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現在とは、昔の人が将来を想って行動してくれた「結果」です

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

旅に出ることの効用は、

自分を客観化できることだと思います。

 

昔の自分の意外な一面が、

旅の途中で垣間見られて、

ひとり苦笑いしたこともあります。

 

今でも「旅に出たいなあ」と

ときどき思ってしまうのは、

 

心の中で

自分という存在を揺さぶりたいという、

ほのかな願望があるからなのでしょう。

 

 

昔、

東南アジアを放浪していたとき、

滞在していたクアラルンプールのドミトリーで

誰かがラジオを聴いていて、

 

それはおそらく、

マレーシアのお昼の歌謡番組みたいな

プログラムだったと思うのですが、

 

その番組内で突然、

 

坂本九さんの

『上を向いて歩こう』が

聞こえてきたことがあります。

 

そのとき、

とても不思議な心持ちがしました。

 

自分を知る人は誰ひとりいない外国の町で、

はじめて会った遠い親戚の歌声みたいに、

その『上を向いて歩こう』は聞こえたのです。

 

 

あるいは、

フィリピンのダバオで、

なぜか現地の人と一緒に

カラオケに行くことになり、

 

そこのカラオケには

日本の楽曲も登録されていて、

わたしは
オフコースの「さよなら」を

歌いました。

 

冬の寒い日の別れの歌詞と、

熱帯の蒸せるようなダバオの夜が

なんともいえない
コントラストを為していました。

 

 

あるいはこんなこともありました。

インドのコルカタ(カルカッタ)の

ドミトリーに、

 

日本の旅行者が残していったであろう

雑誌(週刊朝日)が置いてあって、

わたしはそれを手に取って読み始めました。

 

久しぶりに見る日本語は、

これまでと同じように

漢字やかなが

独特のリズムで並んでいましたが、

 

それらはひとつずつ、

新鮮で新たな意味を持って、

わたしの中に染み込んでくるようでした。

 

 

週刊朝日の中には

司馬遼太郎氏の「街道をゆく」

連載されており、

 

ちょうどわたしが読んだのは、

のちに「オランダ紀行」司馬遼太郎

(朝日文庫)となる部分でした。

 

(たしかライデン大学についての

記述だったと思います・・)

 

ご承知の通り、

オランダ人は紀元前から

『干拓』によって国土を広げてきましたが、

 

上記「オランダ紀行」の中では、

大規模な【堤防】(締切堤防)を

描写している場面があります。

 

 

―この国のひとびとは、

堤防をつくって内側の土地を干拓し、


干拓地に運河を掘って地面を乾かし、

さらに運河の水を

排水するポンプの動力として

風車を利用してきた。―

 

と記されています。

 

(オランダ 風車の意味が分かりますね。)

 

 

すなわち、オランダ人にとって

「堤防をつくる」とは、

明日のため、未来のために、

 

農作物を育てる「土地」を
作ることに他ならなかったわけです。

 

これって、

子孫(未来)に対する

直接的な「投資」ですね。

 

 

司馬氏が訪れた

「締切堤防」には立派なレリーフがあり、

 

そこには、

【将来を樹てないと、民族はなくなる】

という言葉が刻まれていました。

 

 

あなたが世界のどこに住んでいようと、

 

現在とは、

昔の人が、

将来を想って行動してくれた

「結果」ではないかと思います。

 

私たちはみな、

その累積のうえに生きています。

 

 

そして、あらゆる現在は、

やがて過去になります。

 

将来、「ああ、過去に□□が、

○○をしてくれていたから、今があるんだよね」

というセリフが聞けるような行動を、

 

ひとつでも、
岩の欠片程度でも出来れば、

それで十分意味があるのではないかと思います。

 

 

世界経済の今後の先行きについて、


もう成長はあまりない、

混迷が続く・・、


そもそも本格的なイノベーションは

もう起こらないのではないか・・

 

と危惧する人がいますが、

 

一所懸命走ってくれた前の走者を想い、

その人たちにならって、

自分たちも懸命に走ろうという精神は、

 

ヒトという生き物から

簡単に消え去ることはないとわたしは思います。

似顔絵

 

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