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相続税の前に、相続の本質について知っておくべきこと


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

唐突ですが・・、
あなたは『相続』と聞いて、
どんな 言葉 を連想しますか?

○ お金持ち
○ ドロドロ?

○ ラッキー!
○ 今から憂鬱だ・・

○ 棚からぼた餅?
○ 争いだ!

わたしにとって、
『相続』は日常的なモノです。

(たまたま、資産運用の相談業務を
仕事としているため・・)


あっ、でも今日お話しするのは、

○ 相続税法の改正の中身とか、
○「こんな隠れた節税法がありますよ!」とか、

そういう類のモノではありません。

もっとシンプルで、
本質的な部分のお話です。

「What is 相続?」

そもそも
相続の【本質】って、何なの?


それはズバリ、
★ ヒトから、ヒトへ、
【モノ】を引き継ぐ、という行為です。

モノには、

「権利」や「資産」や、
「無形の価値や概念」や、
「負債」や「義務」や、

ありとあらゆるものが含まれます。

つまり、
世代が変われば、
⇒ すなわち【相続】が起こる。ということ。

(シンプルですね?)


○ バトンを【渡す】人もいれば、
○ バトンを【受け取る】ほうの人もいる。

あなたも、わたしも、
遅かれ早かれ、
【受け取る】【渡す】、
両方を経験することになるのです。

(だって、ヒトですから・・)

実は、
たかだか100年くらい前までは、
ほとんどの人は、
【お金】(資産)を引き継ぐことはありませんでした。

せいぜい、
親の仕事(『技術』の部分)や、
その地域の祭事や風習、

また、人としての教え
『倫理』を引き継ぐのみ、でした・・。


なぜなら、
私たちの先人の圧倒的多数は、
貧乏】だったためです・・。

引き継ぐものの『ひとつ』として、
いわゆる 資産 が
クローズアップされ始めたのは、
この70年、80年のことではないでしょうか。


こと日本においては現在、
実に多くの人が、

○ 引き継がせる資産があるよ。
○ 引き継ぐ資産があるよ。
という『状況』になっています。

これはいったい何を意味するの?

★ この60年、70年で
日本という国が
【いかに豊かになったか】という証左ですね。



わたしはこれから20年ほどで、
日本史上まれに見る、
大規模な資産の【引き継ぎ】が
発生すると考えています。

(具体的なイメージのひとつとして、
団塊の世代 ⇒ 団塊ジュニア世代が挙げられます)


たとえば、あなたは、

畳職人だったお父さまの
技術』を引き継ぐのと、

お父さまの
1,000万円の『お金』を引き継ぐのと、

どちらが
よりタイヘンだと思いますか?

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「カンさん、それは
畳職人としての『技術』でしょう。」

なるほど・・。

『技術』って
目に見えないものですからね。

相続人自身が、
その質(クオリティー)の維持、発展のために
尽力する必要があるのでしょう。


それに比べて、
1,000万円のお金は・・?

まあ、
1,000万円のほうは、

相続の手続き自体が終わってしまえば、
あなたの銀行口座にスーッと入金され、

あなたの通帳内の数字が、
1,000万円分、増えるわけです・・。


あっ、でも、
それで終わり、ですか・・?

違いますね。

銀行に入金された1,000万円を
【具体的にどうするのか?】は、
すべて・あなた次第・です。

実は、
1,000万円のお金についても、

相続人自身が、
その質(クオリティー)の維持、発展のために
【努力】する必要はあるわけです。


また、
資産を引き継ぐ立場に立ってみると・・、

あなたは、
○ 200万円の資産を引き継ぐのと、
○ 2億円の資産を引き継ぐのと、

どちらのほうが「嬉しい」と思いますか?

スミマセン、へんな設問で・・。


わたしは、
200万円の資産を引き継ぐほうが、
うれしいと思うのです。

素直に、
喜べると思います・・。

率直に云いまして、
200万円なら、

日常生活の、
お金のやりくりの中で、
「ラッキー!」と、

大いなる『オマケ』のように
思えるのではないでしょうか・・。



それに比して、
2億円の資産を引き継ぐことは、

あなたやわたしの
気持ちのうえで、
重荷』になってしまう可能性があります・・。


今は、
違いを分かりやすくするために、
(あえて)2億円 と云いましたが、

これが・・、
2,000万円なら、どうでしょう?

