PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

やっぱり、退屈でルーチンな投資が世界の主流だと思います


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(唐突ですが・・)
果たして、
投資に強い国民、弱い国民って
存在するのでしょうか?

たとえば、
私たちの印象でいうと、

アメリカ人 ⇒ 投資に強い?
日本人   ⇒ 投資に弱い?

えっ、そうなの・・?


アメリカってよく、
資本主義の権化と言われます。

1929年の
「株価暴落」⇒「大恐慌」が起こった震源元ですし、

誰もが株式投資をする
(=リスクをいっぱい取る)人たち、
という印象がありますね。

(でも、皆さん。
【印象】ほど怖いものはありません・・。
事実、無口なイタリア人もたくさん居ますし!)


たとえば、
1970年代のアメリカって
(意外にも)、

個人の金融資産に占める
『投資信託の割合』が、
数%に過ぎなかったのだそう・・。

もちろん、
個別株を保有する人は
それなりに多かったようですが、

それとて、
『一部のリスク愛好家』に限られていたようです。


実は、アメリカ人が
投資信託の世界を知るきっかけとなったのが、
何を隠そう、MMFです。

そう、あのMMF。
マネー・マーケット・ファンド】ですね。


日本にも
「円建てMMF」というものがあります。

満期が短めの国債、社債、
CP(コマーシャルペーパー)などを
組み入れている 元本確保型の投資信託です。

米国でMMFが登場したのは
1970年代に入ってから・・。

(これって金融業界では、
最大の発明品の1つと言われています)

「えっ、それってなぜ?」


⇒ それは、
アメリカ人のお金が、

銀行業界から、
証券業界へ、
シフトする『きっかけ』となったからです。

古~い話で恐縮ですが、

アメリカではMMF誕生当時、
まだ銀行の金利に「上限規制」があり、

(銀行預金と比べて)
高利回りを実現できるMMFは
とっても魅力的だったのです。

(そういえば日本でも、
1980年代に、
中期国債ファンド、公社債投信などの
元本確保型の投資信託が流行りましたね。)


現在、アメリカは
「投資信託・王国」というにふさわしいほど、
投信のマーケット規模が巨大になっています。

⇒ 2011年の時点で、
世界の投資信託の純資産残高は
「23 兆ドル」程度でありますが、

うちアメリカが半分近く、
およそ「11 兆ドル」を占めています。



「カンさん、やっぱりアメリカ人って、
投資が好きなんだ。
リスク選好の人たちなんだ!」

と思われるかもしれません。

でも、そう決めつけるのは
まだ早いですよよ。

ここ、よーく考えてみてください。

アメリカの人たちって
本当に特別投資に詳しくて、
(かつ)リスク選好型の人たちが多いのでしょうか?


たとえば、
この投資信託、あの投資信託、

ちょっと、
このファンドは純資産額の伸びがイマイチ・・
こっちは信託報酬が平均に比べて高いから・・

というように、
さまざまな投資対象を深く鋭く分析して、

『投資信託マニア』みたいになっている人が
けっこういる?


いえいえ、
そんなことは全然ないでしょう・・。


ただ、
【周りの環境】(インフラ)が、
自然と多くの人たちを、
投資に向かわすようになっただけで、

その結果、多くの人が
投資を始めたというだけ・・。

<そう、ヒトは環境の生き物なのです。>


110510_095910.jpg


「じゃあ、カンさん、
アメリカでは、投資を促すような、
どんな【環境】が整っていったの?」

はい、たったの二つです!

○ 確定拠出の年金制度(401kプラン)
○ 個人の確定拠出型年金制度(いわゆるIRA)
 =Individual Retirement Account

「えーっ、なんだ、
けっきょく【制度】なんだ。」

ハイ、その通り・・(^^;)


【制度】を作って、
【税制優遇】というメリットも見せてあげて、
あとは、

毎月、定額で、分散して、
長く・投資を・続けてくださいよ。
という【メッセージ】を送っただけ。


皆さん、驚くことなかれ・・。

アメリカでは、
投資信託の保有者のうち、

企業が提供する
「確定拠出型年金」(401K)を通じて

「はじめて投資信託買ったよ。」という人が、
およそ6割に上るのです。


つまり?

⇒ つまり、実に多くの人が、
「確定拠出型年金制度」を通じて、
投資 と出会っているということ!


これは言葉を換えれば、

シンプルに、
同じ投資信託で、
毎月定額の『つみたて投資』を行っている人が、

この世界中に実にたくさんいて、

その人たちこそ、
投資のマジョリティー(多数派)
となっている、ということなのです。


(まあ、あくまで↑人数ベースで、ですが・・)


defined-contribution-plans-button.png


たとえば、ですよ、
オーストラリアの私的年金制度の
「スーパーアニュエーション」も、

同じ投資信託で、
毎月定額の『つみたて投資』を行うという、
退屈でルーチンな投資のカタチです。

また、ドイツにも
個人向けの確定拠出型年金制度
(リースター年金)があります。


おそらく、
世界中で何億人という人たちが、
確定拠出型の年金制度を通じて、

退屈でシンプルな投資を実践しているのです。
(この事実って、意外と大きい!)


アメリカ人が、
ドイツ人が、
(日本人と違って)

特別投資に詳しいとか、
運用に時間を割いているとか、
そういうことって、全然ないと思います・・。



じゃあ、翻ってニッポンは?

日本でも
確定拠出型年金に加入する人が
500万人を超えています。

もっと利用者に寄り添った
『大胆な改革』を実行すれば、

(自然と)投資信託を保有し、
長期投資にいそしむ人が
増えていくのは間違いないでしょう。

だって、
<ヒトって、環境の生き物ですから。>



【制度のインフラ】さえ、
もっと利用しやすくすれば、

確定拠出型年金の加入者が
2000万人、3000万人になることは、
ぜんぜん夢物語ではありません・・。

そうなれば、
昼食のあと、職場のみんなとお茶を飲みながら、

ふつうに投資信託の話ができる、
そんな世の中にうんと近づいていくことでしょう・・。

◆ 参照記事
NISA口座 + 個人型確定拠出年金 = 投資優遇口座!

似顔絵






関連記事

| 確定拠出年金 | 18:19 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/2263-d2172c54

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT