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あなたが保険商品で払っている手数料は『影』?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは
あなたが思っているほど、
立派な人物ではありません。

??

仕事に関しては、
『金融商品の販売・斡旋には関わらない。』
という方針を掲げていますし、

どんな苦しい状況でも、
金融機関から
手数料(コミッション)を受け取ることだけは
やめよう、

という気持ちでやってきました。


しかし、その信念は、
(裏を返せば、)

わたしがかつて
手数料(コミッション)を
受け取っていたから


生まれたものなのです。

(嗚呼・・・。)


わたしは20代のとき、
不動産会社に勤めていました。

不動産という業種には、
さまざまな手数料が巣食います。

たとえば、
不動産の売買を仲介する際に
不動産会社が受け取る手数料は
仲介手数料』と呼ばれます。

(3%+6万円!)

これなど、
規制された業種における、
規制された手数料の代表格、
といってよいでしょう。


また、
不動産業と住宅・建設業界は
『兄弟』のような関係にあります。

たとえば、
不動産の仲介会社が
住宅メーカーに
お客様を紹介したりすると・・

紹介手数料」が入ってきます。

わたしは実際、
住宅メーカーに
何人ものお客様を
紹介したことがあります。

当時、この種の「紹介手数料」は、
建物請負金額の3%でした。


一例ですが、
2000万円の住宅とすると、
『紹介手数料』だけで
60万円にもなるわけです。

60万円!

(上記は文字通り、
紹介するだけでもらえたのです・・)


もちろん、
このお金は
お客様からもらうのではなく、

住宅メーカーから
支払われるものですが、

別の言い方をすると、
お客様は
住宅取得のために、

「60万円余計にお金を支払った」
ことになるわけです。

このような手数料を、
消費者に見えない
【影の手数料】(シャドー・コミッション)
といいます。


あなたが銀行に行った際、
あるいは「ほけんの窓口」や
「保険見直し本舗」に行ったときに、

気を付けないといけないのが、
この【影の手数料】でしょう・・。

不動産の仲介手数料なら、
(たしかに割高ではありますが、)
3%+6万円と明示されています。

(かつ、あなたが直接
お財布からお金を出して支払います。)


あるいは、
投資信託はどうでしょう?

たとえば、
三井住友銀行で
「三井住友・米国ハイクオリティ株式ファンド
(為替ヘッジあり)」を買うときは、

「購入時の手数料」が
3.24%(税込)と明示されており、
(1億円未満の場合)

この手数料も、
あなたが直接お金を出して支払います。

でも、
【外貨建て個人年金保険】を買うときに、

<販売手数料が〇〇%かかります。>
なんて明示されていますか?

NO、ですね

上記は単に、
消費者を保護する意識に欠ける
法律の不備であるとわたしは思います。


⇒ 手数料は
ちゃんと明示されるべき!


ちょっと【具体例】を挙げてみましょう。

あなたが最寄りの
みずほ銀行で
メットライフ生命の
外貨建て個人年金保険を買うとき、

具体的には、
定額個人年金保険 プロシオン』を
買うとき、

みずほ銀行は
メットライフ生命の
募集代理店』となっています。

img_prosion.gif


『プロシオン』の
商品パンフレットはこちら。(PDFファイル)

上記パンフレットを見ると、

保険関連費用
年金を管理するための費用などは
記されていますが、

販売手数料』なんて言葉は、
どこにも出てきません・・。

「カンさん、それはそうでしょ。
わたし、みずほ銀行に
手数料一銭も払ってないよ。」

「ふぅー、安心。」

いいえ、安心してはいけません。

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このとき、
つまり、

みずほ銀行が
メットライフ生命の
『定額個人年金保険 プロシオン』を
販売するとき、

⇒ みずほ銀行は
メットライフ生命から
影の手数料】を受け取っているのです。


言い方を換えると、

あなたが(たとえば)
米ドル建ての『プロシオン』に
保険料1万ドル分を支払うとき、

その1万ドルの保険料の中に
すでに【影の手数料】が
含まれているということです。


・・話は急に飛びますよ。・・

金融庁の
金融審議会「市場ワーキング・グループ」
(第3回)議事次第の、

金融庁 事務局説明資料』(PDF)
を見ますと、
たいへん興味深い図表が載っています。


外貨建て一時払い生命保険

上記の『右側』をご覧ください。

これは、
投資信託や、
円建て一時払い生命保険と、

外貨建て一時払い生命保険の
【販売手数料】の比較です。

(正確に言いますと、
【平均手数料率】の比較であり、
平均手数料率 =
税込販売手数料 / 販売額 で示されます)


図表を見れば一目瞭然ですが、

外貨建て一時払い保険が
もっとも【販売手数料】が高く、

2015年度上半期の
主要銀行・地銀の計21行平均で、

【平均手数料率】は
7%に迫っていることが分かります。


7%!!


しかも、
外貨建て一時払い生命保険の
【販売手数料】は、
2012年度から少しずつ上昇しています。

それだけではありません。

上記の図表、『左側』をご覧いただくと、
銀行が近年、

一時払い生命保険の販売に
力を入れていることが
明白です。

それってなぜ?

【答え】

投資信託より、販売手数料率がよいから。

official_charts_company_logo_detail.gif

「へえー、なるほど・・。
これ見ると、

三井住友銀行で売られている、
「三井住友・米国ハイクオリティ株式ファンド
(為替ヘッジあり)」の

販売手数料3.24%が、
かわいく見えてきますね。」

はい、たしかに。

いや、そんなことないのですよ!


そもそも、
モノを買うときに、
『手数料』なんて支払う必要があるのでしょうか?

購入時の手数料は一律ゼロにして、
それぞれの金融商品で
どの程度『継続コスト』がかかるのか、

それを比較しやすいように
明示してくれれば、
それでOKではないでしょうか・・。


また、お金を殖やすために
購入する
外貨建て個人年金の『プロシオン』ですが、

掛け金が「一時払いのみ」に
なっているのも納得いきません。

(米ドル建ての場合、
最低購入金額は1万ドルからです・・)

これって?

そう、
まさに『一括投資』のイメージですね。

投資時期の分散
という意味で、

少額から【つみたて投資】ができる
投資信託の優位性を
実感していただけると思います。


また、貯蓄性の保険は
長期間にわたり、
あなたのお金を保険会社に
預け続けることに他なりません。

『プロシオン』の商品パンフレットには
次のように明記されています。

生命保険会社の業務または
財産の状況の変化により、

ご契約時にお約束した
給付金額、年金額などが
削減されることがあります。


そう、
シンプルに保険会社の
倒産リスク』を負い続けるわけです。

一方、投資信託では、
ファンド資産は
受託会社で管理されるため、

あなたは自分のお金を
ファンド運用会社に預けるわけではありません。
(「倒産リスク」の隔離ができます・・)


マイナス金利の浸透もあり、
貯蓄性商品としての『保険』は
もう、その時代的な役割を
終えたのではないでしょうか。

わたしはそう思います。

◆ 参照記事
投信や保険の高い手数料、透明化や引き下げ求める声=金融庁部会
(ロイター)

◆ 追記

日経新聞のこちらの記事によりますと、
年明けにも、三菱東京UFJ銀行や
りそなグループなど五大銀行が、

窓口で販売する外貨建て保険などの手数料を
開示する検討に入った模様です。

(すごく遅い歩みですが、
大きな一歩であることに違いはないでしょう!)

似顔絵




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