のリムさんは、
海南鶏飯を食べながら、

ABC_header-global-opportunies.jpg

「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」と
「世界経済インデックスファンド」を
果たしてどんなふうに眺めるのでしょうか?


「日本」と「先進国部分」を合わせて、
【先進国株式、先進国債券】と
捉え直してみると、

両バランス型ファンドとも、

資産配分に普遍性が存在している。
と思いませんか?

つまり、
世界のどこに居ようが関係ないのです。

どこの国の人にとっても、
整合性があり、かつ、
合理的なアセットアロケーションを
両ファンドは実現しています。

バランス型ファンドの
第一世代と第二世代は、
まったくコンセプトが異なるのです・・。

似顔絵




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