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長期保有しながら、定期的にトレードする?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

インデックスファンドを用いた
世界分散投資は、

どこかしら、
動物観察映画』みたいなところがあります。

基本的にルーチンで、
(別にやることもなく)
特別なことは何も起こりません・・。

誰かが面白いことを、
傍から言ってくれるわけでもないのです。

(自分は)ただ『傍観者』として
そこに座り続けているだけ・・。


一方、ヒトの本能は、
何かを選んで、すぐさま行動する。』
というものです。

これはもう、
否定のしようがありません。

この【本能】はけっこう強力で、
たとえば投資の現場でも、

「何かを選ぶ。」
「売る。買う。」

ということに、
言いようのない【魅力】を感じる人が
多々います。

具体的にひとつの金融商品を選び、
それが高くなったら、
売って利益を確定する。

フム。なんと普遍的で、
魅力的なことばなのでしょう・・。


わたしなど、仕事柄、

「えーとですね、
機に転じて
【安く買って、高く売る】なんて
結局、なかなか出来ないのですよ・・」

と言っている人間ですが、

実は、
『動物観察映画』みたいに
長期保有しながら、

定期的に『トレードする』
方法があります。

??

それは、
資産運用を『ポートフォリオ』で捉え、
マーケットを『定点観測』し、

その定点において、
「高いモノを売って、安いモノを買うこと。」

そう、世の中では、
ポートフォリオの
リ・バランス】と呼ばれる行為です。


リ・バランスは、
動物観察映画みたいな
退屈なポートフォリオ管理において、

ごくたまに実施する、
ヒトの【本能行為】といえます・・。


わたしは一投資家として、
「バランスファンドでもいいかな・・」と
思うことが多々ありますが、

いまだに自分の組み合わせで
ポートフォリオを管理しているのは、

この、退屈な投資人生で、
【高いモノを売って、安いモノを買える】

トレード的な「原始行動」に
魅力を感じているからなのでしょう。


逆に、
『高いモノを売って、安いモノを買う』
= トレードすることを
億劫に感じる人は、

単に、
「はいはい、
各ファンドの割合を元に戻すんでしょ。」


と、自分に言い聞かせればよいのです。
(単なる修正作業!)


あなたは
『リ・バランス』という行為を通じて、

定期的に
【安いものを買って、高いものを売る】
伝統的トレード作業を繰り返します。

年に2回、20年資産を管理すれば、
計40回になります。

(まさに長期保有しながら、
定期的にトレードするのです・・)


pie-chart.png


(しかしながら、)
相談業務を行っていますと、

毎月のつみたて金額の中で、
この『リ・バランス』をしようとする人が
けっこう多いのですね。


あっ、上記の意味
伝わっていますか?

毎月のつみたての
配分割合』を変えることで、
【リ・バランス】をしようとすることですよ。


つまり・・・、
「選んで、」
「売って。買う。」という、
【トレード】はしない・・。

たとえば、
運用資産が300万円の状態で、

つみたて投資(毎月5万円)を行っていて、
「よし!【リ・バランス】しよう。」

フムフム、
日本株式がほんらい20%なのに、
今、10%になってしまっているよ。

(※ ご注意。↑ ご資産ベースで、です)


だったら、
毎月のつみたて金額の
『配分割合』を変えることで
このズレを調整しよう!

と思う気持ちも
分からないではありません。

もちろん、上記は
やってやれないことはありませんね。

⇒ 毎月5万円のつみたてを、
しばらくの間、
日本株だけにすることって可能ですから・・。


でも、ですよ、
その間、【他のファンドのつみたては
いっさい出来ません。】

だいたい、
毎月の『つみたての内訳』を変えても、
すぐには、
もとの【資産の割合】には戻りませんし・・。

そこには、
【タイムラグ】が発生してしまうのです。


『リ・バランス』に関しては、

⇒ 毎月のつみたての
 「配分割合」を変える必要はなく、

⇒ 積み上がった資産ベースで見て、
【リ・バランス】を、

毎月のつみたてとは別に、
『一気に、一度に』実施する・・。


そう、
「選んで、」
「売って。買う。」
あの【トレード】を行う必要があるのです。


163861447.jpg


ちょっと想像してみてください。

仮に、あなたの運用資産が
今、2000万円相当で

毎月5万円の
「つみたて投資」を行っているとしましょう。

ほんらい20%の資産割合である
「日本株式」が、
今、10%の資産割合になっています。

(その代わり、
日本債券が5%増えた状態、
また、先進国債券も5%増えた状態・・)

・・要は、200万円分、
日本株式の割合が足りないわけです。・・



(ここで【リ・バランス】!)

もし、(税金を払うのがイヤで)
「日本株式」のみを買い増ししようとすると、
200万円分を【追加投資】する必要があります。

これって、
ポートフォリオ以外の安全資産から、
「200万円を出す」ということ。

けっこう大きなお金ですね。

(ポートフォリオ以外の資産の状況が
大きく変わってしまいます・・)


もちろん、
毎月5万円の「つみたて投資」を
全部「日本株」にしても、

(リ・バランス達成までに)
すごーく長い時間がかかってしまいます。


あなたの運用資産が
ある程度大きくなれば、

割合が増えた【ファンド】を売り、
割合が減った【ファンド】を買い増す、
という形の【リ・バランス】を、

大物投資家のように、
一度に、一気に行うべきなのです。



また、
運用資産が(まだ)そんなに大きくなく、

割合が減ったファンドのみを、
【買い増しする】際も、
一度に、一気に行うのが 得策 です。

なぜなら、
リスクを取るのが
【リ・バランス】、ではないからです。

リスクを
ほんらいの状態に戻してあげるのが
『リ・バランス』なのですから・・。


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