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新興国株式ってホントに必要なの?(YESです)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ポートフォリオ(資産配分)に関する
ご相談の中で、
しばしば聞かれるのは、

「カンさん、
先進国株式と新興国株式の比率は
どう捉えたら良いのですか?」


というものです。

これって難しいですね。
(一筋縄ではいきません・・)


たとえば、
この2、3年のように
新興国経済が振るわないと、

新興国の割合って少しでいいよね
と思われがち・・。

〇 新興国経済が振るわない
   ↓
〇 新興国の割合を低くしておく

えー、
果たしてこれでよいのでしょうか?


⇒ 上記のように、
経済の【現状】を追認する形で
資産配分を決定(変更)するやり方は

典型的な【後追い現象】となってしまい

あなたのポートフォリオの
期待リターンを引き下げることにつながります。

(あっ、なので、

〇 新興国経済が絶好調
   ↓
〇 新興国の割合を大きくしよう!

も同じように
『よろしくない』のですよ・・)


【資産配分】(ポートフォリオ)とは、
少なくても向こう5年、10年を見据えた
あなたのお金の振り分け方の
基本方針】であるはず。

(とにかくどっしり構える必要があります)


ところで、
あなたは
長い時間スパンで見て、

【経済の主役】が
ほんとうに、
先進国から新興国に
バトンタッチされると思いますか?


YES? NO?


具体的に言うと、
たとえば、
フォーブス誌が発表する
『世界の株式会社上位2000社』のうち、

新興国群の企業が半分を占める時代が、
本当にやってくると思いますか?


(ちなみに『フォーブスグローバル2000』の
2015年版はこちらです)

まさか、ね。

でも、いつか来るのかな・・。


はい、↑ 上記の心持ちのことを、
世の中では【変化】と呼んでいます。


資産配分の決定が難しいのは、
本質的な【変化】が
どのくらいの時間をかけてやってくるかが
分からない点でしょう・・。

そう、
ここからは、
あなたの【年齢】と
【バトンタッチまでの時間】の関係論ですよ。

もし、あなたが今年67歳で、
かつ、

【経済の主役】が
先進国から新興国にバトンタッチされるのに
相応の時間がかかる(30年、40年?)
と思われるなら、

新興国の比率は少なめで
よいと思います。


逆にあなたがまだ30歳で、

【経済の主役】が
先進国から新興国にバトンタッチされるのは
自明の理と考えるなら、

新興国の比率は、
先進国と同程度でもよいのではないでしょうか。
(※ 注 あくまでひとつの考え方です・・)

たしかに
『経済の規模』では、
先進国の存在感がまだまだ圧倒的です。

しかし、
世界経済の『成長』に占める、
新興国の比率は年々大きくなっています。


emerging-markets.jpg


ところで、
先ほど、

【資産配分】(ポートフォリオ)とは、
向こう5年、10年を見据えた
あなたのお金の振り分け方の【基本方針】、
と言いましたが、

若い人にとってのポートフォリオとは、
まずは
【毎月のつみたての配分割合】のこと・・。

新興国株式は、
もっともアップダウンの振れ幅が
大きい資産ですから、
もっとも【つみたて投資】に向いていると云えます。


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ちょっと想像してみてください。

たとえば、
新興国の中から
世界的な下着メーカーが現れたり、

新興国の中から
有名な投資信託運用会社が現れたり、

バーチャルリアリティーの会社や、
ロボットの会社や、
スマホの画期的なアプリ開発会社や、

新しいスポーツや、
最先端のファッションや、
世界的にヒットする映画や本やマンガが、

新興国の中から
数多出現する現実が来ると、
あなたは思えますか?


(わたしは断然YESです。)


「カンさん、
なんでそんなに楽観しているんですか?」

ハイ、
【時間】が
【変化】を醸成してくれるからです


(いつの時代もそうでしたね・・)


『オンリー・イエスタデイ―1920年代・アメリカ』
(ちくま文庫)という本があります。



この本の中には、
有名な一節があります。

時の流れはしばしば同じ道筋を取るが、
それはいつも新しい方向に進んでいく。


経済発展の【段階論】で言いますと、

19世紀に新興の工業国であったドイツが
先進国になったり、

貧しかった韓国、台湾などが
貿易立国で
中進国の仲間入りを果たした、
というプロセスと、

これから先、
新興国の国々が
より豊かになっていくプロセスは、

同じ【道すじ】を取りますが、
明らかに【異なる点】があります。

それは何かというと、
<情報・ノウハウの蓄積の量> であります。


私たちはどうして、

★ これまでの30年の変化より、
これからの30年の変化のほうが
大きいだろうと感じるのでしょうか?

それは【情報技術】が、
加速度的に積み上がっており、

かつ、その情報技術が
瞬時に世界を駆け巡る世の中になっていると
自覚しているためです。

一例ですが、
資産運用の分野でいいますと、
たとえば『ロボアドバイザー』は

中国でもインドでも
ふつうに登場してしまうことでしょう。

なぜなら、
このような最先端の技術も
容易に(世界に)拡散するためです。

上記のようなメリットは、
昔の新興国(発展途上国)は
享受できませんでした・・。


また、
大きな変化のうねり』を感じるときに
重要なのは、

今(現在)を過大評価しない、
ということです。

今は2016年で、
私たちはこの現在を、
時代の最先端と認識していますが、

これは半分当たっていて
半分はウソです。

なぜなら、
時間は冷酷に過ぎ、

2016年もほどなく、
ひとつの『過去』になってしまうからです。


time-management.jpg

どうか、
投資家として見聞きする日常の澱と、

太く長い帯のような
長大な時間の流れを、
見比べてみてください。

(いつの時代も)
時間が変化を醸成してきました。
と申しましたが、

その時間の積み重なりは、
増えることはあれ、減ることはないのです。


(変化のスピードが上がり、
その効用が放射状に伸びるのも頷けますね。)

そして、
これら【変化】の化学反応の中で、
【成長】は起こるものなのです・・。

時の流れはしばしば同じ道筋を取るが、
それはいつも新しい方向に進んでいく。


◆ 参照記事【マネックスラウンジ】
ETFで新興国株式を網羅する」 ETF解体新書
(MSCIエマージングマーケッツ指数について書いています)

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