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運用報告書が新しくなったら、投資信託のトータルコストが見えてきました

  

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

私見ですが、

 

投資信託というツールは、

保険商品と比べて、

5倍くらい

【情報開示】をしてくれていると思います。

 

(特に『数字』の部分の開示が、

徹底しています!

 

 

たとえば、の話ですが、

仮にあなたがプルデンシャル生命の

『ドル建て個人年金保険』を買った場合、

 

ストライプスーツを着た

ライフプランナーに、

 

いったいどれくらいの

【手数料】を払うことになるか、

あなたには分かりますか・・?

NO、ですね。

 


そして、

ライフプランナーに報酬を払ったのち、

 

商品の作り手である

プルデンシャル生命そのものに

どれくらいの利益が生じるか、

あなたには分かりますか・・?

 

もちろん、NOです。

<わたしにも皆目分かりません。>

 

 

一方、

明日のお昼休みに、

みずほ銀行に行って、

 

(決して↑ おススメしているわけではありません。)

 

今、いちばん売れ筋の

メディカル・サイエンス・ファンド

(愛称:医療の未来)

 

行員の人から勧められて、

あなたが買ってしまったとしたら、

 

(買っては ダメですよ。)

 

みずほ銀行さんに、

 

いったいどれくらいの

【手数料】を払うことになるのか、

あなたには分かりますか・・?

 

【YES、分かります!】

 

 

ちなみに、

メディカル・サイエンス・ファンドの

購入時手数料は、3.24%。

 

運用管理費用は、

1.944 です。

 

この、

運用管理費用と呼ばれる

『けいぞくコスト』は、

 

あなたが投資信託を持っている間、

ずっと払い続けるコストです。

 

この『けいぞくコスト』は、

 

販売会社のみずほ銀行、

運用会社のDIAMアセットマネジメント、

受託会社のみずほ信託銀行の

 

「3つの会社」で、

分け合うことになります。

 

 

どうでしょう、

投資信託って、

けっこうきちんとした

情報開示をしていると思いませんか?

 

 

上記のような

投資信託の【コスト体系】は、 

インターネット上で、

誰でも、無料で見ることができます。

(これって素晴らしいことですね)

 

逆の言い方をすると、

保険商品の情報開示の姿勢が、

「いかに遅れているか」という証左でもあります。

(まるで18世紀的!)

 

 

さて、

先ほどお話しした

運営管理費用ですが、

 

―もちろん、これはこれで

重要な『けいぞくコスト』ですが、―

 

投資信託を保有して、

継続的にかかってくるコストは、

 

実はこの

【運用管理費用】(信託報酬)

だけではありません・・。

 

 

実は、他にもいろいろと

「けいぞくコスト」はかかってくるのです。

 

あなたがその投資信託を

持ち続けて、

 

1年間でどれくらいの【けいぞく手数料】を

払っているかを知るためには、

 

【年間のトータルコスト】を

%(パーセント)で知る必要があります。

 

 実は、

【運用管理費用】+【プラスアルファの諸費用】

【年間トータルコスト】なのですね。

 

「カンさん、その

年間トータルコストって、どこに載っているの?」

 


はい

運用報告書
です。

 

「うんよう・ほうこくしょ」とは、

決算ごとに出される、

 

投資信託の

『全行動記録のレポート』のことです。

 

 

実は、私たちにとって

嬉しいニュースがありまして、

 

投信法が改正され、

去年の12月から、

運用報告書が、ふたつに分けられたのです。

 

【交付運用報告書】と

【運用報告書(全体版)】です。

 

 ふつうの人は、

【交付運用報告書】を見るだけで十分だと思います。

(でも、必ず見てくださいよ!)

 

 

私たちが知っておかないといけない

【年間トータルコスト】も、

【交付運用報告書】にちゃんと載っており、

 

なんと

『パーセント(%)』で

確認できるようになりました!

