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(マイナス金利雑感。)いずれ安全資産はコストを払って利用しなければならなくなる?

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

日銀が『マイナス金利の導入』を決定した後、

私たち消費者の

【安全資産】の運用に影響が出始めています・・。

 

まず、運用会社11社で実質、

円建てMMF

新規購入の受付が停止されています。

 

MMF、全社で購入できず 野村アセットなどマイナス金利で

 

一方、MRFについては

新規買付けの停止措置は

(まだ)取られていない模様・・。

 

こちらも日経新聞ですが、

 

投資信託協会そして大手運用会社が、

マイナス金利政策からMRFを適用外とするよう、

日銀に要望したと伝えています。

 

一部の口座で適用外を要望 投信協など

 

MRFほとんどの証券会社で、

『証券会社版・普通預金』として使われています。

 

すなわち、

有価証券を売ったお金を待機させたり、

有価証券を買い付ける際のお金として

利用されているわけです。

 

仮に、

MRFの年換算利回りがマイナスになってしまうと、

(その可能性はけっこう高いですが、)

 

証券会社としては、

口座に待機させる資金の

システムを変更する必要があり、

大きな問題となり得ます。

 

(あるいは、MRFのままにしておいて、

マイナス分は証券会社が補てんする?)

 

あるいは、

証券口座の待機資金がMRFでなくなり、

金利が付かない、

ただの「預り金」扱いになる可能性もあります。

 

 image.jpg



今のところ、

安全資産を保有する候補としては、

 

個人向け国債10年物(変動金利)や、

国内債券インデックスファンド、

普通預金などが挙げられます。

 

ただ、黒田日銀総裁は、

物価目標達成のために何でもやる

という姿勢を見せていますから、

 

―これって、

実は恐ろしいことなのですが、―

 

マイナス金利の幅を

さらに拡大させる(更なる金融緩和)

可能性があります。

 

そうすると、

いったいどんなことが起こるのでしょうか?

 

 

現時点でも、

日本国債の利回りは

このような状況」になっていますが、

 

10年物の国債の利回り(=長期金利)が

マイナスになることも、

奇想天外な話ではなくなってきます。

 

 

これは今すぐ、

という話ではありませんが、

 

仮に、

マイナス金利が常態化し、

そのマイナス幅も

今より大きくなったとしたらどうでしょう?

 official_charts_company_logo_detail.gif

 

個人向け国債も、

新規受け付けを取りやめる可能性があります。

 

国内債券インデックスファンドも、

新規の購入が出来なくなる恐れがあります。

 

そうなると、唯一、

【預金】が安全資産の待機先となりますが、

 

その【預金】も、

直接間接に消費者に

コスト負担を強いるようになるでしょう。

 

(※ これこそ、実質的な

マイナス金利のスタートです・・)

 

 

たとえば、

あくまで『一例』ですが、

 

100万円以下の預金しか持たない人には、

【口座管理手数料】を課す、

ということも十分考えられます。

 

まったくの私見ですが、

 

わたしは日銀の

『マイナス金利の導入』をきっかけとして、

 

★ 銀行は、

預金者の『セグメント化』に

乗り出すのではないかと考えています。

 

すなわち、


【すべての預金者に、

一律同じサービスを行う、

ということがなくなる】ということ・・。

 

(これは海外の銀行では

ふつうに行われていることです・・)

 

 

日経ビジネスの

こちらの記事によりますと、

 

実際、スイスの銀行

Alternative Bank Schweizでは、

 

今年から小口の個人向け口座で、

マイナス0.125%の金利


10万フラン以上の現金はマイナス0.75%)を

導入する旨を発表しているのだそう・・。

 

(スイスでは現在、長期金利が

マイナス0.2%台になっています。こちら

  

このような【日常世界】とは、
いったい
何を意味するのか?


ズバリ、

安全が、タダではなくなる。

ということです。

 

大事なことなので、

もう一度言います。

 

安全が、タダではなくなる。

ということ・・。 

(※ 安全資産+リスク資産からなる
私たちの『ポートフォリオ』も、
期待リターンが下がることは否めません・・)

 

まとまったお金を置いておく、


あるいは決済を行うために

銀行にお金を置いておくこと自体に、

【コスト】がかかってくる。

安全資産の置き場所は限られ、
その期待リターンは
若干マイナスになる可能性がある。

 
そんな新たな日常が(意外とすぐに)

出現するかもしれません・・。


【追記】

ウォールストリートジャーナルでは、
こんな記事も。
(マイナス金利なのに、住宅ローン金利を引き上げ?)


【追記 16.03.17】

MRFマイナス金利適用外、信託銀の苦悩は続く(ロイター)

  似顔絵

 

 

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