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もっと注目されてよい『フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)』


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

突然ですが、
あなたは『クルマ』の運転、好きですか?

是非とも自分で運転したい人もいれば、

「えっ? クルマ?
わたしはクルマの運転って苦手。

できれば『目的地』まで
すーっと勝手に運んでいってほしいなあ・・」

という人もいるかもしれませんね。


そもそも【クルマ】って、

1.自分であれこれ確かめながら
  自身で運転したい。

というニーズもあれば、

2.自分で運転するのではなく、
  目的地まで運んでくれればよい。

という需要もあるはず・・。

これって、
投資信託】も同じではないでしょうか?


仮にあなたが、

「自分で資産配分変えたり、
リ・バランスしたり、それって面倒だわ。」
と感じていて、

「自動的に資産の割合を整え、
リスク・リターンの大きさを
制御してくれる投信があればなあ・・」

と願っているなら、

それは、
あなたには、
【バランスファンド】のほうが
向いているということでしょう。



しかし、
ふつうの【バランスファンド】には
問題点がなくはありません。

年齢を重ねるにつれ、
背中に背負うリスクを下げたいと
思っていても、

【バランスファンド】自身は
その資産配分を、
あなたの年齢に合わせて
変えてはくれないのです・・。



balanced-mutual-fund_20160706123017a05.jpg


(※ ココでちょっと
脱線」すみません・・。

上記は、
投資に回す「金額ベース」を
変えることはないよ、
という前提のお話です。

投資に回す資金量が
変わらないとすれば、

ふつうの【バランスファンド】では、

「年齢を重ねるにつれ、
背中に背負うリスクを下げたい」
という希望は叶いません。

しかし、やり方次第では、
ふつうの【バランスファンド】でも、
リスク量を下げていくことは可能です。

参照記事
世界経済インデックス・ファンドを用いて55歳時からポートフォリオの保守化は図れるのか?】)


さあ、元に戻りましょう。

投資に回す資金量を一定にする、
という前提で、

【バランスファンド】に
投資を続けながら、

年齢を重ねるにつれ、
背中に背負うリスクを下げたいと
いう【ニーズ】を叶えてくれるのが、

★【ターゲット・イヤー型】の
 『バランスファンド』です。

上記はシンプルに、
『ターゲット・イヤー・ファンド』と
呼ばれたりします。



『ターゲット・イヤー・ファンド』
(バランスファンドの一種)とは、

文字通り、
ターゲットとなる年(イヤー)を決め、
その年【目標年】に向けて、

最初は積極的な運用を行い、
少しずつ、かつ規則的に、

株式の割合を下げていき、
(= 債券の割合を引き上げていく)
投資信託のことです。


【目標とする年】(ターゲットイヤー)
に到達したら、完全な安定運用
―100%国内債券等の運用―
にシフトします・・。


わたしがこれまで見てきた限り、
アクティブ型の、
「ターゲット・イヤー・ファンド」は
散見するのですが、

インデックス型の、
しかもコストがリーゾナブルな
「ターゲット・イヤー・ファンド」って
なかなかありませんでした。

でも、ようやく見つけましたよ。

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)』


このシリーズ、
2030、2040、2050があるのですが、

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050
を例に挙げますと、

(まあ、2050!で
なんとなくお分かりだと思いますが(笑)、

2050年が
【目標年】(ターゲット・イヤー)なのです。
当該ファンドの【運用レポート】はコチラです。


その【特徴】
いくつか挙げてみましょう。

1.全自動運転です。

バランスファンドなので、
『資産の分散』『国・地域の分散』を
してくれるのはもちろんですが、

⇒ あなたが『年齢』を
重ねるにしたがって、

自動的、かつ規則的に
【背中に背負うリスク量】を小さくしてくれます。


こんなイメージ!

