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個人型DC(確定拠出年金)が日本語になる日・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

米国のファイナンシャルプランナーの
【相談事例】を見てみると、

必ずと云っていいほど、
IRA(個人リタイアメント口座)や
401(k)(確定拠出年金)が出てきます。

資産運用を行うなら
とにもかくにも、

上記のような税制優遇口座を
まずは利用しましょう!」という
暗黙の了解が出来ているのですね。


日本でも(少しずつですが)、
税制優遇口座としての
DC(確定拠出年金)の存在感が増しています。

特に【個人型DC】は
2017年度中には
制度改正の実現が見込まれ、

その【対象】が、
公務員、年金の第3号被保険者
(専業主婦など)にも拡充される予定です。

(これって大きいですよね)


個人型DCの最大の特徴は、
【所得控除】というメリットです。

あなたがある【制度】を利用して、
(その中で金融商品をピックアップして)
投資という『行い』を実践したとします。

~その行為の中で、
どのくらいのリターンが見込めるのか?~
という視点に立てば、

【所得控除】を受けられることそのものが、
立派な『プラスのリターン』であることが
分かりますね。



(ところで、)
今、欧州、日本で
【マイナス金利】が導入されています。

(そういえば、つい最近、
東欧のハンガリーでも
マイナス金利が導入されたのだとか【該当記事】)

これっていったい、
何を意味するのでしょうか?

欧州や日本といった国々で
それだけ『投資の機会』が減っている証左です。


私たちは今後、

安全資産と合わせた
資産全体の期待リターンを、
下方修正する必要があるかもしれません。


(※ 今後の動向として、
米国が順調に長期金利を「正常モード」に
戻すことができるか、

また、新興国全般で、
適度な金利水準を維持できるかどうかが重要。)


(仮に)運用そのもので
期待リターンが低下するとすれば、

【所得控除】が受けられる
個人型DCの重要性は増します。


私たちは普段、
どうしても運用の収益率のことに
目が行きがちですが、

(よーく考えてみますと・・)

収入を上げることや、
支払う税金を節約することも、
立派な【投資】ですよね。


(※ 収入を上げることに比べると、
また、運用の収益率を上げることに比べると、

所得控除による節税には即効性があり、
かつ確実性が高いです。)


もちろん、
個人型DCで
【改善してほしい点】もあります。

〇 ペナルティー料を払ってもいいから、
途中で資金を引き出せる『道』は
作っておいて欲しい。

これはわたしが常日頃思っていることで、
自分のお金なのに、
万一のとき、引き出せないというのは
【流動性の著しい欠如】だと思います。


〇 個人型DCの
商品ラインナップ】を増やして欲しい。

各運営管理機関の商品ライナップが
いかにも寂しいです・・。

まあ、金融機関の気持ちも
分からないではありません。

個人型DCに加入する人が
あまりに少ないため、

商品ラインナップという『インフラ部分』に
なかなか力を入れられない、
という事情もあるのでしょう。


この点、実は、

口座維持手数料がかかる
ということも同じで、

個人型DCに加入する人が
どんどん増えていけば、

もっと競争原理が働いて、
各種手数料は下がってくるはずです。



02_ph_costdown.gif


あくまで私見ですが、
上記のような点が改善されれば、

★ 日本における税制優遇口座の【主役】は
(NISAではなく)
個人型DC、企業型DCになるでしょう。

(政治的に見ても、
金融庁に比べ厚労省の影響力のほうが
大きいのでは・・)


【閑話休題・・】

(まあ、あまり難しく考えず)
私たち運用者は、

『通常のつみたて』と、
『DCという名のつみたて』を、
うまくバランス付けて利用すればよいのです。

その際は、
こちらの記事でもお話ししたように、

通常つみたてと、
DCで『ひとつのポートフォリオ』を
作るのではなく、

それぞれの窓口で、
同じポートフォリオ』を作ったほうが、
(結果として)管理がしやすいと考えます。


仮にあなたが
もっとシンプルな
『資産管理』を目指すなら、

〇 通常つみたて ⇒ バランスファンド
〇 個人型DC  ⇒ バランスファンド

という【カタチ】でもぜんぜん構いません。

その際は、
(両方で)『同じバランスファンド』を
持つのがベストですが、

先述した通り、
DC制度では
『商品ラインナップ』が乏しいのが現状です・・。

したがって、
現実的な対応策として、

〇 通常つみたて ⇒ 『Aバランスファンド』
〇 個人型DC  ⇒  『Bバランスファンド』


という【カタチ】も
(もちろん)アリだと思います。

balanced-mutual-fund.jpg


ちょっと
具体例』を挙げてみましょう。

たとえば、

1.「通常つみたて」
毎月3.3万円 【カブドットコム証券】にて。

2.「個人型DC」
⇒  毎月2.2万円 【SBI証券】にて。


1.では、
eMAXIS バランス(8資産均等型)」
をつみたて。

2.では、
個人型DCラインナップの中から、

「SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)」
をつみたて、とします。

「SBI資産設計オープン(資産成長型)」は、
基本組み入れ比率が、

〇 国内株式   20%
〇 先進国株式  20%
〇 国内債券   20%
〇 先進国債券  20%
〇 国内REIT  10%
〇 先進国REIT 10%

となっています。


今の場合、
「通常つみたて」+「個人型DC」で、
トータルの運用資産と捉えていますから、


毎月のつみたてのうち、
「通常つみたて」が 60%、
「個人型DC」が 40% となります。

つまり、
ふたつのバランスファンドを
合わせた、

【5.5万円分の、
つみたての内訳】はおよそ、




というようなイメージになります。

※ eMAXIS バランス(8資産均等型)は、
8資産それぞれが12.5%の組み入れです。

また『平均・運用管理費用』は
年0.61776%(税込)になります。

( eMAXIS バランス 年0.54%(6割)
SBI資産設計オープン 年0.7344%(4割)
のため・・。)

このように運用管理を行えば、
リ・バランスも不要ですし、
何に何%投資しているというのが明確ですね。


「通常つみたて」+「個人型DC」でも、
煩雑でない、
シンプルな資産管理は可能なのです・・。


ちょっと希望的な観測ですが、
おそらく今から5年くらい経てば、

朝の情報番組内で、
個人型DC(確定拠出年金)の話題が
上るようになるのでは・・。

(そうすれば、
個人型DCっていう言葉も、
ふつうの日本語になりますね・・)

◆ 参照記事
日経電子版『マネー研究所』
個人型DC、結構多い「古くて残念な品ぞろえ」】

似顔絵




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