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つみたて投資は下り坂でも徐行運転?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

実のところ、
投資スタイル】とは、

〇 何を買うのかと、
〇 どのようにお金を入れるのかの
 『合作』です。

わたしはそう思っています。


たとえば、
ここに
『ニッセイ外国株式インデックス』が
あるとしましょう。

2016年7月21日に100万円分、
ポーンっと一括購入した場合と、

2016年7月から毎月1万円ずつ、
100ヶ月にわたって積み立て投資した
場合とでは、

見える景色】がまるで違ってきます。

上記のふたつは、
明らかに、
投資のやり方として『別物』なのです!


同じように、
毎月5万円ずつ
つみたて投資をするにしても、

「ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型))
を積み立てるのか、

「たわらノーロード 新興国株式」を
積み立てのかで、
【見える景色】はまるで違ってきます。

このふたつも、
投資のやり方として『別物』です。


これまで資産運用は、
何を買うかによって生じる
【違い】については、


たくさんの情報提供を
行ってきたように思います。

でも、

どのようにお金を入れるかについての
【違い】については

あまり目が向けられてこなかったのでは・・。


私たちが投資を行う場合、

「その投資対象(金融商品)の
価格が上がる。
⇒ あなたの成績がプラスになる。」


と 認識 します。

(これは)言ってみれば、
投資における【常識】ですね。

ところが、【つみたて投資】は、
このような「投資の常識」を覆しているのです。


従来の投資のイメージでは、
金融商品の価格が上がらない限り、

あなたの投資の成績がプラスになることは、
(決して)ありませんでした。

極端な例ですが、
1億円の資金で
一括投資をする
ということは、

まるでオリンピックでの
1回限りの『演技』のように、


その、投資対象を、
いつ、
いくらの価格で買ったかが
すべて、なのです。


(伝わっていますね?)


たったひとつの『始点』で、
投資の仕込みが
決定してしまうということ・・


(だから「いつ買うか」が
大事なのです!)


一方、【つみたて投資】は、

毎月、毎月、コンスタントに
何年にも(何十年にも)わたって、
ずっと『演技』を続けるようなもの。

つまり、
その『演技』が良いか・悪いかは、

何十回、何百回の執行の中で、
ようやく評価が下るのです・・。


(仮に
あなたがつみたて投資を始めて、
数年しか経っていなければ、

現在の投資の【成績】には、
ほとんど意味がありません。


まだ『演技』を
し始めたところですから・・)


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こんな『長期戦』である
つみたて投資において、

たとえば、

積立て投資において30年間、
年率5.5%で運用を行うことが出来れば、


というような表現のしかたは、
誤解】を招きますよね。

まるで、
毎月、毎月積み立てて、
あなたの資産が少しずつ
(損益もプラスで)増えていく・・

という『印象』を与えかねません。


スミマセン・・、

上記はわたしがかつて
拙著『積立て投資術』の中で記した文章です(-_-;)

上記のような表現のしかたに、
今、わたしは【違和感】を覚えています。


そして、反省しています・・


毎月、毎月積み立てて、
あなたの資産が少しずつ
(損益もプラスで)増え続ける、

というのは、
【つみたて投資】の実態を
正しく表していません。

上記は(どちらかというと)、
【つみたて貯蓄】のイメージです。


【つみたて貯蓄】では、
投資した元本に対して
確定したプラスのリターン(利息)が
付き、それが積み重なっていきます。


しかし、
つみたて投資】は、

その価格が変動する『投資対象』に、
規則的に資金を投入していく行為です・・。

上がったり、下がったり、
ダイナミックな【波】を
捉え続けるわけですから、


毎年、毎年、1年の括りで、
「プラスになった、マイナスになった」と

つみたて投資を評価するのは、
理に適っていません・・。

(それはまるで、
長く続く『演技』を
「細切れ」のように瞬間で
評価してしまうことだと思います。)


「つみたて投資」では、
毎月が
投資の仕込み、なのですから、

4、5年経っても、
<まだまだ仕込みの序盤戦かな・・>
くらいの、

中期の時間軸』を
持つべきではないでしょうか・・。


特に、下落相場が続く中では、
つみたて投資の本質を
見失いがちになります。

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たとえば、です。

投資信託の値段が
毎月毎月どんどん下落し、
この5年間で、

『ファンドの値段』が
10,000円から5,000円に下がったとしましょう。

(マイナス50%のリターン!)

この場合、
毎月つみたて投資を続けた
あなたの【成績】も、

マイナス50%になるのでしょうか?

答え)

なりません。


もちろん、あなたの【成績】も
(その時点では)マイナスではありますが、
うんとましな
『マイナスの数字』になります。

それはなぜでしょう??


投資信託の値段が
下がり続ける中で、
つみたて投資を続けるとは、

(同じつみたて金額で)
どんどん買える『口数』が増えていく、
ということに他なりません。



価格が下がるのは、
つみたて投資の【成績】には
ネガティブに働きますが、

口数が増えるのは、
つみたて投資の【成績】には
ポジティブに働きますから、

★ 投資信託の【成績】ほど、
あなたのつみたて投資の【成績】は
下がらないのです・・。


(ここ、伝わっていますか?)


この現象を、
【終わりで大きく儲かる「つみたて投資」】の
著者 星野泰平さんは、

独特の言い方で表現されています。

下り坂でもきちんとブレーキがきいて、
ゆっくり下がっていくイメージです。

これも、「つみたて投資には安心感がある」
という理由の一つです。


なるほど・・。


【つみたて投資】は少なくとも、
数年~5年程度で繰り返される
「中期のアップダウン」「うねり」の中で
捉えるべきです。

そして、20年、30年のつみたてでは、
その「中期のアップダウン」が
何度も何度も繰り返されるのです。


仮に、
つみたて期間の前半で、

「下がる、下がる、上がる、下がる、下がる、」
というふうに、

下がる局面』を多く経験できたら、
わたしはとてもラッキーなことだと思います。

なぜなら、とてもいい条件で
『投資の仕込み』が出来るからです・・。

似顔絵


◆ 参照記事

えっ、つみたて投資の『第2ステージ』ってなに? その1)】
【えっ、つみたて投資の『第2ステージ』ってなに? その2)】






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