20160122_723210_t.png
(ズバリ、
当ファンドは30歳前後の人に向いているでしょう。)


では当該ファンドが
いったいどんな資産に投資を行っているか、

投資信託説明書(交付目論見書)』を見てみましょう。

【ポートフォリオの状況】が載っていますよ。
(2016年4月28日現在)

株式)
組入投資信託・証券比率

フィデリティ・インデックス・US・ファンド
46.1%
フィデリティ・インデックス・ジャパン・ファンド
13.9%
フィデリティ・インデックス・エマージング・
マーケッツ・ファンド 13.9%

フィデリティ・インデックス・ヨーロッパ
(除くUK)・ファンド 12.9%
フィデリティ・インデックス・UK・ファンド
5.4%
フィデリティ・インデックス・パシフィック
(除く日本)・ファンド 3.3%

【合計95.5%】


ほぉー、この投資信託って(実は)
【ファンド・オブ・ファンズ形式】なのですね。

( 一個の投資信託の中に、
複数のファンドを内包している・・)

次に、

債券・短期金融資産等)
組入投資信託・証券比率

バンガード・トータル・インターナショナル
債券市場ETF 2.2%
バンガード・米国トータル債券市場ETF
1.8%

【合計4.0%】


となっています。

はい、まさに
国際分散投資ですね。

中身はいずれも
コストが非常に低い
インデックスファンドやETFです。

でも、すごいですね。
保有しているのは、
ほぼすべてリスク資産です。

(バンガード・トータル・インターナショナル
債券市場ETFの中に、
日本の国債が含まれていますが・・)

そして、『株式』の比率がナント
95%以上を占めています。


2.(ファンド・オブ・ファンズ形式ですが、)
継続コストはけっこう低いです。

当該ファンドの『運用レポート
7ページ目に、
【ファンドの費用・税金】という項目があります。

  第1期~26期  第27期~35期  第36期以降

運用管理費用(税込)
  0.28728%    0.26568%  0.13608%

投資対象ファンド
の信託報酬(税抜)
0.07~0.11%  0.08~0.13%  0.00~0.09%

実質的な信託報酬
概算値(税込)

0.36~0.40%  0.35~0.40%  0.13~0.23%


私たちにとって、
もっとも重要なのは・・、

ズバリ、
実質的な信託報酬 概算値】ですよ。

(この数字が、
当ファンドを保有して、
実質的にかかってくる
『継続コスト』になります・・)


新興国株式を含めた
世界の資産に分散投資をしてくれる

『バランス型ファンド』としては、
継続コストが低廉ですね! ⇒ 0.36~0.40%

そして、
『ターゲット・イヤー型のファンド』ですので、

世界債券・安全資産の割合が大きくなる
最終局面では、

継続コストである
実質的な信託報酬はさらに低くなります。


次に、当該ファンドの
注意点】を挙げておきましょう。

1.ファンドの純資産額がとても少ない。
 (2014年10月に運用開始。)

ただし、
株式部分の実際の投資対象である、
英国籍のフィデリティ・インデックスファンドは
相応の純資産額を有していますし、

債券部分のバンガードのETFは
その純資産額は潤沢です。

2.販売会社がまだ少ない

現状、SBI証券、
楽天証券、フィデリティ証券
のみです。

(日本生命が、
確定拠出年金制度において、
当該ファンドを取り扱っています)


3.最初は120キロくらいで走ります。

『ターゲット・イヤー型のファンド』は、
クルマの運転にたとえると、

最初に
【もっとも速いスピードで】
走ることになります。



2016-bmw-m2-automatic-test-review-car-and-driver-photo-668454-s-original.jpg


そして、
年月の経過とともに、
徐々にスピードを落としていきますから、

この【運転スタイル】に、
あなたが共感できるかどうかが重要です。



★ マーケットの
アップダウンに合わせるのではなく、

あなたの【人生サイクル】が、
運用における『主人公』であると認識する・・。

ここに、
『ターゲット・イヤー型ファンド』の
哲学があるのだとわたしは思います。


4.運用期間は『有期限』。

当該ファンドの運用期間は、
2014年10月16日(設定日)から
2051年9月25日までです・・。

20160122_723210_t.png

(最後の1年は、
すべて『安全資産』で持つようなイメージです)

つまり、
2051年以降もリスクを負って
運用を続けたい人には、
『向いていない』ということになります。

最後に、
同じコンセプトとして、

フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド (ベーシック) 2040
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド (ベーシック) 2030
も運用を行っていますよ。

このような低コストのバランスファンドが
増えてくるのは、とてもいいことだと思います。

似顔絵




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