 

(ちなみに「交付運用報告書」は

そのファンドを作っている

運用会社さんのホームページで確認できます)


disclosure_sub_icon1.jpg

 

 

【具体例】を挙げてみましょう。

 

【フィデリティ・欧州中小型株・オープン】

Aコース(為替ヘッジ付き)/Bコース(為替ヘッジなし)の

【交付運用報告書】はコチラ

(注:PDFファイルです)

 

上記2ページを見ていただくと、

『1万口当たりの費用明細』と載っていますね。

 

 

ここでは、

「Aコース(為替ヘッジ付き)」のほうを

例に挙げましょう。

 

たとえば、

a)信託報酬  149円  0.748

 

というふうに、

 

ちゃんと

【金額ベース】と【比率・パーセント】の、

両方が載っています!

(これは分かりやすい。)

 

 

「えっ、でも、カンさん。

信託報酬(運用管理費用)0.748%って、

安くないですか?

 

これって、アクティブファンドでしょ。」

 

 

「あっ、失礼・・。

ココ、皆さん、注意してください。

 

当該ファンドは、

6ヶ月に1回、決算を行っているファンドです。

 

ほら、ちゃんと、

 

―第38

2014122日~201561 項目の概要―

って書いてあります。

 

 

すなわち、

この0.748%って、

「6ヶ月間の数字」なのです。

 

なので、年率で

【信託報酬(運用管理費用)】をイメージするためには、

 

 0.748 × 2 = 1.496

 としてあげないといけません!

 

 

(※ 実際は、

決算日の

【1万口当たりの値段】(基準価格)で

 

信託報酬(運用管理費用)を

出しているわけではなく、

 

期中(この場合は6か月間)の、

【平均の】基準価額に基づいて出しているのですよ)

 

 

もうひとつ、

注目して欲しいのは、

 

信託報酬(運用管理費用)の

【取り分】です!

 

えっ?

 

 信託報酬(運用管理費用)の、

 

運用会社と

販売会社と、

受託会社(信託銀行)の

 

【3社の取り分】まで、

ちゃんと開示してくれています!

(投信会社) 71 0.356

 

(販売会社) 68 0.343

 

(受託会社) 10 0.049

 

 

先ほどと同じように、

左側の数字が【金額ベース】、

右が【比率・パーセント】を示しています。

 

こうやって見てみると、

販売会社って、

けっこう【取り分】が多いですね。

 

(※ 投信会社とは運用会社のことです)

 

 

さあ、

これだけでは終わりませんよ。

 

さらにこちらをご覧ください。

 

b)売買委託手数料 25  0.127

 

(株式)      (21)(0.103

(投資信託受益証券)(4)(0.020

(投資証券)    (1)(0.004

 

 

ん? これはいったい何でしょう?

 

 

そうです、

投資信託が株式などを売り買いするとき、

売買委託手数料を支払っていますが、

 

あれって全部、

私たちファンド保有者が負担しているのですよ!

 

これも、

左側の数字が【金額ベース】、

右が【比率・パーセント】です。

(すごく細かい情報開示ですね)

 

 

さらにさらに・・、

 

c)有価証券取引税 58  0.289

 

d)その他費用   11  0.054

  

これらも、

【けいぞくコスト】の一部として
かかっています。

 

 

当該ファンドは、

ヨーロッパの株式を組み入れているので、

 

『有価証券取引税』という

税金がかかる国もあるのです。

 

 

d)のその他費用 には、

 

有価証券の保管や、

資金の移転などのための「保管費用」

  

監査法人に支払う「監査費用」、

法定書類の作成、提出等にかかる費用、

 

法律顧問、税務顧問に対する

報酬などが含まれています。

 

(けっこういろいろ

コストがかかるのです!

 

 

とにもかくにも、

交付運用報告書】の2ページで確認すべきは、

Aコース(為替ヘッジ付き)

 
合計 243  1.217

のところです。

 

 

そう、

 

この合計こそが

【トータルコスト】という意味。

243円 1.217% ですね。

1.217% × 2.434%

ですから、

 

なんと、

当該ファンドAコース(為替ヘッジ付き)は、

 

年間で、2.434%の

【トータルコスト】を負担しているイメージなのです

 

「えっ、だれが負担するの?」

 

もちろん、

ファンド保有者であるあなたですよ。

これからは、
もし興味があるファンドが出てきたら、

運用管理費用だけでなく、
【年間の経費率 ⇒ トータルコスト】も
必ずチェックするようにしましょう。

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