あなたは素直に「嬉しい」と思えますか?
YES or NO ?

(もちろん YES と思えれば、
それはそれでよいのですが、)


わたしは自分の仕事柄、
時々、
ご資産を引き継いだお客様の【お顔】に、

なにか【特別な感情】が宿るのを
発見することがあります。


??

それは、
なんと云えばいいのか・・

ちょっとした
ストレス』のようなものです。

ストレス?


はい。

それは、
棚からぼた餅的に、

『資産』を引き継いでしまったために起こる
心のざわめき、のようなもの・・。


よくよく考えてみますと、
それは
【自分のお金ではないわけです。】

○ 現金、株、債券、
外貨預金、不動産、

資産のカタチはどうであれ、
目の前に実際ある
その『資産』に、

―もちろん嬉しいですし、
ありがたいとも思っているのですが、―

ちょっとした
「居心地の悪さ」を感じてしまう・・。



あのー、
この気持ちって
決して恥ずべきことではありません。


今、目の前にあるその『資産』は、

かつて、
お父さんや、お母さんや、

お祖父さんや、
お祖母さんが所有していた『モノ』
だったわけです。

そこには、
かつての所有者の、
「肌触り」、「意思ののようなもの」
感じられます・・。


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それを
自分が引き継いだからといって、

【ハイ、自分のものとして、
自分本位に扱いましょう!】


なんて(なかなか)思えません・・。


かといって、

→ 安易に、
リスクを負って投資するのか?

・・・んー、
それもちょっと憚られる?

じゃあ、
→ そのままのカタチで
  置いておいていいのか?

「いや、それもちょっと違う気がするなあ・・」
と悩んでしまい、

(結局)どっちつかずの状態に
なってしまうことが多々あります。

そんな『心のざわめき』が、
相談業務の中で
垣間見えたりします・・。


今、仮に、
Aさん一家に
『相続』が発生したとしましょう・・。

Aさんは
親御さんを失ってしまい、
悲しみに暮れていますが、

それと同時に、
頭の片隅の、
ほんとうに隅のほうで、

「いやあー、
ここだけの話、正直言うと、

お金を引き継ぐのが
8年くらい前に出来ていたらなあ・・」
と思ったりもするのです。


「あのときは、
長女と長男の受験が重なって、

2人分の入学金と授業料で
ウチは火の車だったから・・。」


あっ、もちろん、
これは『心の中の声』ですよ。

たしかに、

上記は「不謹慎!」
「我がまま!」といってしまえば
それまでですが、

わたしは
Aさんのお気持ちもすごーく分かります。

⇒ 日本の社会は
急速な高齢化が進む中、

50代、60代、
なかには70代で、
資産を引き継がれる方もおられます。


ひと昔前に比べて、
なんと云いますか、

【引き継ぎ】が、
後ろのほうにズレてきているのです・・。



(本題に戻りますが、)
相続した『資産』にはどこか、

自分のモノであって、
自分のモノでない雰囲気が漂います。

なので、

自分で【それを】
積極的に【動かす】ことが、

どうしても、
ためらわれてしまうのです・・。


ひとつ、
資産運用アドバイザーの立場から
提案させてください。

仮にあなたが
いくばくかの『モノ』を引き継いだとして、

【その、引き継いだ資産を、
そのままのカタチで、
守らないと、いけない。】


とは、
決して思わないことです・・。


たとえば、
○ 日本の個別株を7銘柄、相続された。

たとえば、
○ 町田市の3LDKのマンションを、相続された。

「やっぱ、このままのカタチで
持っておいたほうがいいのでは?」

(遺してくれた人の意思を尊重して?)

いいえ、
そんなこと全然ありませんよ・・。

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ちょっと 深呼吸 してみましょう。

この『資産』を遺された人、

つまり、被相続人の【お気持ち】とは、
一体どんなものであったのでしょう?


<自分は頑張って、
これだけの資産を遺すことが出来た。

あとはこれらを、
君たちの生活、
人生に生かして欲しいのだ・・。>

そういう【お気持ち】ではなかったでしょうか?


つまり、
資産のカタチ云々より、

それを実際、
生かしてもらえるか、


有効に使ってもらえるかどうかが大事、
ということ・・。

あなたやわたしにとって
重要なことは、

そのような被相続人の、
【意思】を引き継ぐことだと思います。

決して、
資産の【カタチ】を引き継ぐことではありません・・。

似顔絵




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